カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Kotigobba 2】 (Kannada)

<<   作成日時 : 2016/09/12 19:30   >>

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 前回の鑑賞記で「リメイクは観ない」と書いたが、私がカンナダ映画を良く言わないのもリメイク作品が多すぎるからである。その中でも、スディープは「リメイク・キング」と揶揄されるほどリメイク作品で儲けており、スディープがチェンナイへ行ったというニュースがあると、「リメイク権の交渉ですか」とジョークが飛ぶほどである。私はスディープのことを俳優としても監督としても評価しており、好きなタレントなのだが、もう一つ褒めきれないのはそうした事情があるからである。

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 しかし、この【Kotigobba 2】はオリジナルということで、楽しみだった。
 加えて、私の関心を引く点が2つあった。1つは、これがヴィシュヌヴァルダン主演の【Kotigobba】(01)の続編っぽかったこと(【Kotigobba】はラジニカーント主演の名作【Baashha】のリメイクだが)。もう1つは、監督がK・S・ラヴィクマールで、プロデュースにロックライン・ウェンカーテーシュも絡んでいること。実はこのお二方はラジニ主演の【Lingaa】(14)でこけているのだが、カンナダではどんなことになるのか、楽しみだった。
 なお、本作はタミル語とのバイリンガル作品で、タミル語版は【Mudinja Ivana Pudi】として同日に公開された(はず)。

【Kotigobba 2】 (2016 : Kannada)
脚本・台詞・監督 : K.S. Ravikumar
出演 : Sudeep, Nithya Menen, P. Ravi Shankar, Prakash Raj, Nasser, Mukesh Tiwari, Sharath Lohitashwa, Avinash, Chikkanna, Sadhu Kokila, Devaraj, Achyuth Kumar, Sathish, Latha Rao, Dharma, Imman Annachi, 他
音楽 : D. Imman
撮影 : Rajarathinam
編集 : Praveen Antony
制作 : M.B. Babu, Rockline Venkatesh

題名の意味 : 1千万人の1人・パート2
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション
公 開 日 : 8月12日(金)
上映時間 : 2時間42分

《 あらすじ 》
 泥棒のシヴァ(Sudeep)はブラックマネーを専門に狙う義賊で、悪徳実業家(Mukesh Tiwari)や悪徳政治家(Sharath Lohitashwa)が被害に遭っていた。被害者とつるんでいた悪徳警官のキショール(P. Ravi Shankar)は、防犯カメラの映像からサティヤ(Sudeep)という男を逮捕するが、彼は泥棒は生き別れになった兄弟シヴァの仕業だと訴えていたため、釈放される。後の警察の捜査でも、サティヤがかつて過ごした孤児院の院長(Devaraj)は、サティヤにシヴァという兄弟がいたこと証明していた。しかし、実際にはサティヤと泥棒のシヴァは同一人物だった。
 サティヤは小さな不動産屋を営む実直な男だった。ある日、彼は顧客にリゾート地の物件を斡旋する。その顧客にはシュバ(Nithya)という女性もいた。しかし、その物件は悪徳不動産屋(Avinash)によって騙し取られ、サティヤは顧客たちから猛抗議に遭う。後日、サティヤ(シヴァ)は悪徳不動産屋からお金を取り戻し、顧客に返還したため、信用を取り戻す。その過程でサティヤとシュバは恋仲となる。
 サティヤとシュバがお寺参りに行った際、サティヤは悪徳実業家/政治家の送った悪漢に襲われる。この時のサティヤの勇猛な戦いぶりから、シュバはサティヤがシヴァであることを見抜く。
 サティヤ(シヴァ)に大金を奪われた悪徳不動産屋が警官キショールに訴えたため、サティヤとシュバが警察に拘束される。だが、その場にキショールの上官(Nasser)がやって来、二人を釈放させる。これは内務大臣からの圧力だったが、実はシュバは内務大臣の秘書(Achyuth Kumar)の妹だったからである。
 シュバはサティヤに警察に自首するよう強く勧める。だが、サティヤにはシヴァとして泥棒行為をする理由があった。彼はシュバに死別した父(Prakash Raj)との辛い思い出を語って聞かせる、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・「Kotigobba 2」という題名なので、上の訳でも「パート2」としておいたが、事前に報道されていたとおり、【Kotigobba】とは特に関係のない作品だった。ヴィシュヌヴァルダンが何度かCGで登場するだけだった。すると、なんでカンナダ語版で「Kotigobba 2」にしたのかが気にかかるが、もしかすると、ヴィシュヌヴァルダンの後継者を自任するスディープがこの題名にこだわったのかもしれない(私の勝手な想像)。しかし、私的には「リクシャ運転手に身をやつした元マフィアのドン」という役柄をスディープに演じてほしかった。

・ちなみに、タミル語版の「Mudinja Ivana Pudi」は「できるものなら奴を捕まえろ」という意味らしい。カンナダ語版とはちょっと違っているようだが、私は未見。個人的には、タミル語版にもヴィシュヌヴァルダンのイメージが出てくるのかどうか、気にかかる。キャスティングも、例えばカンナダ語版にはタミル俳優のイマーン・アンナーチが不当に小さな役で出ていたが、タミル語版ではまた違った扱いになっているのかもしれない。

・面白いほどのスディープ持ち上げ映画だった。やっぱりラヴィクマールはこういうことをやりたいんだなぁ。技術的にしっかりしており、アクション・シーンなどの絵はカッコよかった。

・しかし、脚本となると、上手くない。開始15分とラスト15分は面白かったが、その間はがちゃがちゃしていた。なので、最初の15分が終わったら、目覚ましのアラームを2時間後にセットして眠り、目が覚めたら終わりの15分を観るということでも問題ないと思う。ただし、そういうことをするとニティヤの出演場面が見られなくなるので、彼女のファンは起きていてください。

・「これがお金の力だ」というテーマは面白い。こういう単純明快なメッセージを入れてくるところがラヴィクマール作品の良いところ。

・ジェットエンジンで動きそうなバイクとか、銛が飛び出す車とかは笑ったけど。スディープも「ガムぽん」をやっていたが、あれはラジニの専売特許というわけではなかったのね。

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・不動産屋サティヤの顧客たちがバスの中で、暇つぶしにそれぞれが映画の1場面・1台詞を物まねして、ビデオに撮るというゲームのシーンが面白かった。録画するしないは別として、インド人はパーティーとかで本当にああいうことをやっている。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・スディープ(サティヤ/シヴァ役) ★★★★☆
 ほぼ一人二役に近い二相を演じている。とりわけ上手く演じ分けているわけではないが、勢いを感じた。髪の分け方が右か左かで人格が変わるというアイデアはマサラ映画らしくて良い。
 (写真下: 泥棒シヴァ役のスディープ。このふんぞり感がたまらない。)

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・ニティヤ(シュバ役) ★★★☆☆
 十分可愛かったし、こういうがさつなマサラ映画フォーマットのヒロインをも器用に演じていた。しかし、ここまでお太りになったとは、、。
 (写真: 短い腕をいっぱいに伸ばしてセルフィーを撮るニティヤ。こちらはサティヤ役のスディープと。二人の距離が気にかかるが。)

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・悪役は、警官キショール役のラヴィシャンカルはOK。しかし、ムケーシュ・ティワーリーとシャラト・ローヒターシュワは疑問。アヴィナーシュもダメ。

・父役のプラカーシュ・ラージはカメオみたいなものだった。悲劇的な役回りだが、軽く朝飯前みたいな芝居だった。

・ナーサルが頭は切れないが、結局は状況を良いほうへ持って行く警官の役を、ややコミカルに演じている。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★☆☆☆

◎ アクション : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★☆☆☆

◎ その他(覚書)
・サティヤがニティヤ演じるシュバに「『Aaptha Mitra』のサウンダリヤに似てるよ」と言う場面があった。カンナダではやっぱりニティヤは「サウンダリヤ2世」という認識があるようで、それは結構なことだが、事故死はしてほしくない。

・サティヤやシュバが映画を観に行く場面があるが、それがホラー映画というのが今日的。

◆ 完成度 : ★★☆☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 9月5日(月),公開第4週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Arch Mall),13:00のショー
・満席率 : 8割
・場内沸き度 : ★★★★☆

 

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