カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Chennai 600028 II: Second Innings】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2016/12/23 20:21   >>

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 帰って来た、、、帰って来たんだ!
 いや、帰って来なくてよかったかも、、、あの「わ゙か者」たち!

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 というわけで、ウェンカト・プラブ監督のデビュー作にして画期的作品だった【Chennai 600028】(07)のパート2である。
 パート1の公開から9年。いや、時の経つのは早いものだ。ちなみに、「わ゙か者」というのは「若者」と「バカ者」を足して2で割った造語だが、パート1で活躍した連中ももはや若者とは呼べず、単なるバカ者になったかも。

【Chennai 600028 II: Second Innings】 (2016 : Tamil)
脚本・監督 : Venkat Prabhu
出演 : Jai, Siva, Premji, Aravind Akash, Vijay Vasanth, Nithin Sathya, Ajay Raj, Vaibhav, Abhinay Vaddi, Ilavarasu, Subbu Panchu, T. Siva, Sana Althaf, Inigo Prabakaran, Mahat, Vijayalakshmi, Manisha Yadav, Santhana Bharathi, Viraj, Shanmughasundaram(特別出演), Gangai Amaran(特別出演), 他
音楽 : Yuvan Shankar Raja
撮影 : Rajesh Yadav
編集 : Praveen K.L.
制作 : S.P.B. Charan, V. Rajalakshmi, Venkat Prabhu

題名の意味 : チェンナイ 600028・パート2
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : コメディー
公 開 日 : 12月9日(金)
上映時間 : 2時間34分

《 あらすじ 》
 草クリケットチーム、チェンナイ・シャークスの元メンバーたち、カールティク(Siva)、ゴーピ(Vijay Vasanth)、パラニ(Nithin Sathya)、アラヴィンド(Aravind Akash)、エル(Ajay Raj)らは結婚して所帯を持ち、チェンナイを離れた者もいた。それぞれだらしのなさは相変わらずで、妻の尻に敷かれる毎日だが、それでも何とかやっていた。ゴーピ以外はクリケットをやることも稀だった。元メンバーのうち、チーヌ(Premji)はまだ独身で、メンバーたちと飲み戯れるのが楽しみだが、それぞれの妻たちに嫌がられていた。もう一人、ラグ(Jai)も未婚だが、1週間後にアヌ(Sana Althaf)との結婚を控えていた。
 ラグの結婚式は元メンバーにとって同窓会みたいなものだった。友人一同は参集し、意気揚々と結婚式が行われるテーヌ県のアヌの村へと乗り込む。と、偶然アラヴィンドと再会する。アラヴィンドは駆け落ちしてこの村に移り住み、今もクリケットに情熱を抱いていた。そして、目下ここで行われているクリケット大会で、チャンピオンのマルドゥ(Vaibhav)のチームとの対戦が見込まれていた。アラヴィンドはシャークスの元メンバーたちに試合に参加するよう懇願する。
 友人一同はアラヴィンドのチームに加わり、地元チームと準決勝を戦い、勝利する。これを見たマルドゥとチームメートのガネーシャン(Abhinay Vaddi)は慌て、秘策を考える。その夜、シャークスのメンバーたちは勝利を祝う宴を張っていたが、その場に村の女たちもやって来、ダンス大会となる。だが、翌朝目覚めると、ラグがソッパナスンダリ(Manisha Yadav)という女と添い寝しているのが発覚する。実はこれはマルドゥらの罠で、その場面を撮った画像をシャークスのメンバーに見せ、わざと負けるよう脅迫する。このため、決勝戦で敗北し、マルドゥのチームが優勝する。だが、ラグと女の添い寝の画像はFacebookやWhatsAppにアップされてしまい、それを見たアヌの家族から、ラグはアヌとの結婚の破棄を言い渡される。実はラグと女の画像をSNSで拡散したのはガネーシャンだが、彼はアヌとの結婚を望んでいたからである。
 失意のうちにチェンナイに戻ったラグは、仕事でバンガロールへ行こうとする。だが、チーヌやパラニ、後見役のマノーガラン(Ilavarasu)らはラグとアヌを再び結び付けるように動き出す。
 友人たちはラグを連れてテーニまで行く。だがアヌの家族からアヌとガネーシャンの縁談が決まったことを知らされる。ラグたちとアヌの家族らの間で揉め事になるが、そこはアラヴィンドが仲裁し、ラグたちはアヌの結婚式を止めに来たのではなく、クリケット大会に出場するためにこの地へ来たと言い訳する。
 期せずして再びシャークスのメンバーはクリケット大会に出ることになる。そして準決勝の相手は因縁のバッドボーイズだったが、劇的に打ち負かして決勝進出となり、翌日の決勝戦ではマルドゥのチームと当たることになる。だが、その晩はアヌがガネーシャンとの結婚のため、村を出発する予定だった。ラグと友人たちはアヌの家に行き、駆け落ちを試みるが、その場にマルドゥが現れる、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★★☆
・実に良い。個人的には涙が込み上げてくるぐらい、懐かしいものを感じた。これぞウェンカト・プラブの世界! 副題に「A Venkat Prabhu Reunion」(ウェンカト・プラブの同窓会)と付いているのも頷ける。帰って来たのはシャークスのメンバーだけでなく、ウェンカト・プラブ監督自身もなのだ。

・そもそもウェンカト・プラブの作品は、【Chennai 600028】にしても、【Saroja】(08)にしても、【Goa】(10)にしても、インドのどの下町にもいる「わ゙か者」をそれらしく描いてこそ、だと私は思っている。それが、【Mankatha】(11)、【Biriyani】(13)、【Massu Engira Masilamani】(15)とトップスターを起用した大型娯楽作品を作るに及んで、独特の、唯一無二と言える軽み、あほくささが薄れてしまった。本作はそれがたっぷりと復活している。この感覚が懐かしい。

・パート1の【Chennai 600028】にしても、本作にしても、何が素晴らしいかと言って、「こんな奴、絶対にいる、いや、(映画中の)こいつは(実生活の)あいつじゃないか」という感覚だ。譬えて言うのも難しいが、本作の登場人物が発している台詞や抱いているセンスというのは、実際に道に落ちている石ころや壁に書かれた落書きぐらいリアルで、具体性があるよ。

・そして、この「マチャン」な友情の篤さ。

・スポーツ映画としても本作がすこぶるユニークなのは、たいていのインドのスポーツ映画がスポ根や感動を目指しているのとは違って、本作はただただスポーツをポップカルチャー化しているということだ。この軽さが良い。

・その証拠に、パート1とパート2を併せて、チェンナイ・シャークスはクリケット大会の決勝で一度も勝っていない(つまり、一番にはなれない)。この「ありゃ、負けちゃった」な脱力感が良い。

・パート1のエンディングの決勝戦では、シャークスは子供たちのみで構成されたチーム、バッドボーイズに負けるのであるが、本作ではそのバッドボーイズの面々が成人し、シャークスと因縁の対決をする(映画中では、パート2はパート1の8年後という設定だった)。バッドボーイズの選手の何人かは実際にパート1で子役だった人が演じていたが、こういう趣向も面白い。

◎ 配 役 : ★★★★★
◎ 演 技
・主要登場人物のチェンナイ・シャークスの面々は、誰だどうだとは書きにくいなぁ。とりあえず、皆さん、持ち味が出ていたとだけ書いておこう。
 (写真下: 左よりチーヌ役のPremji、ゴーピ役のVijay Vasanth、ラグ役のJai、パラニ役のNithin Sathya、アラヴィンド役のAravind Akash、カールティク役のSiva、エル役のAjay Raj。)

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 他に印象に残った出演者として、次の二人に触れておこう。

・サナ・アルターフ(アヌ役) ★★★☆☆
 可愛かった。好みかも。ケーララ人らしく、初めて見た顔だと思ったが、調べたら、マラヤーラム映画の【Vikramadithyan】(14)と【Rani Padmini】(15)で見ていることが分かった。全く記憶になし。変だな。

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・ヴァイバヴ(マルドゥ役) ★★★☆☆
 記憶に残りにくい人だが、曲者顔で、ネガティブロールをまずまず演じていた。

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◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★★☆
◎ ダンス : ★★★☆☆
・結婚、離婚、結婚、離婚を繰り返し、またイスラーム教徒に改宗したりと、どうも私生活が多忙すぎて、映画のほうがお留守になった感のあるユワンくんだが、ウェンカト・プラブ監督作品ではやっぱり良い。ユワンくん、ユワンくんと言っているが、彼ももう37歳なのね。

◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・ラニングタイムがちょっと長すぎる。もっと切れ。

◎ その他(覚書)
・映画の冒頭で、先日他界したジャヤ・ラリターへの弔文があった。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 12月17日(土),公開第2週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Bannerghatta Rd),15:45のショー
・満席率 : ほぼ満席
・場内沸き度 : ★★★★☆

 

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