カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Mugulu Nage】 (Kannada)

<<   作成日時 : 2017/09/14 20:55   >>

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【Mugulu Nage】 (2017 : Kannada)
物語・脚本・台詞・監督 : Yogaraj Bhat
出演 : Ganesh, Ashika Ranganath, Nikitha Narayan, Apoorva Arora, Achyuth Kumar, Niharika, Chandan Achar, Dharmanna Kadur, Rangayana Raghu, Srinivasa Prabhu, Ananth Nag(特別出演), Jaggesh(特別出演), Amulya(特別出演), 他
音楽 : V. Harikrishna
撮影 : Sugnan
編集 : Sachin
製作 : Syed Salam, Ganesh, Yogaraj Bhat

題名の意味 : スマイル
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ドラマ
公 開 日 : 9月1日(金)
上映時間 : 2時間28分

《 あらすじ 》
 マイスールに暮らすプラケーシ(Ganesh)は笑顔の絶えない陽気な若者だが、一つの問題があった。それは、生まれた時から、悲しい時、痛い時にも泣けないということだった。だが医師(Ananth Nag)の診断では、それは身体的な要因によるものではないとのことだった。
 プラケーシは大学の卒業式でワイシャーリ(Ashika Ranganath)と出会い、すぐに恋仲になる。ワイシャーリはアメリカで働きたいという夢があり、プラケーシも一緒にアメリカへ行くことにする。だが、準備も整い、出発する段になって、プラケーシは父(Achyuth Kumar)の健康や経済状況に配慮し、アメリカ行きをやめてしまう。ワイシャーリと別れることになっても、彼は泣けなかった。
 ほどなく、プラケーシはギタリストのシリ(Nikitha Narayan)という女性に一目惚れし、ポンディシェリの彼女の実家まで会いに行く。その家に逗留しているうちに、二人はすっかり意気投合し、プラケーシは結婚を決意する。そしてマイスールから両親を呼び寄せまでするが、しかしシリには結婚の意志がないことを知り、落胆する。しかし、ここでもプラケーシは泣けない。
 マイスールに戻ったプラケーシは、父の勧める女性(Amulya)と見合いをする。しかし彼女はクラスメートの男に首ったけで、他の男と結婚する意思はなかった。
 ソフトウェア技術者としてベンガルールで働くようになったプラケーシは、ある日、半ば強制的に両親と友人たちが勧める女性チャールラタ(Apoorva Arora)に会うため、とある村へ行く。チャールラタはまだ結婚のことは考えていなかったが、しかしプラケーシに惹かれるものを感じる。プラケーシも同様で、二人は結婚を決意する。だが、ここでチャールラタの家族に問題が起きる、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★★☆
・ヨーガラージ・バット監督とガネーシュといえば、【Mungaru Male】(06)で瀕死のカンナダ映画界を救ったと言われるほどの歴史的コンビだが、その二人の【Gaalipata】(08)以来の新作が本作。だが、公開後は賛否両論に分かれ、気に掛かっていたが、私的には「賛」だった。

・何が私の琴線に触れたかと言うと、本作が非常にカンナダ・テイストに満ちた映画だということ。映像、美術、情緒、情念など、なかなか言葉では言い表しにくいが、「これぞカンナダ映画」と言える味に満ちていた。

・もっとも、この「カンナダ・テイスト」というもの自体が、ヨーガラージ・バット監督がカンナダのテイストとして抽出し、せっせと再構成していったものだろうから、「ヨーガラージ・バット・テイスト」と言うべきなのだが、もはや現地人にはカンナダ・テイストとして受け入れられていると言ってもいいだろう。何であれ、カンナダ旗を振り回すことなく、静かにカンナダ愛を喚起するヨーガラージ・バット監督はすごい(あと、作詞家のジャヤント・カーイキニも)。

・というわけで、カンナダ映画に思い入れのある方には本作は必見作となる(そんな日本人は5人といないと思うが)。カンナダ語の勉強にもいい。

・ガネーシュ演じる主人公プラケーシのキャラクターが謎かもしれない。「泣けない(涙が出ない)人」というのが何を意味しているのか、ちょっと分かりにくかった。しかし、これは比喩的なものだろう。人は本当に泣ける、心の底から涙が溢れ出るような痛みを伴う経験をしてこそ、人間として成長するとも言えるが、はて、そんな経験をしたことがあるか? プラケーシは3人の女性との顛末では泣けなかったが、4人目のチャールラタ(Apoorva Arora)との交流を通して初めて泣くことができた、つまり人間として一段成長した、ということなのかもしれない。

・そう考えると、【Mungaru Male】でガネーシュ演じる主人公プリータムが泣きまくっていた意味も分かる。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・ガネーシュ(プラケーシ役) ★★★☆☆
 かなり早くから公開されていた下のスチルを見たときは、何だか本作を観る気もしなかったが、ヨーガラージ・バット監督作品だからという理由で観た。概ね良い芝居をしていたが、カッコつけてギターを弾くシーンはカットしてほしい。(さらに言うと、カンナダ俳優は映画中でギターを弾いてはいけないという条例を制定してほしい。)

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・アーシカー・ランガナート(ワイシャーリ役) ★★★☆☆
 ヒロインが3人(+カメオで1人)もいるという、私的にはハッピーな映画だった。まずこのアーシカーさんだが、基本的に美人だと思う。鮮烈度が乏しいので、女優としては苦しいかもしれない。しかし、ダンスは上手いらしいぞ。

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・ニキター・ナーラーヤン(シリ役) ★★★☆☆
 カンナディガのくせにテルグ映画によく出演しているという不埒なやつ。顔は角ばった蟹顔で、好みではないが、体型と皮下脂肪率は私の好むゾーンだった。

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・アプールヴァ・アローラ(チャールラタ役) ★★★☆☆
 ヒロインのうちでは最もキャラの立った田舎娘の役だった。いちいちの台詞の終わりに「分かっとるか〜?」、「ちゃうか〜?」が付くのは耳障りだったが、これはダビング・アーチストのせいだろう。

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【Rama Rama Re...】(16)に出演していたダルマンナ・カドゥールや【Kirik Party】(16)でラクシト・シェッティの友人役をしていたチャンダン・アーチャールがガネーシュの友人役で登場していた。

◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★☆☆☆☆
・歌は良かった。ただ、意図的に【Mungaru Male】や【Gaalipata】の歌をなぞった感じで、既聴感のあるものだった。

◎ アクション : ★★☆☆☆
◎ 美 術 : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・主人公の名前「プラケーシ」は、チャールキヤ朝の7世紀の王「プラケーシン2世」から付けられたものらしい。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 9月9日(土),公開第2週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Arch Mall),10:00のショー
・満席率 : 6割
・場内沸き度 : ★★★☆☆

 

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2018/01/30 22:12

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