カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Kuruvi】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2008/05/23 22:46   >>

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 ヴィジャイ主演のタミル映画。
 共演はトリシャ、監督はダーラニ、音楽はヴィディヤサーガルと来れば、大ヒット作【Ghillli】と同じコンビネーションというわけで、タミルナードゥ州じゃずいぶん盛り上がっていることだろう。
 ところが、ここバンガロールではヴィジャイの人気は薄いのか、私がこの【Kuruvi】を観に行くと言ったら、「へっ、へっ」で片付けられた。
 正確には「バンガロールで」ではなく、「私の周りにいるIT技術者たちの間で」と言うべきだが、やはり、バンガロールのバブリーなミドルクラス層とタミルの庶民派スターとでは肌合いが違うということだろうか。
 しかし、これがスーリヤやヴィクラムとなると、「来るぞ、来るぞ!」といった盛り上がりもあるのだから面白い。(こんなふうに、俳優による温度差を体感するのも、インドの「地方映画」を観る楽しみではある。)
 というわけで、人気スターの新作なのに、こそこそっと隠れるように観に行った。

 ちなみに「kuruvi」はスズメのような小さい鳥の意味だが、タミル語のスラングで密輸品などを運ぶ「運び屋」という意味もあるらしい。

【Kuruvi】 (2008 : Tamil)
監督 : Dharani
出演 : Vijay, Trisha, Suman, Manivannan, Ashish Vidyarthi, Vivek, Nasser, Malavika
音楽 : Vidyasagar
撮影 : Gopinath
制作 : Udhayanidhi Stalin

《あらすじ》
 ヴェール(ヴェトリヴェール:Vijay)はカー・レースが趣味の陽気な若者。母や姉妹たちと一緒に古ぼけたアパートに住んでいたが、ある時、大家から立ち退きを命じられる。調べてみると、実際に父からの入金はここ数ヶ月途絶えていた。
 ヴェールの父、シンガムトゥ(Manivannan)はAP州のカダッパという所にある採掘場で働いていたが、行方が分からなくなっていた。その採掘場のオーナーはコッチャ(Suman)というマフィアのドンで、現在はマレーシアにいた。不審に思ったヴェールは、父の金を受け取るために、友人のアプス(Vivek)と共に密輸品の「運び屋」としてマレーシアに飛ぶ。
 ヴェールは早速コッチャに会おうとするが、手下の者に手荒い歓迎を受ける。
 折りしも大晦日の晩で、コッチャの邸宅でも盛大な仮装パーティーが行われていた。変装して侵入したヴェールとアプスは、父が採掘したダイヤの原石のことを知る。ヴェールはダイヤを盗み出し、逃走しようとしたとき、デーヴィ(Trisha)と出会う。彼女はこの変装をした「運び屋」の男に惚れてしまう。
 デーヴィはコッチャの妹で、コッチャの手下と結婚させられそうになっていた。彼女はその結婚から逃れるため、また、「運び屋」の男を探し出すために、チェンナイへと飛ぶ。ヴェールとアプスもチェンナイへと向かうが、3人は同じ飛行機に乗り合わせる。
 チェンナイの空港でデーヴィは詐欺師に遭い、荷物を盗られてしまう。その荷物の中にはヴェールが盗み出したダイヤがあったため、彼は荷物を取り戻し、デーヴィを自分の家に保護する。
 コッチャが一味と共にチェンナイにやって来る。ヴェールとデーヴィは一味に追われるが、その過程でデーヴィはヴェールこそがあの「運び屋」であることを知る。
 コッチャはヴェールの家族を人質に取る。ヴェールは捕らわれ、水底に沈められる。その間際に、コッチャは冥土の土産としてヴェールに、シンガムトゥがダイヤの原石を発見し、口封じのために監禁されていることを明かす。
 ところがヴェールは生きていた。彼はカダッパへ赴き、コッチャを半殺しにする。コッチャは入院し、意識はあったが、身動きが取れず、口も利けない状態になる。
 ヴェールは採掘場に潜入する。そこはコッチャの盟友のマフィア、コンダ・レッディー(Ashish Vidyarthi)が取り仕切る凄惨な場所で、ダイヤの秘密を守るために労働者たちが監禁状態で働かされていた。
 コッチャの持っていたノートPCから、ヴェールは採掘場の不正の証拠をつかむ。彼は父と労働者たちを解放するため、コッチャとコンダ・レッディーに立ち向かう決意をする、、、。

   *    *    *    *

 去年、【Azhagiya Thamilmagan】で初めてヴィジャイを見て、律儀な私はもっとヴィジャイの作品を観るべしと思い、一応、【Thirumalai】(03)と【Gillli】(04)と【Madurey】(04)のDVDを買って、観た。
 残念ながら、この【Kuruvi】はそれらに比べるとガクッと落ちる。
 言葉が分からなかったせいもあるだろうが、同じく劇場で字幕なしで観た【Azhagiya Thamilmagan】のほうがずっと楽しめた。

 前半はノリもよく、面白かったと思う。
 ヴィヴェックと絡んだマレーシアのシーンや、トリシャとのやり取りは、タミル娯楽映画らしくて、期待が持てた。
 特に冒頭のカーレースのシーンはお気に入りで、ありゃ去年公開されたボリウッド映画【Ta Ra Rum Pum】の完璧な当てこすりだろう。
 ヴェール(ヴィジャイ)の乗る車のポンコツなこと!
 私の目に間違いがなければ、ありゃどう見てもレーシング・カーじゃなくて、トラックだったと思うのだが、、、。
 それがまたネズミが生息していたり、走行中にボンネットやドアが飛んで行ってしまうという代物だが、なんと!見事に優勝してしまう。
 この展開を冷笑するなかれ。
 「ポンコツでも、ええ仕事しまっせ。」
 これぞインディアン・スピリット! ハリウッドの真似をしてる場合じゃない! というメッセージなのです。(知りませんが。)

 しかし、後半に入って、舞台をカダッパに移してからは、重苦しくってしんどかった。
 血みどろ復讐劇に傾いてしまったが、ノリノリの活劇にしたほうがよかったのではないかと思う。(後半がダレるというのは、多くのインド映画が陥る風土病みたいなもんですね。)
 ただし、その悪役をやっていたスマンは、ピカイチの悪役像とまでは行かないが、なかなか楽しめる悪役ぶりだった。
 特にラスト・シーン近くで、廃人同然のはずなのに、執念で立ち上がる場面は笑えた。

 主役のヴィジャイもヒロインのトリシャも、それらしい役柄で、特に語ることは見当たらない。
 トリシャについては、毎度毎度思うのだが、今回もやはり彼女の才能がムダに消費されているようで、勿体ないなぁ。誰か何とかしてやってくれ〜。
 というより、この頃、私はトリシャのことを、美人ヒロインというよりはコメディエンヌとして位置付けることにした。(写真下:胸のワンポイントおしゃれに注目。)

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 マラヴィカさんがチョイ役で出ていた。それがどうしたと言われそうだが、バンガロール出身の女優なので、一度は触れたいと思っていた。
 同じくバンガロールのモデル出身女優でありながら、大ブレイクしたディーピカとはずいぶん水をあけられてしまったものだ。それでヤケ食いでもしたのか、体重増加が痛々しい。(写真下:チョイ役で、ご機嫌斜めなマラヴィカさん。)

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・満足度 : 2.5 / 5
 

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