カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Naayak】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2013/01/16 23:26   >>

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 V・V・ヴィナーヤカ監督に対する私の評価は微妙で、何らかの形で鑑賞した【Dil】(03)以降の9作品のうち、面白いと思ったのは【Bunny】(05)と【Krishna】(08)だけで、【Badrinath】(11)には激怒、他は、チランジーヴィ主演の【Tagore】(03)を含めて、まぁまぁといったところ。
 主演のラーム・チャラン・テージャも私にとって微妙な存在で、嫌いというわけではないが、つい親父のチランジーヴィと比較してしまい、物足りなさを感じている。
 そんな訳で、これにヒロインがカージャル・アガルワールと来れば、いかにサンクランティ公開の話題作といっても、パスしたいところだった。しかし、もう1人のヒロインがアマラ・ポールということなので、やっぱり観ておくことにした。

【Naayak】 (2013 : Telugu)
脚本・監督 : V.V. Vinayak
出演 : Ram Charan Teja, Kajal Aggarwal, Amala Paul, Pradeep Rawat, Brahmanandam, Rahul Dev, Jayaprakash Reddy, Raghu Babu, Ashish Vidyarthi, Ajaz Khan, Dev Gill, Kota Srinivasa Rao, M.S. Narayana, Posani Krishna Murali, Rajeev Kanakala, Surekhavani, Satyam Rajesh, Venu Madhav, Tanikella Bharani, Fish Venkat, Sudha, Duvvasi Mohan, Charmi(特別出演)
音楽 : S.S. Thaman
撮影 : Chota K. Naidu
編集 : Gowtham Raju
制作 : D.V.V. Danayya

題名の意味 : リーダー
映倫認証 : A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション
公 開 日 : 1月9日(水)
上映時間 : 2時間40分

◆ あらすじ
 チェリー(Ram Charan Teja)はハイダラーバードに暮らすソフトウェア・エンジニア。彼には未婚の叔父ジレービ(Brahmanandam)がいたが、その叔父がお見合いの件でヤクザのガンディペータ・バーブジ(Rahul Dev)に睨まれてしまったため、チェリーは問題解決を買って出て、バーブジに会う。ところが、その結果、チェリーはバーブジの妹マドゥ(Kajal Aggarwal)と相思相愛の関係になる。
 二人の関係を知ったバーブジはチェリーを殺そうとするが、逆にチェリーが西ベンガル州の警視総監を暗殺する現場を目撃し、恐れおののく。
 実は、警視総監を暗殺したのはチェリーではなく、コルカタに暮らす「ナーヤク」ことシッダールト(Ram Charan Teja二役)で、偶然にもチェリーと瓜二つの容姿を持つ若者だった。ナーヤクはさる仔細あって西ベンガル州の悪徳大臣ラーワト(Pradeep Rawat)とその関係者の命を執拗に狙っていたのである。
 折しもクンブメーラ祭が行われているハリドワールで、ナーヤクはラーワトを殺害しようと企てる。しかし、捜査に当たっていたCBIオフィサー(Ashish Vidyarthi)は、偶然祭礼の見物に来ていたチェリーを犯人だと誤解し、拘束する。だが、そこへナーヤクが現れ、ラーワトに襲い掛かったため、一同は仰天する、、、。

・その他の登場人物 : ナーヤクの姉(Surekhavani),ナーヤクの義兄(Rajeev Kanakala),ナーヤクの義妹ナンディニ(Amala Paul),バーブジの兄(Jayaprakash Reddy),大臣ラーワトの弟(Ajaz Khan),酔っ払いCBI局員(M.S. Narayana)

◆ アナリシス
・なかなか面白かった。ロジックについては問うまでもないにせよ、脚本の完成度は相当低いし、V・V・ヴィナーヤカ監督自身の作品、あるいは他のテルグやタミルのヒット映画からの借用・焼き直しで1本撮っちゃったようなものなのだが、それでも面白い映画になる、あるいは面白い映画にできるフォーミュラとタレントが存在していることに、トリウッドの実力を感じた。

・ストーリーをよくよく考えてみれば、主筋はコルカタのナーヤクが自身の個人的動機から、またはコルカタ市民の期待を受けて、悪徳大臣ラーワトとその一味を成敗する物語、ということになる。で、ナーヤクと瓜二つのハイダラーバードのチェリーのエピソードは実は伏線にすぎないのだが、こちらのほうが映画全体の時間配分が多いという、変則的な構成となっていた。しかし、分かりやすい回想シーンの入れ方と、コメディー、アクション、ソングの繰り出しがまずまずだったおかげで、ストーリー構成については気に掛からなかった。

・ストーリーの陳腐さを救ったのは、ラーム・チャラン・テージャのパフォーマンス、、、と言いたいところだが、そうではなく、間違いなくコメディー陣だった。前半ではブラフマーナンダム、ジャヤプラカーシュ・レッディ、M・S・ナーラーヤナ、後半ではポーサーニ・クリシュナ・ムラリが笑いを取っていた。

・他方、足を引っ張っていたと思えたのは、音楽シーン。ラーム・チャランは健闘していたし、ロケ地も良かったが、なにせカージャル・アガルワールとアマラ・ポールがお相手では、、、。

・ヴィナーヤカ監督はどうしても残酷な殺害シーンを撮りたいらしく、そのせいで検閲は「A」となってしまった。これは攻め手としてまずかったろう。というのも、私は最近、ラーム・チャランは「マガディーラのお兄ちゃん」として子供たちに人気があることに気付いたのだが、「A」では子供が鑑賞できなくなるからである。

・それにしても、ヴィナーヤカ監督はコルカタがお好き?

◆ パフォーマンス面
・ラーム・チャラン・テージャはダンスと演技面において一段の進歩がみられた、、、なんて無機的な書き方をするとファンから叱られそうだが、ちゃらん様がダブルで見られて、はなぢぶーでございます、なんて書くのも私の線ではないし、困ったものだ。まぁ、【Rachcha】(12)よりは良くなっているし、これぐらいのパフォーマンスを見せてくれれば、私もブツブツ言うことはない。
 ただなぁ(と、ブツブツ言うが)、この人には「スタイル」というものがないんだよなぁ。マヘーシュでも、NTRジュニアでも、アッル・アルジュンでも、プラバースでも、あるいはラームでさえ、自分らしい「スタイル」があるからこそテルグ・スター。彼の場合、チランジーヴィの物まね度は一層増しているし、最大公約数的な「ヒーロー」の型を演じるのに精一杯で、「これぞラーム・チャラン」といった個性が見えてこないんだよなぁ。

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・本作でラーム・チャランは初めて一人二役を演じたわけだが、「チェリー」と「ナーヤク」はほとんど同じようなもので、「演じ分け」の面白さといったものはなかった。この二役は裁判官も混乱するほどの「瓜二つ」と設定されていたのだから構わないようなものの、「ソフトウェア・エンジニア」と「鉄拳を以て悪を征すリーダー」なら、もうちょっと違いを出してもよかったろうに。

・何の因果か、【Maattrraan】【Thuppakki】に続き、この2ヶ月で3度も見てしまったカージャルさんだが、この3作のうちでは本作が最も見どころなし。ちなみに、ラーム・チャランとは【Magadheera】(09)ですでに共演済みなのを忘れていた。

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・私的に注目のアマラ・ポールさんだったが、こちらも「シャワー・ルーム」での登場シーン以外、ほぼ見どころなし。出番も少なかったし、、、ラーム・チャランが二役をやったのだから、いっそヒロインも、カージャル抜きにして、アマラさんの二役にしてほしかったな。

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・上で書いたとおり、コメディー陣は総じて良く、プラス・ポイント。逆に悪役陣はそれほどよく造られていない。ガンディペータ・バーブジ役のラーフル・デーヴは微妙な役回りだったが、コメディー陣の一角として、けっこう笑えた。

・チャルミーがダンス・ナンバーのみに出演していた。私は、【Dhamarukam】、カンナダ映画【Yaarre Koogaadali】、そして本作と、この2ヶ月で3度「ダンス出演のみ」のチャルミーを見たが、彼女ほどのタレントがこんな起用法でいいのか! 本作でも、かなり太って見えたが、【Yaarre Koogaadali】で膨張して見えたのはあながち「カンナダ・マジック」ではなかったようだ。

◆ テクニカル面・その他
・タマンくんの音楽はいまいちだった。
 ラーム・チャランとアマラさんが寒そうな所でダンスする曲があったが、どうやらアイスランドで撮ったものらしい。

・ハリドワールのクンブメーラの場面は印象的だったが、実際の祭礼でロケしたものではないだろう。

◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 2013年1月12日(土),公開第1週目
・映画館 : INOX (JP Nagar),10:00のショー
・満席率 : 3割
 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰しております。アキバでちゃらん様をみてはなぢぶうしておりました。確かにお子さまがた(インドの)には マガディーラのらむちゃらんというのが定着してるようで、お絵かきして作った「ちゃらんバッヂ」は「oh!magadheera!」とかいいつつもらわれていきましたよ。約一名のお子さまはマヘーシュのバッヂを下さいとほざいたので ちゃらんバッヂと抱き合わせにして無事押しつけましたよん。
漁師N
2013/01/24 20:14
やはり、漁師Nさん、はなぢぶうでございましたか。
こちらではチャランくんは「泣く子も笑うマガディーラのお兄ちゃん」として親しまれております。
ハイダラーバードでも「ちゃらんバッジ」配布してください。
 
カーヴェリ
2013/01/24 23:03
ちゃらんバッヂ配りたいのでどらえもんに「どこでもドア」をたのもうとしてるのですがw
ハイダラでは私のお絵かきしたパワンさんがなぜかTシャツになってて「おっさん多数」がそれを着用しながらCGRBの上映を祝っていたらしいです。w
漁師N
2013/01/26 09:27
勝手借用ですか。
ハイダラの映画館前でバッチとTシャツ、セット販売したら、けっこう稼げそうですね。
 
カーヴェリ
2013/01/26 13:09

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