カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Keshava】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2017/05/25 20:38   >>

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 この日は「ヴァルマ」に賭けようと思った。いや、ヴァルマといっても、ラーム・ゴーパール・ヴァルマ監督の【Sarkar 3】を観ようというのではなく、スディール・ヴァルマ監督、ヒロインがリトゥ・ヴァルマのテルグ映画【Keshava】のことである。
 スディール・ヴァルマ監督はデビュー作の【Swamy Ra Ra】(13)がなかなかイケてるクライム・コメディーだったので、その後大いに期待していたが、次作(前作)の【Dohchay】(15)はいまいちだったらしく(未見)、一発屋で終わるかとも思われていた。しかし、この【Keshava】は緊張感のあるトレイラーが話題を呼び、注目の1作となっていた。
 主演は【Swamy Ra Ra】と同じく、ニキル・シッダールト。

【Keshava】 (2017 : Telugu)
物語・脚本・監督 : Sudheer Varma
出演 : Nikhil Siddharth, Ritu Varma, Isha Koppikar, Rao Ramesh, Ajay, Brahmaji, Priyadarshi Pullikonda, Vennela Kishore, Ravi Prakash, Jeeva, Raja Ravindra, Madhunandan, 他
音楽 : Sunny M.R., Prashant Pillai (BGM)
撮影 : Divakar Mani
編集 : S.R. Shekar
制作 : Abhishek Nama

題名の意味 :(主人公の名前)
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : スリラー
公 開 日 : 5月19日(金)
上映時間 : 1時間56分

《 あらすじ 》
 カーキナーダの法律大学で学ぶケーシャヴァ(Nikhil)は、子供の時に交通事故で両親をなくし、事故の後遺症で障害者となった妹の世話をしていた。ケーシャヴァには秘められた使命があった。実は彼の両親の事故は飲酒運転していた6人の警官によって惹き起こされたものであり、彼はこの警官たちに対して復讐を企てていた。
 ケーシャヴァは6人の警官のうち、1人、2人と殺害する。そこで事態を重く見た警察は、凄腕の女警官シャルミラ(Isha Koppikar)を招聘し、捜査に当たらせる。シャルミラはいくつかの傍証から法律大学生のケーシャヴァが怪しいと見当付ける。
 ケーシャヴァの大学にサティヤバーマ(Ritu Varma)が編入してくる。彼女はケーシャヴァと幼馴染みだった。ケーシャヴァの不審な動きから、彼女はケーシャヴァが警官殺害事件に関与しているのではと疑う。
 ある日、ケーシャヴァはサティヤバーマら3人の友人と旅行に出かける。その地で彼は3人目の警官を殺害する。しかし逃走する際に目撃され、目撃者の投げた石で後頭部に怪我をしてしまう。問い詰めるサティヤバーマに対して、ケーシャヴァは事件の真相と過去の出来事を告白する。サティヤバーマら友人たちはケーシャヴァを支援することにする。しかし、ケーシャヴァの怪我の治療に当たった医師が警察に通報したため、彼はシャルミラに逮捕されてしまう。
 だが、容疑者逮捕の記者会見が行われているさ中に、別の退役警官クリシュナ・ムールティ(Rao Ramesh)が襲撃されたとの報が入る。幸いクリシュナ・ムールティは死に至らなかったが、警視総監(Jeeva)は証拠不十分として、ケーシャヴァを釈放させる。
 シャルミラはケーシャヴァの過去を調べ、12年前の交通事故のことと、殺害された3人の警官とクリシュナ・ムールティを含む6人の警官がその夜に行動を共にしていた事実をつかむ。そして、残る2人の警官(Ajay & Brahmaji)に警告を発するのであったが、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★★☆
◎ 脚 本 : ★★★☆☆
・すごくよくできたスリラーというわけではないが、なかなか面白く、ヒットゾーンに入ってくるだろう。スディール・ヴァルマ監督も一発屋の烙印を押されることはなさそう。

・テルグ映画にしては薄暗い調子で、それが緊張感を醸し出していた。この辺はタミル映画で近ごろ流行りのクライム・スリラーの影響を受けているのかな(それ以前に、欧米のスリラー映画の影響があると思われるが)。

・映像感覚とBGMが良い。撮影はドローンによる空中撮影を多用していて、アーンドラ・プラデーシュ州の北沿岸部(西/東ゴーダーワリ県、ヴィシャーカパトナム県)の景色が面白く捉えられていた。なぜそうしたのかは分からないが、揺れるような感じが良かった。

・ストーリー/脚本はまずまずだが、ちょっとロジックが合わないところもいくつかあった。例えば、シャルミラ(Isha Koppikar)は早い段階でケーシャヴァ(Nikhil)を臭いと睨んでいながら、第3の殺害事件発生後、バスの中で彼を見つけても、ひと言も声を掛けなかったのはおかしい。

・もう1つ、私的に良くないと思ったのは、ウェンネラ・キショールによるコメディー・トラックがあったこと。スリラー部は緊張感があったのに、このコメディー・シーンで力が抜けた。緊張には緩和も必要だと思うが、ここは状況コメディーを持って来るべきだったろう。ふっと息を抜ける瞬間は必要だが、力まで抜けてしまうのは良くない。

・ケーシャヴァは稀な心臓疾患を患っている、つまり心臓が右胸についており、そのため、速く走ったり、感情が高ぶったりすると、危険な状態になると設定されている。この設定がストーリーに生かされていないと、ほぼ全てのレビューで批判されているが、しかしこれは弁護できる。この映画の基本イメージは「Cold」ということであり、ケーシャヴァが顔色一つ変えず(つまり、感情を高ぶらせることなく)連続殺人を行うところに面白さがあるのであり、また、警察に追われてあっさり捕まる理由にもなっている。

・珍しくない手だが、冒頭で同じ壁に貼られた映画のポスターを見せることにより、2004年から現在までの時の流れを表現していた。【Varsham】(04)、【Pokiri】(06)、【Aadavari Matalaku Arthale Verule】(07)、【Magadheera】(09)、【Manam】(14)、【Baahubali 1】(15)など。(もっとあったが、覚えていない。)

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・ニキル(ケーシャヴァ役) ★★★☆☆
 上で書いたとおり、感情を抑えて無表情に殺害する、サイコキラーでもないのにサイコなムード漂う男を演じている。演技力がなくてもできそうな役だが、良かったと言っておこう。

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・リトゥ・ヴァルマ(サティヤバーマ役) ★★★☆☆
 リトゥ・ヴァルマといえば、【Baadshah】(13)のピンキー役はヒロインのカージャルより可愛かったというのは全ての鑑賞者で一致する意見だと思うが、その後カージャル越えすることなく現在に至っている。しかし、【Pelli Choopulu】(16)が成功したし、本作もヒットしそうなので、注目度も増すだろう。本作では特に印象的な仕事はしていないが、こういうのを積み重ねていけば、ラーワンニャのようにいつかブレイクする。とにかく、本ブログは、なぜか少ないテルグ語州出身のテルグ女優(ヒロイン級)として、見守っていきたい。

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 ちなみに、彼女(サティヤバーマ役)の台詞がハイダラーバード方言だったが、ナルサープル(西ゴーダーワリ県)出身と設定されているのだから、それはおかしい、と指摘するレビューもあったが、言わずもがなだろう(大阪生まれの人が必ずしも大阪弁を話すわけではない)。

・イーシャー・コッピカル(役) ★★★☆☆
 本作の話題の1つがイーシャー・コッピカルの出演ということだった。あの【Girlfriend】(04)のレズ姉さんがもう40歳という事実に愕然としたが、体型はスリムなままで、この辺がボリウッド女優らしいところかな(南インド女優なんて、み〜んな、、、以下省略)。なかなかカッコよかった。ちなみに、彼女のデビュー作がテルグ映画だったとは今回初めて知った。

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◎ 音 楽 : ★★☆☆☆
◎ BGM : ★★★★☆

◎ アクション : ★★☆☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 編 集 : ★★★★☆

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 5月21日(日),公開第1週目
・映画館 : Anupama,10:30のショー
・満席率 : 1割以下
・場内沸き度 : ★☆☆☆☆

 

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