カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Kantri】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2008/05/20 23:02   >>

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 NTRジュニア主演のテルグ映画。
 この作品が待望された理由は、やはり超シェイプ・アップしたNTRジュニアが我々に何を見せてくれるか、ということだろう。

 タイトルの「kantri」は「bad guy」という意味。主人公の名前、「クランティ(Kranti)」と、もじり関係になっている。

【Kantri】 (2008 : Telugu)
物語・脚本・監督 : Meher Ramesh
出演 : NTR Jr, Hansika, Prakash Raj, Ashish Vidyarthi, Sayaji Shinde, Murali Sharma, Kota Srinivasa Rao, Tanisha, Mukhesh Rishi, Raghubabu, Subbaraju, Dharmavarapu Subrahmanyam, Jayaprakash Reddy, Sunil, Ali, Krishna Bhagawan, M.S.Narayana, Brahmanandam, Brahmaji, Srinivasa Reddy, Narsing Yadav, Hema, Master Bharat Kumar, その他
音楽 : Mani Sharma
撮影 : Sameer Reddy
編集 : Marthand K.Venkatesh
制作 : C.Ashwini Dutt

《あらすじ》
 PR(ポトゥ・ラージュ:Prakash Raj)とセーシュ(Ashish Vidyarthi)は、外国から戻ってきたクリシュナという男とその家族を殺害し、クリシュナが村の開発のために準備した大金を奪って逃亡する。その際にPRは、妻子を村に残してしまう。
 それから20年ほどの歳月が流れ、PRとセーシュは巨大なマフィアのドンになっていた。セーシュはインドで、PRは主に香港で暗躍していた。
 セーシュはダース(Sayaji Shinde)というマフィアと敵対していた。ある時、セーシュの一味がダースの一味に襲撃される。その時、クランティ(NTR Jr)という男が現れ、セーシュ側を救う。この一件でクランティはセーシュの組に迎え入れられる。
 クランティは孤児だったが、孤児院に寄付するお金を得るために、精力的にセーシュの仕事をこなす。
 ある時、クランティはヴァーラ(ヴァーララクシュミ:Hansika)という女性と出会い、一目惚れする。
 PRはライバルのマフィアを始末するために、セーシュにインドから人を派遣するよう依頼する。そして、クランティたちがメンバーに選ばれる。
 クランティは偶然ヴァーラと同じ飛行機に乗り合わせる。彼らはシンガポールでしばらく時を過ごし、ヴァーラもクランティを意識するようになる。
 クランティは香港でも目覚しい働きをし、PRもクランティに目を掛けるようになる。
 クランティの孤児院の友人・チンナが重病に陥ったため、彼はセーシュに100万ルピー用立てるよう依頼する。セーシュがそれを断ったため、クランティはダースの組に寝返る。
 セーシュは慌てる。PRもインドに来、孤児院の子供たちを人質にとってクランティを脅す。だが、その時、孤児院の院長(Kota Srinivasa Rao)が意外な事実を明かす。クランティは実はPRが村に残して行った息子だと言うのである。
 クランティが逮捕されたとき、PRが保釈させる。また、PRがダースの一味に襲撃されたとき、クランティが救う。PRは以前にもましてクランティを可愛がるようになる。
 クランティとPRはセーシュの家に滞在していたが、セーシュの娘・プリヤ(Tanisha)がクランティに一目惚れする。セーシュとPRは二人の結婚を望んだが、プリヤの誕生パーティーのとき、ヴァーラが現れ、険悪な空気が流れる。
 セーシュはヴァーラと父に脅しを掛ける。それがきっかけで、PRとクランティはセーシュと袂を分かつ。セーシュは新たにダースと手を握る。
 PRは、襲撃されたときの挫傷が脳にあったので、危険な手術を受けることになる。それを知ったセーシュたちは、病床のPRを脅して、財産の横取りに成功する。しかし、その現金はクランティがごっそり奪い返す。PRはクランティに会いに孤児院まで赴くが、、、。

   *    *    *    *

 5年前に観たら面白いと感じたかもしれないが、テルグ映画らしからぬ、もたつき感のある作品だった。
 ストーリーそのものは、どんでん返しやヒネリがあって面白いはずなのだが、見せ方にメリハリがなかった。
 まず、アクション・シーンがだるい。単調なCGの連続で、クリケットの凡戦を観ているような退屈さ。
 それに、上のキャスト表を見ても分かるとおり、有象無象が出すぎ。お馴染みの顔がたくさん出るのは構わないが、本作の場合、ほとんど筋に絡んでこない。不必要に悪役が多かったし、コメディアンはたんに出て来ただけ。(唯一元気だったのは、アリー演ずる摩訶不思議な中国占い師「リー」だけだった。)こんなことはテルグ映画では珍しくないが、ここまでムダが多いと、観ている方も時間のムダだと感じてしまう。

 監督のメヘル・ラメーシュは、確かカンナダ映画界の人のはず。
 プーリ・ジャガンナート監督の弟子だそうだが、力量的にまだまだで、師匠の悪いところばかり真似ている気がする。

◆ パフォーマンス面
 そうなると、NTRジュニアにぐっと期待がかかるというものだが、そのジュニア自身がどうも、、、。
 率直に思ったことを言わせてもらえば、この人はジュニアではない。
 痩せすぎ。
 私がジュニアを初めて見たのが去年の【Yamadonga】だったので、すでに25キロほどシェイプ・アップした後だったが、その後、過去作をDVDで観て、おデブのジュニアの個性に納得するものがあった。
 もちろん、彼も役者なのだから、おデブのジュニアがジュニアと、こっちが決め付けてはいけないのだが、押しの強さと愛嬌、太っているのにダンスが上手い、というのがジュニアの面白さだっただけに、残念だ。
 【Yamadonga】のときはまだ精悍な感じがあり、勢いもキレもあったが、今回はちょっと違う。さらに10キロ近く落ちているだろう。脂肪とともにパワーまで落としてしまったようだ。
 というより、NTRジュニアが体重を落としたのは役作りかイメージチェンジのためだと思っていたが、真の理由は「病気?」と心配にもなってくる。
 まぁ、この辺のところは、ジュニア通の方々の意見・感想を待ちたいところだ。
 (写真下:参考までに、おデブ時代のジュニア。【Rakhi】より。)

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 ヒロインのハンシカは、今回も「ティーンズ・マダム」、健在だった。
 よくよく見ると、けっこう可愛いのに、なんでこんなに塗りたがるんだろう?
 今のところ南インドでよく使われているが、私の見立てでは、やはりボリかなと。近ごろ流行のボリ式ドタバタコメディーなんかに嵌るキャラだと思う。(写真下)

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 脇役陣では、意外に意外な使われ方だったのがスッバラージュとムケーシュ・リシ。特に前者はちょっと気を付けて見てもらいたい。

◆ テクニカル面
 NTRジュニアのダンスは相変わらず上手いのだが、マニ・シャルマの音楽は並で、ダンス・シーンそのものとしては盛り上がらなかったと思う。

 ちなみに、この映画の話題の一つは、Motion Captureの技術を導入していることらしい。クランティ(ジュニア)がヒロインのヴァーラに出会ったとき、ジュニアを小さくした3Dアニメのキャラクターが現れ、肩の上をコミカルに動き回るという趣向だが、、、どうにも持て余してしまった。

◆ 結語
 総じて、ニュー・NTRジュニアを擁した【Kantri】が低調なのは、ジュニアのせいではなく、監督たちスタッフの責任ということにしておこう。
 ジュニアがこれ以上痩せるとは思われないので、最軽量時のジュニアを観ておきたい方には必須の1本だ。

・満足度 : 2.5 / 5
 

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