カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Bairavaa】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2017/01/27 18:48   >>

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 ラメーシュ100、バラクリ100の次に控えるのはヴィジャイ60だよ。
 もちろん、私の目当てはキールティ・スレーシュ!

【Bairavaa】 (2017 : Tamil)
物語・脚本・台詞・監督 : Bharathan
出演 : Vijay, Keerthy Suresh, Jagapathi Babu, Daniel Balaji, Sathish, Aadukalam Naren, Thambi Ramaiah, Sharath Lohitashwa, Vijayaraghavan, Seema G. Nair, Malavika Avinash, Sreeman, Harish Uthaman, Sija Rose, Aparna Vinod, Y.G. Mahendra, Rajendran, Mime Gopi, Roshan Basheer, Baby Monika Siva, 他
音楽 : Santhosh Narayanan
撮影 : M. Sukumar
編集 : Praveen K.L.
制作 : B. Bharathi Reddy

題名の意味 : バイラヴァ(主人公の名前)
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション
公 開 日 : 1月12日(木)
上映時間 : 2時間49分

《 あらすじ 》
 チェンナイに暮らすバイラヴァ(Vijay)は借金の取立屋。ICCI銀行の支店長(Y.G. Mahendra)からの依頼で、バイラヴァは性質の悪い負債者から見事借金を取り立てる。このお礼に支店長は娘の結婚式にバイラヴァとその相棒のシャンムガム(Sathish)を招待する。
 結婚式場へ行く途中でバイラヴァは、同じ結婚式に出席予定の美しい女性に出会い、一目惚れする。バイラヴァは新婦よりその女性がティルネルヴェーリから来たマラルウィリ(Keerthy Suresh)だと教えてもらう。バイラヴァは早速彼女にプロポーズしようと、チェンナイの中央バススタンドで待ち伏せしようとする。しかし、そこでバイラヴァは別の男がマラルウィリに花束を渡そうとしているのを目撃する。が、その時、その男は悪漢たちに襲撃され、腕を切られる。その男は中央政府大臣(Sharath Lohitashwa)の息子チェーラン(Roshan Basheer)だった。大臣は部下の命じてマラルウィリを拘束し、危害を加えようとする。だが、そこへPKという男が大臣に電話をし、マラルウィリを解放せよと伝える。一部始終を見ていたバイラヴァはマラルウィリから事情を聞き出す。
 ・・・
 マラルウィリはティルネルヴェーリ市のPK医科大学に学ぶ医大生だった。PK医科大学は実業家のPK(ペリヤカンヌ:Jagapathi Babu)が設立した新設校だが、校舎も設備も教授陣も揃っておらず、ろくな授業がされていなかった。実はPKは表向き実業家/教育者だが、一介の精肉屋からのし上がったマフィアで、コッタイ・ヴィーラン(Daniel Balaji)という残酷な男を部下としていた。
 学内の状況に業を煮やしたマラルウィリら学生はインド医療協議会に訴える。担当官が派遣され、調査した結果、PK医科大のライセンスを取り消す処分を決める。だが、PKとコッタイ・ヴィーランは担当官が好色なのを見抜き、ライセンス継続の見返りに、大学の女子学生を斡旋すると申し出る。担当官が選んだのはマラルウィリだったが、その夜はウィルス性感冒だったため、代わりに彼女の友達のヴァイシャリ(Aparna Vinod)が呼ばれる。翌朝、ヴァイシャリは死体となって発見される。
 一連の出来事を不審に感じたマラルウィリは、警官の父(Naren)に捜査してもらい、裁判まで漕ぎつける。しかし父もコッタイ・ヴィーランに暗殺されてしまう。マラルウィリは証拠のためにヴァイシャリが殺害された夜の防犯カメラのフッテージを集めようとし、インド情報工学センターに依頼する。その時協力してくれたのが大臣の息子のチェーランだった。そして、彼が証拠を収めたUSBメモリーをマラルウィリに渡そうとしたところ、PKの手下に腕を切られたというわけであった。
 ・・・
 話を聞いたバイラヴァは、マラルウィリを保護し、PKの悪事を暴くために、彼女と共にティルネルヴェーリへ行く。
 バイラヴァはまず税務官になりすましてPKの私宅をがさ入れし、ヴァイシャリ事件の証拠を収めたUSBメモリーを取り戻す。
 これで裁判は首尾よく行くはずだったが、裁判の時間になっても担当の弁護士がやって来ない。実はPKが弁護士を脅迫し、証拠を奪っていたというわけだった。裁判はほとんどマラルウィリの敗訴となりそうだった。だがここでバイラヴァが裁判長(Malavika Avinash)を懸命に説得し、5日間の猶予をもらう。
 証拠がなくてはぐうの音も出ないはずのマラルウィリ陣営だが、バイラヴァは、PKとコッタイ・ヴィーランの間に生じた亀裂、さらにはPKがインド首相に恨みを抱いているのを利用し、PKを破滅させる罠を考える、、。

・その他の登場人物 : マラルウィリの姉(Sija Rose),その夫で警官のプラバ(Harish Uthaman),その娘(Baby Monika Siva)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・最近、公私共に多忙で、事前に映画情報を仕入れるとか、トレイラーを見るとかすることなく、映画を観に行くことになっているので、本作もヴィジャイ60とキールティ・スレーシュぐらいの前知識しかなかった。後調べで監督がバラタンだというのを知ったが、バラタンといえば【Azhagiya Tamilmagan】(07)を撮った人だった。【Azhagiya Tamilmagan】は私にとって初ヴィジャイ作品で、面白かったと記憶している。

・ただ、バラタンは台詞ライターとしてヴィクラムやヴィジャイ、アジットらのヒット作品に参加している人だが、いまいちすごい才能という感じがしない。本作も「まぁ、面白かった」ぐらいの感想に落ち着くと思う。というより、【Azhagiya Tamilmagan】と比べても特に進歩した感じがなく、この10年は何だったんだと。逆に言うと、10年前に戻ったようで、言い換えれば、私が10歳若返ったようで、それはそれでうれしいのだが。

・もう一つ若返ったと言えば、ヴィジャイ! こいつは歳をとらないどころか、本作ではさらに若くなっているぞ。

・というわけで、その驚きと共に、本作のヴィジャイはめちゃめちゃカッコよく、あとは野となれ山となれ、で片付けてもいいような気がする。

・何がカッコよかったと言って、のっけのクリケット・アクションとか、後半のロシアンルーレットとか、インド映画的に面白いネタはあちこちに盛り込まれていたが、私が一番好きなのはインターバル前の、アクションの後で雨に濡れて、バイラヴァがマラルウィリに「ホットコーヒーでも飲むか?」と誘う場面。これはカッコいい。あと、クライマックスでは悪役(PK)に見えを切る場面で、ウインクするんだぜ。これは真似できない(真似すなてか)。

・ただ、私が感じた問題点を一つだけ言わせてもらうと(いや、本作には問題点が多数あるのだが)、バイラヴァとマラルウィリのロマンス展開がなぁ、、。せっかく上り調子のキールティ・スレーシュを起用しているんだから、もっとあんなことしたり、こんなことしたりの場面があってもよかったと思う。しかも、医科大生という設定なら、お医者さんごっこぐらいさせい!

・ヒロインがいたぶられるということがほとんどないのも、本作がパンチを欠く理由かもしれない。例えば、【Ghilli】(04)のように悪漢に結婚を迫られるとか、人質になるとか。代わりに姪っ子が人質になっていたが、あれもあっさりと片付けられていた。

・なぜマウンテンバイクなのか、なぜバイラヴァは時間に正確なのか、なぜ1ルピー硬貨なのか、、と、久し振りに「なぜ?」と問うてはいけない映画を観たような気がする。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
 登場人物がやたら多く、しかも良い俳優がたくさん出てる割にはヴィジャイのワンマンショーといった感じて、ほとんど無駄遣いだった。なぜかケーララの俳優が多く使われている。

◎ 演 技
・ヴィジャイ(バイラヴァ役) ★★★★☆
 上で書いたとおり、厄年にしては若々しいヴィジャイだが、パフォーマンス的には熟成したものを感じた。やっぱりインド映画スターの場合、自分の演技スタイルを持っているというのは強い。私が見て、ヴィジャイが良くなったなぁと感じたのはいつかと言うと、【Jilla】(14)あたりからかな。

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・キールティ・スレーシュ(マラルウィリ役) ★★★☆☆
 私はキールティのファンだと公言しているが、実は映画館で観たのはマラヤーラム映画の【Geethaanjali】(13)とテルグ映画の【Nenu.. Sailaja...】(16)だけで、ヒットした【Rajini Murugan】(16)は一時帰国絡みででタイミングが合わず、楽しみにしていた【Thodari】(16)と【Remo】(16)はカーヴェーリ川問題で上映自粛の憂き目に遭ってしまった。やっとこさ新作を見ることができたが、表情の作り方も上手くなっており、女優らしくなったなぁと、オジサン涙。しかし、上で書いたとおり、ちょっと真面目すぎる役柄だった。

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・ジャガパティ・バーブ(PK役) ★★★☆☆
 最近悪役をやることが多く、それなりに味を出しているが、みんな似たり寄ったりの役作りなので、飽きちゃった。

・ダニエル・バーラージ(コッタイ・ヴィーラン役) ★★★☆☆
 それぞれ目立つ場面の少ない脇役陣にあっては、かなりの印象を残したのがコッタイ・ヴィーラン役のこのお方。筋金入りのワルだが、妻を溺愛しているのが弱点というキャラクターだった。

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・もう一人、私的に言及しておきたいのがマラルウィリのお姉ちゃん役のシージャー・ローズさん(カタカナ表記は当てずっぽう)。プロタゴニストの姉や若妻役に使い勝手が良さそうだ。
 (写真下: 本作のスチルではありません。)

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・意外なキャスティングとして、カンナダからシャラト・ローヒターシュワとマーラヴィカ・アヴィナーシュが出ていた。

◎ 音 楽 : ★★☆☆☆
◎ BGM : ★★☆☆☆
◎ ダンス : ★★★☆☆
・音楽は今やタミル映画界に欠かせない存在となったサントーシュ・ナーラーヤナン。しかし、今回はそれほど良いとは思えなかった。

◎ アクション : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★☆☆☆
・アクションは、手組やポストプロダクションによる迫力より、基本的にアイデアが面白かった。

◎ その他(覚書)
・禿のラージェンドランが出ていて、ヘルメットを脱いだら、マラルウィリが「ヘルメットの中にヘルメット!」と言う場面があったが、こういうベーシックなジョークもキールティが言うと可愛いじゃないか。

◆ 完成度 : ★★☆☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 1月22日(日),公開第2週目
・映画館 : PVR (Orion Mall),12:50のショー
・満席率 : 6割
・場内沸き度 : ★★★☆☆

 (オマケ画像: 和やかな写真だ。)

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【Nenu Local】 (Telugu)
 私がこの映画鑑賞記を書き始めたころ、テルグ映画界ではプロデューサーのディル・ラージュが快進撃を続けていて、【Arya】(04)や【Bommarillu】(06)など、ヒット作を連発していた。最近はちょっと勢いがないように見えたが、今年に入って【Sathamanam Bhavati】が好調で、さらに【Nenu Local】も上々の滑り出しである。で、どちらか観ようと思い、迷った末、ヒロインがキールティ・スレーシュということで、【Nenu Local】にした(【Sathamanam Bh... ...続きを見る
カーヴェリ川長治の南インド映画日記
2017/02/09 19:12

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
カーヴェリ川さま、こんにちは。
キールティ・スレーシュさんは、画像検索すると、華奢で可愛い写真と、肩がガッチリした逞しい写真とが出てきますね。上の写真はどっちかというと細面な容貌に見えます。
私は去年からAnandhiさんの主演映画を探しています。特に2015年の【Trisha Illana Nayanthara】(トリシャでなけりゃナヤンタラ)って、タイトルだけでも微笑してしまう主演映画がDVDになっていないかなーと探しているんですが、まだ時期尚早みたいで、ひたすら待っています。
話は変わりますが、武田梨奈さんが主演の映画【Darjeeling】(仮題?)を、年末にインドで撮影していたとのこと。監督は日本の関根俊夫さんで、この後日本(新潟)でもロケがあるらしいです。流行りのアクション映画ではなく、共演に台湾の男性俳優とのことで、どこまでインドらしい映画と呼べる内容になるか?期待と不安が半々になりそうです。
よっぴい
2017/01/28 23:14
Anandhiといえば、【Kayal】の子ですよね、目が大きくて、歯が白い。かわいいですね。
【Darjeeling】のことは全然知りませんでした。たぶん、インドっぽさはほとんどないと想像しますw
カーヴェリ
2017/01/30 21:17

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