カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Aramm】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2017/11/16 22:16   >>

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【Aramm】 (2017 : Tamil)
脚本・監督 : Gopi Nainar
出演 : Nayanthara, Sunu Lakshmi, Ramachandran Durairaj, Vignesh, Ramesh, Mahalakshmi, Kitty, Muthuraman, Vinodhini Vaidyanathan, Vela Ramamoorthy, T. Siva, 他
音楽 : Ghibran
撮影 : Om Prakash
編集 : Ruben
製作 : Kotapadi J. Rajesh

題名の意味 : 正しい行い
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ドラマ
公 開 日 : 11月10日(金)
上映時間 : 2時間

《 あらすじ 》
 タミル・ナードゥ州の地方長官マディワダニ(Nayanthara)は、カットゥール村で起きた事件に関して上官(Kitty)より事情聴取を受けていた。それは4歳の少女が掘削井戸に落ちるという事件で、マディワダニが救出作戦の指揮を執ったものだった。
 ・・・
 カットゥール村はそもそも水の乏しい地域で、さらに地下水まで汚染され、村人たちは飲み水にも窮していた。マディワダニはその調査のために村までやって来るが、村人の怒りとは裏腹に、地元の政治家たちは無関心だった。
 この村に暮らすムッレンドラン(Ramachandran Durairaj)には妻のスマティ(Sunu Lakshmi)と2人の息子、それにまだ4歳の娘ダンシカー(Mahalakshmi)がいた。二男のムットゥ(Ramesh)は将来水泳選手になる夢を抱いていたが、ムッレンドランは反対していた。
 ある日、屋外で仕事をしていたスマティが目を離したすきに、娘のダンシカーが掘削井戸に落ちてしまう。それは深さが30メートルぐらいもある井戸だが、子供がやっと入れるぐらいの直径だったため、救出は難しそうだった。すぐに関係当局に連絡が行き、マディワダニや医師、それに消防隊員らが現場入りする。マディワダニはここにテントを張り、救出作戦を立てる。情けないことに、付近の病院には十分な酸素ボンベのストックがなく、時間は限られていた。
 まず、型通りにロープを垂らし、それにつかまったダンシカーを引き上げる作戦を実行するが、引き上げる途中で彼女は手を放し、再び井戸の底に落ちてしまう。
 次に、軍隊がやって来、井戸の傍らに穴を掘って、横手から救出する作戦を開始するが、掘削の過程で地割れが起き、作戦は中止となる。
 そうこうするうちに日も暮れ、ダンシカーの息も細くなる。やむなく、兄ムットゥの体をロープで縛り、頭から井戸の中へと降ろし、ダンシカーを引き上げさせる作戦を実行するのであるが、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★★☆
◎ 着 想 : ★★★★☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★★☆
・事前に予想した内容とはかなり違っていたが、予想以上に面白かった。監督のゴーピ・ナイナールは以前【Kaththi】(14)が公開された際に、ムルガダース監督に対して自分の小説の盗作だとの訴えを起こした人物であり、それからすると水問題を中心とした作品だと想像されたが、そればかりではなかった。もちろん、【Kaththi】とも全然コンセプトの違う映画だった。

・穴(掘削井戸)に落ちた少女を救うだけのことがこんなにも困難で、こんなにも緊張感のある映画になるとは、思いもよらなかった。

・この井戸というのが難物で、どんな使用目的で掘削されたのか分からないが(地下水汲み上げのため?)、現在では使用されていないのに、埋めるとか蓋をするとかの処置が取られず、放置されている。どうやら本作は実話に基づいているらしく、しかもこうした子供が井戸に落ちる(多くの場合は命まで落とす)事件というのはしばしば起きていることが本作のエンドロールから分かる。

・村の水不足の問題と(おそらくそれと関連のありそうな)井戸落下事件とから、インドの村落政策の落ち度が批判される形になっている。放置された井戸というのがまさに行政の無責任さを物語っているかのようだった。

・やや無理からな感じはしたが、この村の近くにインドの宇宙ロケット発射台があり、少女井戸落ち事件の日に打ち上げが成功するという話になっていた。ロケットは華々しく空へ上がる一方、村では子供が穴に落ちて死ぬという、開発と開発から取り残された人々を対比させる意図なのだろうけど、痛烈な風刺というより、どこか楽観的なもの(これだけのことができるインドだから、村の問題もそのうち片付くさ、といったもの)を感じてしまった。

◎ 配 役 : ★★★★☆
◎ 演 技
・ナヤンターラー(マディワダニ役) ★★★★☆
 ゴーピ監督の脚本も良かったとはいえ、やはり本作を観る価値あるものとしているのはナヤンターラーの存在だろう。全くのお色気を落とした役作りだが、十分美しく、カッコよかった。
 (写真下: 地味なサリーだが、まさか地方長官の制服ではあるまい。)

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・スヌ・ラクシュミ(スマティ役) ★★★☆☆
 全然知らない人。なかなか熱演だった。30歳を越えた母親の役だったが、実際にはかなり若い女優さんのよう。
 (写真下: 本作のスチルではありません。)

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・ラーマチャンドラン・ドゥライラージ(ムッレンドラン役) ★★★☆☆
 【Sathuranga Vettai】(14)や【Jigarthanda】(14)で印象的な悪役を演じた俳優だが、本作では堅気の父親役。これがまた良かった。役名はレビューによってMullendran、Yugendran、Pulenthiranといろいろ書かれていて困るが、上のあらすじではムッレンドランとしておいた。

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・そのムッレンドランの2人の息子を演じたのは、【Kaaka Muttai】(15)で主役の兄弟を演じたヴィグネーシュとラメーシュだったらしいが、気が付かなかった。

◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★☆☆
・当然、ダンスなどはないが、歌はいくつか入っていた。ギブラーンの担当だが、なかなか良かった。

◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・舞台となった村の名前はカットゥールだったが、これがクンバコーナムに実在する村のことかどうかは分からない。物語中に出された地図ではもっと海よりだったように見えた。

◆ 完成度 : ★★★★☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 11月12日(日),公開第1週目
・映画館 : Cinepolis (ETA Mall),10:20のショー
・満席率 : 3割
・場内沸き度 : ★☆☆☆☆

 

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