カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Thupparivaalan】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2017/09/19 17:53   >>

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【Thupparivaalan】 (2017 : Tamil)
物語・脚本・台詞・監督 : Mysskin
出演 : Vishal, Prasanna, Anu Emmanuel, Vinay Rai, Andrea Jeremiah, K. Bhagyaraj, John Vijay, Shaji Chen, Jayaprakash, Simran, Vincent Asokan, Abhishek Shankar, Ajay Rathnam, Thalaivasal Vijay, Ravi Mariya, Aadukalam Naren, Master Nishesh, 他
音楽 : Arrol Corelli
撮影 : Karthik Venkatraman
編集 : ?
製作 : Vishal

題名の意味 : 探偵
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : サスペンス
公 開 日 : 9月14日(木)
上映時間 : 2時間39分

《 あらすじ 》
 カニ(カニヤン・プーングンドラン:Vishal)は非常に有能だが、売れない探偵。相棒にはマノー(マノーハル:Prasanna)がいた。カニはある日、ペットの犬が何者かに射殺され、犯人を捜してほしいという少年ナヴィーン(Master Nishesh)の依頼を引き受ける。カニとマノーは犬の射殺現場で1本の義歯を発見し、歯科医の情報から、その義歯治療をした6人の名前を得る。そのうち5人には義歯が付いていたが、6人目のスワルナヴェールという名の科学者の行方が不明だった。カニとマノーはスワルナヴェールに関して調べるうちに、数日前にディワーカル(Vincent Asokan)という実業家が落雷で感電死した事件に行き当たる。カニはこの落雷事故が人為的な殺人事件だと推理し、捜査を進めるうちに、ディワーカルとITプロジェクトの入札を争っていたラーム・プラサード(Jayaprakash)、事件の背後にいると思われるカマレーシュ(John Vijay)、さらにはデビル(Vinay Rai)という人物に率いられた犯罪グループの存在に行き当たる。だが、デビルのほうも探偵カニのことに気付き、事件の関係者らを次々と消していく、、。

・その他の登場人物 : ディワーカルの妻(Simran),スリの女マッリガー(Anu Emmanuel),マッリガーのおじ(Ravi Mariya),警官パワン(Aadukalam Naren),警視総監ヴィジャヤクマール(Shaji Chen),警部マディワナン(Abhishek Shankar),ムトゥ(K. Bhagyaraj),プリータ(Andrea Jeremiah)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★★☆
◎ 脚 本 : ★★★☆☆
【Onaayum Aattukkuttiyum】(13)、【Pisaasu】(14)と、2作続けて趣味性の強い作品を発表していたミシュキン監督だが、本作は主演がヴィシャール(製作も)、共演陣にプラサンナーやシムラン、ヴィナイ・ラーイ、アンドリヤ・ジェレマイヤらの有名どころが名を連ねていたので、もしや【Anjathe】(08)に匹敵する大型スリラーかと期待したが、期待が大きすぎた。

・面白くないことはなかったが、ミシュキンらしさが部分的にしか見られなかったのがファンとしては物足りない。もっと全体的に「ミシュキンの世界」といったものを見せてほしかった。これはヴィシャール製作/主演ということも関連しているかもしれない。興行的にはおそらくヒットゾーンに入ってくるかと思われるが、ミシュキンはまたどこかで「商業主義に屈したヘボ映画」とか言い出しそう。

【Mugamoodi】(12)ではスーパーヒーロー物、【Pisaasu】ではホラー物をミシュキン流に料理した同監督だが、本作ではシャーロック・ホームズをアイデアとしている(私は見ていなかったが、冒頭に但し書きがあったらしい)。ただし、ヴィシャールのシャーロック・ホームズ、プラサンナーのワトスンといっても、全然印象は違う。やっぱりタミル映画、ミシュキン映画。

・ヴィシャール演じる探偵カニヤン・プーングンドランの人物像がシャーロック・ホームズというにはしっくり来なかった。抜群の推理力に身体能力も高いが、人間的には超偏屈、金持ちのありがちな依頼(失踪した娘の捜索等)には報酬が500万ルピーでも引き受けないが、飼い犬を殺された少年の依頼には887ルピーでも引き受ける。この辺はミシュキン監督らしい。

・ミシュキン監督らしいといえば、カニは総じて社会的弱者、貧者に対しては共感的視線を持っていることで、スリの女マッリガー(Anu Emmanuel)を咎めず、自分の事務所で働かせる(この展開はかなり屈折したものだが)。また、悪役のデビル(Vinay Rai)にさえ、その出自や育った環境に対して理解を示し、結果、デビルは誘拐した少年に謝罪をしてから、死んでいる。

・その他、ミシュキンらしい点はあれこれあったが、全体的に「なんでこんなことが起きるのか!」といった痛さや情念が乏しかったと思う。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・ヴィシャール(カニ役) ★★★☆☆
 悪くはなかったが、いくら偏屈人間に設定されているとはいえ、甲高い声でヒステリックに台詞を発する人物にヒーローらしさは感じなかった。しかし、さすがにアクションは決まっていた。

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・プラサンナー(マノーハル役) ★★★☆☆
 凡人という設定だったと思うが、せっかくプラサンナーが演じるのだから、もう一つ何か際立った特徴がほしかった(写真トップの左)。勿体ない。

・アヌ・インマニュエル(マッリガー役) ★★★☆☆
 さて、私的に本作の大目玉と定めていたのがこのアヌ・インマニュエル嬢。久々に大型新人美人女優登場といった感じで、しばらく前から注視していた。

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 アメリカのシカゴ生まれということらしいが、血統的には明らかにマラヤーラム。まだ20歳。本作のマッリガー役は当初ラクル・プリート・シンがやる予定だったらしいが、彼女がムルガダース監督作品を優先したため、アヌに回って来たとのこと。よかったね。
 (写真下: テルグ映画【Kittu Unnadu Jagratha】の音楽CD発表セレモニーの写真。口唇がエッチだ。)

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 皮下脂肪チェック(私規準)も難なくクリア。

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 子役時代から可愛かった。
 (写真下: 【Swapna Sanchari】(11)より。またジャヤラームのおぢさんが絡んでる。)

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・ヴィナイ・ラーイ(デビル役) ★★★☆☆
 私がかつてポスト・マーダヴァン候補として期待したこのバント族の男も、特にブレイクすることなく、悪役に堕ちたか。
 (写真下: かつてはこんなイメージで売っていたのだが。)

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・アンドリヤ・ジェレマイヤ(プリータ役) ★★★☆☆
 見ものはアンドリヤの悪役。台詞はあったかな?と思うぐらい寡黙な冷血女をクールに演じていた。

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・鑑賞中は気付かなかったが、バーギャラージも悪役で出ていた。シムランはほとんどカメオ的な出演だったが、十分美しかった。

◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★★☆
・【Pisaasu】でバイオリン音楽を浴びせかけたアロール・コレーリがまたまた良い音楽を作っている。

◎ アクション : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・アクションは誰の担当か分からないが、やはりミシュキン作品らしい一風変わったものだった。ただ、「ハラキリ」や中華レストランでの包丁アクションを見ていると、ミシュキンの東洋趣味もどうかなぁ?と思った。

◎ その他(覚書)
・東洋趣味といえば、カニは緑茶を愛飲する人物だった。対して、悪役のデビルはコーヒー党だった。何か意図があるのかな?

・クライマックスのマングローブ林はチダンバラムのピッチャーヴァラム(Pichavaram)で撮影されたようだ。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 9月16日(土),公開第1週目
・映画館 : The Cinema (GT World, Magadi Rd),12:25のショー
・満席率 : 6割
・場内沸き度 : ★★★☆☆ (意外に笑いがよく起こっていた。)

 

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