カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Kaashmora】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2016/11/02 21:07   >>

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 禿頭で甲冑姿のカールティと、ド迫力な王女姿のナヤンさんのポスターを見て、無条件に観るリストに入れていたが、監督がゴークルだと知って、心配になった。ゴークル監督は【Idharkuthane Aasaipattai Balakumara】(13)が当たったようだが(未見)、その前の【Rowthiram】(11)は私的にアカン作品だった。

【Kaashmora】 (2016 : Tamil)
脚本・監督 : Gokul
出演 : Karthi, Nayantara, Sri Divya, Sharath Lohitashw, Vivek, Jangiri Madhumitha, 他
音楽 : Santhosh Narayanan
美術 : Rajeevan
撮影 : Om Prakash
編集 : V.J. Sabu Joseph
制作 : S.R. Prakashbabu, S.R. Prabhu

題名の意味 : (?,主人公の名前)
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ホラー・コメディー/ファンタジー
公 開 日 : 10月28日(金)
上映時間 : 2時間44分

《 あらすじ 》
 カーシュモーラー(Karthi)は人気急上昇中の除霊師だが、実は家族(父、母、妹、祖母)ぐるみでトリックを行っており、人々の恐怖を煽って金を稼ぐペテン師だった。大学院生のヤーミニー(Sri Divya)はそんなカーシュモーラーに接近し、彼のインチキを暴こうとしていた。
 カーシュモーラーは警察署に連行されるが、逆に警視監の信頼を得ることになり、その警視監が彼を州大臣(Sharath Lohitashw)に紹介する。この大臣は不正蓄財が税務局に摘発されるのを恐れていた。すっかりカーシュモーラーを信頼するようになった大臣は、彼の言に従い、不正な現金と関連書類をカーシュモーラーの家へと移す。この金で海外移住をしようと、カーシュモーラーの家族は持ち逃げを図る。
 それに先立ち、カーシュモーラーはアーンドラ・プラデーシュ州のグントゥールから来たチャラパティ・ラーウという老人から、幽霊に取り憑かれた屋敷の除霊を行ってほしいと依頼されていた。カーシュモーラーはその屋敷へ行くが、本当に幽霊によって閉じ込められてしまう。現金を持った彼の家族も同じくここに閉じ込められる。大臣の手の者がこの屋敷までやって来、現金を取り戻そうとするが、霊の力で弾き返される。
 カーシュモーラーたちは、同じくこの屋敷に閉じ込められていた不動産屋から、ここは700年前に非業の死を遂げた王女ラトナ・マハーデーヴィー(Nayantara)の住んでいた屋敷で、彼女の呪いで将軍ラージ・ナーヤク(Karthi)の霊が憑いているという話を聞く。
 カーシュモーラーはある少女の夢を見る。その少女の導くとおりに屋敷内を歩くと、一つの扉に行き当たる。しかしその前にヤーミニーが現れ、この屋敷に招いた老人チャラパティ・ラーウは実は75年前に死んだ人物だと告げられる。
 カーシュモーラーはある箱の中から書物を発見する。そこには例の王女ラトナ・マハーデーヴィーと将軍ラージ・ナーヤクの壮絶な経緯が記されていた。カーシュモーラーはまた、ラージ・ナーヤクの霊が永遠の力を得るための儀式を行おうとしていることを知る。それは千年に一度と言われる特殊な満月の晩に行うべきもので、今夜がまさにそれを実行するための条件が揃う絶好の機会であった、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・面白かったような気もするが、いや、面白かったと言ってもいいのだが、私的には心に刺さるものがなく、結果的には退屈な映画だった。数えてはいないが、120回ぐらいあくびをしたと思う。【Rowthiram】鑑賞記でも「退屈極まりない」と書いているところからすると、私はゴークル監督がアカンのだと思う。

・私がいまいち反応できなかった理由は、たぶん映画の出来そのものにあるのではなく、私にあるのだと思う。ここ数年の私はインドに対して後ろ向きで、「インド的」というのが日々嫌になりつつある。もちろんそれは映画鑑賞にも反映されていて、昔なら「インド人しか思いつきそうにない」とか「わけが分からん」とか言うのは誉め言葉で、やんややんやと騒いでいたような気がするが、近ごろはそれがゲップな状態で、事実それほど面白いと感じないものが多い。

・まぁ、本作もシャンカラ監督やローレンス、S・S・ラージャマウリ監督の作品ぐらいにとことんやってくれてたら、私の冷えた感性も動かしただろうと思うが、物足りなかった。面白いのが部分的だったぞ。

・しかし、本作の製作費は私が思ったほど大きくないようで(Wikipediaによると、6億ルピー)、それでこのアウトプットなら、製作チームの仕事は評価されるべきだと思う。前回紹介した【Nagarahavu】が4億ルピーらしいから、製作費的には1.5倍でも、面白さは5倍ぐらいあった。

・インド的イマジネーションの強い映画ではあるが、同時に、外国映画からの影響も強くあるので、それはそれで寂しい。どうでもいいことかもしれないが、ロケにアンコール遺跡を使ったのも個人的に嫌だな。

・とにかく、あまりこのブログでコメントすべきことのない感性的な作品で、関心があればご覧ください、ぐらいのことしか言えない。で、観たら、ある種の人々にとってはすごく面白いものだろうし、ある種の人々にとっては、まぁ、時間のムダですね。

◎ 配 役 : ★★★★☆
◎ 演 技
・カールティ(カーシュモーラー/ラージ・ナーヤク役) ★★★★☆
 なんだかんだ言って、本作最大の収穫(というか、目から鱗)はカールティだった。近ごろは確かに「スーリヤの弟」というレッテル以上の働きをしていると思うが、その割に私の評価は低止まりだった。しかし本作のパフォーマンスを見る限り、一端のスターとして認定できる。好色残忍なラージ・ナーヤクは視覚で押せそうな役柄だが、むしろ私的には、インチキ除霊師として彼のコメディーセンスに感銘を受けた。
 (写真下: そうなんです。後ろ指をさされるような人物なんです。)

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 そして、ラージ・ナーヤクも、おどろおどろしいだけでなく、殊の外セクシー。やっぱりスーリヤの弟だということを再認識した。

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 それにしても、カールティがこんなにカッコよくなっていいのか? デビュー当時はこんな人やったやん。

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・ナヤンターラー(ラトナ・マハーデーヴィー役) ★★★★☆
 とにかく、私が本作を観ながらイライラしていた理由は「いつナヤンが出るんや」、「はよ姐さんを出せ」ということだった。本作はカールティの映画だとしても、ナヤンさんの出番が短すぎる。これなら「長めのカメオ」だ。しかし、それでもインパクトが強く、十分カッコよかったので、満足。

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・シュリー・ディヴィヤー(ヤーミニー役) ★★☆☆☆
 損な役回りだったかな。
 (写真下: 音楽CD発表セレモニーで。)

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・ヴィヴェークがカーシュモーラーの父親役で出るというので楽しみにしていたが、特に何事もなかった。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★☆☆☆
・カールティのダンスはさて置き、音楽も絵も勢いがあった。

◎ アクション : ★★★☆☆
◎ 美 術 : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★★☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 特殊効果 : ★★★★☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・視覚的技術部門は総じて良かったと思う。

◎ その他(覚書)
・除霊師のような人でも有名になればカットアウトが立てられるようだ。(ほんと?)

・腐敗大臣の裏金の隠し場所があの手この手で面白かった。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 10月29日(土),公開第1週目
・映画館 : INOX (Mantri Mall, Malleshwaram),14:05のショー
・満席率 : 6割
・場内沸き度 : ★★★☆☆

 

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カーヴェリ川長治の南インド映画日記
2016/11/08 20:50

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