カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Naan Avan Illai 2】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2009/12/03 10:40   >>

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 インドではヒット映画の続編が作られるということは盛んではなかったようなのだが、近ごろでは【○○2】というのを比較的よく見かける。この【Naan Avan Illai 2】もその一つで、パート1はもちろん、タミル映画のヒット作【Naan Avan Illai】(07)。
 【Naan Avan Illai】は、カンナダ映画の【Budhivanta】(08)がそのリメイクなので、その鑑賞時にDVDで観ておいた。アンナマライという男が5人の女を次々に詐欺にかけ、逮捕されて裁判にかけられるものの、うまく言い逃れて釈放されるという、なかなかスリリングな話だった。本作はパート1と同じプロデューサー、監督、主演で、ヒロインが5人登場するというのも同じ。
 パート2の物語はパート1の終了時から、つまり、釈放されて海外に逃亡したアンナマライが再び詐欺行為を働くところから始まっている。

【Naan Avan Illai 2】 (2009 : Tamil)
物語・脚本・監督 : Selva
出演 : Jeevan, Sangeetha, Lakshmi Rai, Shwetha Menon, Shruthi Prakash (Hema Malini), Rachana Maurya, Mayilsamy, Rajkapoor
音楽 : D. Imman
撮影 : Balamurugan
編集 : Suresh Urs
制作 : Hitesh Jhabak

《あらすじ》
 ある新興宗教団体の教祖・ヴァーリ(Jeevan)とその帰依者・マリア(Rachana Maurya)の写真が新聞に載る。3人の女たち、サキ(Shruthi Prakash)、ニシャ(Shwetha Menon)、ディーパ(Lakshmi Rai)は、その写真を見て怒りに震える。実は、彼女たちはそれぞれ、その教祖とされている男から結婚詐欺の被害に遭っていたからである。
 その男は実はアンナマライ(Jeevan)という名の詐欺師であった。彼は、マヘーシュ、アルウィンド、バーラトという名を騙り、大富豪のふりをして、それぞれサキ、ニシャ、ディーパから貴金属や大金を騙し取っていた。
 しかし、アンナマライの詐欺行為には一つの動機があった。彼はある時、マヒー(Sangeetha)というスリランカ移民の女性と出会う。マヒーは祖国の内戦で医者の夫を亡くし、自身も体に障害を負っていた。彼女には一人娘のサンジューがいたが、経済的基盤の弱さを理由に、夫方の家族に養育権を握られていた。そのため、娘と自由に会うこともままならなかった。それを知ったアンナマライは、マヒーにサンジューを取り戻すため、詐欺行為を働いて、資金を工面していたわけである。
 サキ、ニシャ、ディーパの3人は、警官(Rajkapoor)も連れて教団を訪れ、マリアに詰め寄る。だが、実は彼女自身もアンナマライの被害者なのだが、元マフィアの強盗だったマリアは、自分を再生させてくれたヴァーリ(アンナマライ)のことを神として崇拝していた。
 そうしているうちに、アンナマライの居場所が知れる。被害者一行は教会の中にアンナマライを追い詰めるが、彼は「それは私ではない」と言って、姿をくらます、、、。

   *    *    *    *

 なんともスルスルっと終わってしまう、2時間強の軽い娯楽映画だった。
 内容的には予想どおりで、面白かったと言えるのだが、もっとパンチのある作品を望んでいた私としては、やや期待はずれ。

 なんと言っても、パート1ほどのスリルがないのが問題だ。パート1は、警察の捜査、裁判所でのやり取りなど、緊張感のある場面が多くを占めていたのだが、本作にはその展開がないのが難点だ。
 アンナマライの騙しのテクニックもパート1と似たり寄ったりで、画期的なアイデアがなかったのも辛いところだろう。

 ヒロインの5人(Shruthi Prakash、Shwetha Menon、Lakshmi Rai、Rachana Maurya、Sangeetha)は揃いも揃って私好みで、大いに目の保養になり、クソ面白くもない仕事上のストレスや鬱憤を晴らしてくれるに十分だったが、これも思ったほど鼻血ブーではなかった。簡単に言うと、たんに肉感女優を並べて、肌を露出させればOKというものではない、ということだろう。

 美女をたぶらかして金品を奪うという、男の願望と強がりをそのまま絵にしたような映画だが、かといって、特に女性蔑視の反動的作品というわけでもない。パート1もパート2も、アンナマライが詐欺を行う背景にはある倫理上の動機があり、ターゲットになるのは勘違いから貪欲になっている女性のみである。こんなふうに、分かりやすいモラルを確保している点はタミル映画らしい。

◆ パフォーマンス面
 アンナマライ役のジーヴァンは、彼らしいイモ臭さと愛嬌で、パート1同様、良かったのでは。ただ、なんでこんなジーヴァン風情が、シュウェータ・メノンやラクシュミ・ラーイらを侍らせて映画を撮っているのかと思うと、腹が立ってきた。
 (写真トップ:ジーヴァンと5人のヒロインたち。)

 ヒロインは、サンギータ以外は当然のことながら薄着仕様で、それぞれ強調ポイントがあったようだ。
 サキ役のシュルティ・プラカーシュは、【Indira Vizha】(09)でデビューした女優だが(Hema Maliniという芸名だった)、強調ポイントは「胸」だ。バスケットボールが得意という設定で、実際にバスケをさせるシーンを挿入するあたり、監督の魂胆が見え見えだった。

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 片や、ニシャ役のシュウェータ・メノンは「脚」の担当のようで、ジーヴァンにオイル・マッサージをさせる場面はエロティック。そんなに若くもないはずで、ミニスカート姿には無理があったが、お色気という点ではまだまだ現役だ。

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 ディーパ役のラクシュミ・ラーイは「腹回り」担当ということにしておこう。ヨーロッパの雪景色を背景に、ヘソ丸出しでダンスをするのは辛かったろう。寒さで赤くなった鼻の頭が痛々しかった。

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 マリア役のラチャナ・マウリヤの強調ポイントは「若さ」だろう。彼女のことは、これまでアイテム・ダンスをいくつか見ただけだが、改めて彼女を見て、案外可愛いということに気付いた。

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 マヒー役のサンギータは、一人落ち着いた大人の風情で、ようござんした。

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◆ テクニカル面
 音楽はD. Immanという人の担当で、特に印象的な曲はなかった。音楽という点でも、Vijay Antonyの担当したパート1のほうが刺激的だったと思う。
 映画は全編外国ロケ(ほとんどがヨーロッパ)で、ゴージャスなものだった、、、、かな?

◆ 結語
 【Naan Avan Illai 2】は、娯楽作品としてはなんとか及第点といった出来なので、特にオススメはしない。パート1を観て気に入った人や、オネーチャンたちがぞろぞろ出る映画は大好きという人にはいい暇つぶしになるだろう。

・満足度 : 2.5 / 5
 

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