カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Raju Gari Gadhi】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2015/11/10 22:16   >>

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 この週末はスワーティ主演のホラー映画【Tripura】を観るつもりだったが、評判が芳しくないので、同じくテルグのホラー映画でヒットしている【Raju Gari Gadhi】のほうを観ることにした。
 監督はオームカールで、テレビ番組の司会者で知られた人らしい。映画監督としては本作が2作目で、デビュー作の【Genius】(12)はフロップに終わっている。
 ちなみに、カンナダ映画のほうでもこの週末に2本のホラー映画(【Ouija】と【Raakshasi】)が公開されたが、最近はホラーのスクリーン占有率がいやに高い。もしやインドは世界有数のホラー映画の産地になっているのかもしれない。

【Raju Gari Gadhi】 (2015 : Telugu)
物語・脚本・監督 : Ohmkar
出演 : Ashwin Babu, Chetan Cheenu, Dhanya Balakrishna, Eeshanya, Vidyullekha Raman, Shakalaka Shankar, Dhanraj, Poorna, Posani Krishna Murali, Raghu Babu, Prabhas Seenu, Rajiv Kanakala, Pavitra Lokesh, Saptagiri, Jeeva
音楽 : Sai Kartheek
撮影 : S. Gnanam
編集 : Nagaraj
制作 : OAK Entertainments Pvt.Ltd.

題名の意味 : 王様の部屋
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ホラー・コメディー
公 開 日 : 10月22日(木)
上映時間 : 2時間18分

《 あらすじ 》
 人里離れたナンディガーマの古屋敷。そこの枯れ井戸から34人もの死体が発見され、警察は立入禁止とする。ところが、某テレビ局がここでのリアリティーショーを企画し、警察の許可まで取ってしまう。番組ディレクター(Raghu Babu)は「幽霊屋敷に7日過ごせば3千万ルピー!」と謳い、オーディションを行った結果、アシュウィン(Ashwin Babu)、スー(バーラトリプラ・スンダリ:Dhanya Balakrishna)、ナンダン(Chetan Cheenu)、シヴドゥ(Dhanraj)、ブッジャンマ(Vidyullekha Raman)、バービー(Eeshanya)
マイダーナム(M・Y・ダーナム:Shakalaka Shankar)の7人が参加者として選ばれる。7人は早速現場の古屋敷に送られる。
 7人の参加動機は様々だが、アシュウィンと医者のナンダンには特別な思いがあった。アシュウィンの兄カールティク(Rajiv Kanakala)は臓器移植を専門とする医者で、人望も集めていたが、この屋敷の井戸で死体となっていた。またナンダンも友人がこの井戸で死亡していた。それで2人はこの屋敷の謎を解きたいと考えていた。
 屋敷に入ったその日から、7人は不思議な現象を経験する。だが、その現象の解釈を巡って、アシュウィンとナンダンは意見が対立する。この屋敷にはかつてボンマーラ王(Posani Krishna Murali)とボンマーリ(Poorna)が暮らしていたが、その幽霊が出るという噂があった。7人はボンマーラ王の部屋から記録を発見し、ボンマーリが井戸の上で首つり自殺したことを知る。シヴドゥとマイダーナムはそんなことお構いなしに、ボンマーリの肖像画に侮辱の言葉を浴びせる。ところが、彼らの前にボンマーリの幽霊が現れる、、。

・その他の登場人物 : アシュウィンの母(Pavitra Lokesh),レースグッラム・バープジー(Saptagiri)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・ホラー・コメディーという触れ込みだったが、コメディーはいいとして、ホラーと言うのは躊躇するなぁ。ちっとも怖くなかった。むしろ、終盤の死体遺棄事件の謎解きが明朗すぎて、ホラーとしては失格。というわけで、ここではコメディー・スリラーにしておこう。

・と言うより、幽霊役のプールナとポーサーニ・クリシュナ・ムラリは何しに出て来た? 宣伝に騙されたなぁ。(その腰砕け感がB級インド映画らしくていいのだが。)

・映画の多くの時間はちょっとしたホラー要素にシャカラカ・シャンカルやダンラージ、ヴィデュルレーカ・ラーマンらのコメディー陣が絡むというもので、バカバカしくて、金返せ的。しかし、これがかなり面白いらしく、観客はがんがん笑っていた。これだけ笑いが取れるなら、バンガロールで3週目というのも頷ける。

・ボンマーラ王とボンマーリの幽霊を「何、それ?」的に置いてきぼりにした終盤の死体遺棄事件の真相はまずまず面白かった。しかも、ご丁寧にエンディングで「1つの臓器が1人を救う」という臓器提供の呼び掛けまで付いていた。そう言えば、【Anasuya】(07)でも似たようなメッセージがあったなぁ。

・コメディー映画らしく、やっぱりパロディーや風刺がいろいろ盛り込まれていた。映画では【Chandramukhi】(05)や【Arundhati】(09)、【Race Gurram】(14)などから引用があった。

・総じて、お世辞にも良い出来とは言えない作品で、お勧めはしない。しかし、私的にはまぁまぁ好きかな。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・一応、主役と言えるアシュウィンを演じたのはアシュウィン・バーブという人で、オームカール監督の兄弟(たぶん弟)らしい。
 (写真下:左がアシュウィン。右はナンダン役のチェータン。)

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・きれいどころでは、スー役はダニヤ・バーラクリシュナ。長身で、ちょっと歪んだ面長の顔はどこかで見たことがあると思ったら、彼女の出演作は5本も観ていることが分かった(写真下・左)。対して、バービー役のイーシャーニヤはお色気担当のみと思っていたら、終盤で意外な役回りをしていた(同・右)。

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・3人目の「ヒロイン」、ブッジャンマ役は、私が密かに注目しているヴィデュルレーカ・ラーマン。彼女のこれまでのキャリアで、たぶん最長の出演時間だったに違いない。

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・シャカラカ・シャンカルは面白かった。クリスチャンという設定だった。

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・グントゥールの田舎者シヴドゥ役はダンラージ。登場時には映画館内が湧いたが、どうしてこの男がそんなに人気があるのか分からない。

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・プールナの幽霊には期待したが、パワン・カリヤーンやアッル・アルジュンに萌えるお化けという設定以外、期待外れだった。シャカラカ・シャンカルとの対決は面白かった。
 (写真下:2割増しぐらいの別嬪さんに描いてもらっているプールナさん。)

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・さすが低予算B級映画だけあって、ラージヴ・カナカラがカメオ的だが良い役をしていた。

◎ 音 楽 : ★★☆☆☆
◎ BGM : ★★☆☆☆
◎ ダンス : ★★☆☆☆
・7人が古屋敷に入っての1日目、屋敷内を大掃除する場面がそのまま楽しげな音楽シーンになるところが南インド映画らしくて良い。

◎ アクション : ★★☆☆☆
◎ 美 術 : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★☆☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 特殊効果 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・低予算ながら、古屋敷の内外は割と良い感じに作っていた。しかし、幽霊のデザインには毎度センスの悪さを感じる。

◆ 完成度 : ★★☆☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★☆☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 11月8日(日),公開第3週目
・映画館 : INOX (Jayanagar),16:30のショー
・満席率 : 2割
・場内沸き度 : ★★★★☆

 

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【Ouija】 (Kannada)
 先日観たテルグ・ホラーの【Raju Gari Gadhi】が不発気味だったので、今度はカンナダ・ホラーの【Ouija】を観ることにした。こちらもたぶんいまいちだろうけど、高く評価する声も聞こえたので、掘り出し物だったらいいなぁと淡い期待を抱きつつ、観に行った。  「Ouija」は、ホラー映画などでよく出て来る、降霊術ゲームに使われる「ウイジャボード」のことだが、カンナダ語的には表記も発音も「ウージャー」となるようだ。 ...続きを見る
カーヴェリ川長治の南インド映画日記
2015/11/12 21:55

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