カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Bandipotu】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2015/02/26 21:19   >>

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 モーハン・クリシュナ・インドラガンティ監督といえば、知的な視点を持つ、しかしインテリくさくない娯楽映画の作り手として、テルグ映画界でもユニークな位置に立っており、私も注目している。そんな同監督がいつの間にか新作を発表していたので、観て来た。
 主演はアッラリ・ナレーシュで、実は制作も彼の家族プロダクションによるもの。
 ヒロインは同監督の前作【Anthaka Mundu Aa Tarvatha】(13)で印象的だったイーシャさん。

【Bandipotu】 (2015 : Telugu)
物語・脚本・台詞・監督 : Mohan Krishna Indraganti
出演 : Allari Naresh, Eesha, Tanikella Bharani, Rao Ramesh, Posani Krishna Murali, Sampoornesh Babu, Avasarala Srinivas, Sayaji Shinde, Chandra Mohan, Saptagiri, Subhalekha Sudhakar, Shraddha Das(特別出演), その他
音楽 : Kalyani Koduri
撮影 : P.G. Vinda
編集 : Dharmendra Kakarala
制作 : Aryan Rajesh, Allari Naresh

題名の意味 : 詐欺師
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : 風刺コメディー
公 開 日 : 2月20日(金)
上映時間 : 2時間20分

《 あらすじ 》
 ヴィシュワ(Allari Naresh)は頭の切れる詐欺師で、ターゲットはセレブに限り、義賊のように振舞っていた。ある日、彼はジャーナヴィ(Eesha)という女性からビデオを見せられ、動揺する。それはヴィシュワの詐欺行為を隠し撮りしたものだった。しかし、ジャーナヴィにはヴィシュワをゆすろうという意図はなく、自分の力になってくれと依頼するものだった。
 実は、ジャーナヴィの父サティヤ・ナーラーヤナ(Subhalekha Sudhakar)は、かつて「シュリー・ラージェーシュワリ相互金庫」という金融会社で会計を担当していたが、共同経営者にマカランダム・ラーウ(Tanikella Bharani)、シェーシャギリ(Rao Ramesh)、バレー・バーブ(Posani Krishna Murali)がいた。ところが、この三人がファンドの資金を使い込み、それを糾弾したサティヤ・ナーラーヤナが逆に三人の罠にはめられ、脱税の廉で監獄送りとなってしまう。その後、ジャーナヴィの母は心労死し、出所後の父も廃人同様となってしまったため、ヴィシュワの知恵でこの三人に復讐をしてほしい、というのがジャーナヴィの依頼だった。彼はこれを無報酬で引き受ける。
 ヴィシュワとその友人(Sampoornesh)、それにジャーナヴィの三人は作戦を練る。そして、マカランダム、シェーシャギリの順に罠をしかけ、大金をせしめ、マスコミを通して笑いものにすること成功する。
 ヴィシュワらは残る一人、政治家のバレー・バーブをはめるため、アマラープラムのペールール村に行き、選挙キャンペーン中の彼に接近する、、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・微妙な出来だな。モーハン・クリシュナ監督の過去5作と比べると、一番出来が悪いかも。つまらないとか、完成度が低いとか言うより、どうも作品の意図が明瞭に見えない。テーマと風刺の対象がかちっと定まっているのがモーハン・クリシュナ監督の持ち味だと思うのだが。

・これはもしや「主演兼プロデューサーのアッラリ・ナレーシュの持ち上げ」ってことに引っ張られてしまったのかな? モーハン・クリシュナ監督といえば、これまではラージャー、ナーニ、スマント、スマント・アシュウィンといった中途半端な俳優を使い、スターパワーには影響されることなく、好きなように駒を動かして、作家性の強い映画をものにしてきたが、今回はちょっと趣が違う。

・もっとも、ナレーシュも中途半端スターには違いないのだが、彼は経験も長く、ヒット映画への色気も強いようなので、変に存在感(アクセント)が付いてしまったようだ。ナレーシュを主役にするなら、いっそ、もっとドタバタにすればよかったかも。

・映画の開始から二人目の敵「シェーシャギリ」をはめる辺りまで、かなり普通の詐欺師ドラマの展開で、モーハン・クリシュナ監督作品らしい痛さがないなぁ、と思いながら観ていた。しかし、三人目の敵、政治家「バレー・バーブ」の物語では政治風刺が効いており、痛度が上がって、納得した。最後のどんでん返しも面白い。

・強欲な男三人を懲らしめ、恥をかかせ、誠実な男(ジャーナヴィの父)の名誉を回復するという、プロットそのものはとても良いと思うし、私は好きだ。

・題名の「Bandipotu」は「強盗」とか「詐欺師」という意味らしいが、実はNTR主演の作品に【Bandipotu】(63)という同名のものがある。内容的に関係はないと思うが、同作品中の‘Oohalu Gusagusalade’という歌が本作でモチーフとして使われている。この歌については、【Oohalu Gusagusalade】(14)鑑賞記の中で動画を挙げておいた。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・アッラリ・ナレーシュ(ヴィシュワ役) ★★★☆☆
 頭脳勝負の詐欺師を好演していたと思うが、ナレーシュくんにこんなクールな役をさせていいのかという疑問はずっと残った。

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・イーシャ(ジャーナヴィ役) ★★☆☆☆
 重要な役回りだし、登場のし方も意味ありげだったが、すぐにナレーシュ一本勝負になってしまい、大した見せ場はなかった。

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・悪役の三オヤジはそれぞれ持ち味を出している。特にタニケッラ・バラニは久々に嫌らしい役を演じている。ラーウ・ラメーシュのリッチ・ビジネスマン役はスタンダードなものだが、ポーサーニの政治家役は面白い。

・サンプールネーシュ・バーブ(ヴィシュワの友人役)
 特にコメントすべきパフォーマンスをしていたわけではないが、【Hrudaya Kaleyam】(14)の成功で「テルグ映画史上、最もブサイクなヒーロー」になってしまったサンプールネーシュ・バーブが出ていたので、言及しておく。
 (写真下:ウワサのサンプーさん。アッル・シリーシュのほうがブサメンか?)

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◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★☆☆☆
・カリヤーニ・コードゥーリの音楽は悪くなかった。4曲ほどある音楽シーンは、1曲目が面白い。最後のアイテム・ナンバーではシュラッダー・ダースが踊っており、この曲のアイデアは良い。

◎ アクション : ★★☆☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・体調不良が報道されたチャンドラ・モーハンが一応元気に出演していた。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 2月22日(日),公開第1週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Sirsi Circle),13:05のショー
・満席率 : 1割
・場内沸き度 : ★☆☆☆☆
 

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