カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Hello!】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2017/12/28 03:04   >>

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【Hello!】 (2017 : Telugu)
脚本・監督 : Vikram Kumar
出演 : Akhil Akkineni, Kalyani Priyadarshan, Ramya Krishna, Jagapati Babu, Ajay, Anish Kuruvilla, Satya Krishnan, Krishnudu, Praveen, Vennela Kishore, Mikhail Gandhi, Nagarjuna(ナレーション), 他
音楽 : Anup Rubens
撮影 : P.S. Vinod
編集 : Prawin Pudi
製作 : Nagarjuna Akkineni

題名の意味 : ハロー!
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション/ロマンス
公 開 日 : 12月22日(金)
上映時間 : 2時間11分

《 あらすじ 》
 少年シーヌ(Mikhail Gandhi)は孤児で、ハイダラーバードのラーマクリシュナ交差点の近くで野宿していた。シーヌは一弦琴を巧みに演奏し、路上で施しを受けて生活していた。ある日、シーヌはパニプリ屋で少女ジュンヌと出会い、二人は心を通わす間柄となる。しかし、ジュンヌの父(Anish Kuruvilla)がデリーへ転勤となったため、一家は引っ越すことになる。別れ際にジュンヌは100ルピー札に携帯番号を書いてシーヌに渡す。だが運悪く、その100ルピー札は別の不良少年に奪われる。シーヌは不良少年を追うが、途中で車にはねられてしまう。その車を運転していたのはサロージニ(Ramya Krishna)という中年女性だった。サロージニは責任を感じ、夫のプラカーシュ(Jagapati Babu)と相談し、孤児のシーヌを養子とすることにする。シーヌは新たにアヴィナーシュという名前を与えられる。
 14年後、アヴィナーシュ(Akhil Akkineni)はなおもジュンヌのことが忘れられないでいた。他方、デリーのジュンヌのほうも、今はプリヤ(Kalyani Priyadarshan)という本名で生活していたが(ジュンヌは子供時代の愛称)、14年間ずっと携帯にシーヌから電話がかかるのを待っていた。プリヤはバイオリンを習い、シーヌに教わった曲を好んで弾いていた。
 プリヤの父がまた転勤で、今度はアメリカへ行くことになる。プリヤは出発までにシーヌを探し出そうと、ハイダラーバードまでやって来る。空港にはたまたま母サロージニを迎えに来ていたアヴィナーシュがいた。成り行きでプリヤとアヴィナーシュは言葉を交わすことになり、なぜか惹かれ合うものを感じながらも、二人とも子供時代とは名前を変えていたため、気付くことなくその場は別れる。
 ところが、偶然、プリヤが乗って来た飛行機にはアヴィナーシュの母サロージニも乗っており、二人は隣同士の席だった。サロージニはすっかりプリヤが気に入り、アヴィナーシュの花嫁にいいと考え、自分の指輪をこっそりプリヤのかばんに忍ばせる。
 後日、それに気付いたプリヤは指輪を返しにサロージニの家までやって来る。それでアヴィナーシュはプリヤと再会することになり、二人の仲は親密なものとなる。サロージニはいよいよプリヤが気に入り、とうとうアヴィナーシュとの縁談を持ち掛けるが、シーヌのことが念頭にあるプリヤはそれを断る。
 そんなある朝、知人(Praveen)とスマホで話していたアヴィナーシュは、電話の向こうに少年時代に自分が弾いていたメロディーを奏でるバイオリンの音を聞く。アヴィナーシュはジュンヌに違いないと思い、その場所を聞こうとした矢先に、スマホを何者かに奪われてしまう。奪った男は14年前に100ルピー札を奪った不良少年と同一人物だった。アヴィナーシュはその男から自分のスマホがモバイル・マフィアの手に渡り、中古スマホ市場に出荷されるところだと知らされる。必死になって探した結果、アヴィナーシュは自分のスマホを見つけ出し、知人に電話し、そのバイオリンを弾く女のいる場所を聞き出す。だが、またしてもモバイル・マフィアの連中に捕まり、拘束される。しかし、アヴィナーシュは何とかその場を抜け出し、バイオリンの女のいる広場へと向かう、、。

・その他の登場人物 : パニプリ屋のオヤジ(Krishnudu),モバイル・マフィアのボス(Ajay)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★★☆
・非常にシンプルな、テルグ語が分からなくとも、英語字幕がなくとも、ほぼ理解できる映画だった。いや、これはバカにしているのではなく、褒め言葉である。何を隠そう、エンディングでは号泣してしまった。

・タミル映画の【Yavarum Nalam】(09)や【24】(16)、テルグ映画の【Manam】(14)のような、トリッキーで凝った映画を撮っているヴィクラム・クマール監督だが、こういう純なロマンスも上手いんだなと、改めて才能に感服する。

・幼馴染みの少年少女が生き別れとなり、大人になってから再会して、その愛を成就するという、昔のインド映画に割とよく見られたタイプの映画だった。テルグの類作では、私の記憶にある限りでの古くは【Manasantha Nuvve】(01)、新しいところでは【Nenu.. Sailaja...】(16)がある。しかし、設定や道具立てが最もよく似ているのはカンナダ映画の【Excuse Me】(03)かもしれない。

・本作はナーガールジュナのプロデュースで、アキルが主演ということで、要はアッキネーニ家の御用映画のようだった。まるでアキルのプロモーション・ビデオのよう。【Manam】もそうだったが、ヴィクラム・クマール監督とアッキネーニ家は何か特別な関係があるのだろうか。

・関係と言えば、もう一つ、これははっきりしていると思うが、本作はカリヤーニ・プリヤダルシャン、つまり、有名なプリヤダルシャン監督の娘のデビューお膳立て映画でもある。ヴィクラム・クマール監督はかつてプリヤダルシャン監督のアシスタントをやっていたらしく、それが縁での起用か?

・何であれ、ヴィクラム・クマール監督らしさは若干見られるものの、本作は基本的に同監督にとっては箸休め的な小品なのに違いない。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・アキル・アッキネーニ(シーヌ/アヴィナーシュ役) ★★★☆☆
 そう言えば、私はアキルの出演作はカメオ出演の【Manam】しか観ておらず、これが実質的な初見となる。上で書いたとおり、本作はアキルを立てるための映画で、彼もダンス、アクション共にそれなりにこなしていたが、やはりヒーローとしては弱い。何と言っても、あの小さいタレ目じゃ、「目ヂカラ」も何もあったもんじゃない。

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・カリヤーニ・プリヤダルシャン(ジュンヌ/プリヤ役) ★★★☆☆
 あのプリヤダルシャン監督の娘がヒロイン・デビューするぞ、しかも可愛いらしい、ということで、本作を観ることにしたが、十分可愛かったので、私的には満足した。もちろん、アキルに譲って出番は控えめだったが、ケーララ女優らしく表情の作り方とかが上手く、印象は良い。ただ、角度によってはブサイクに見えるので、カメラマン泣かせかもしれない。それと、太ると際限なくブタ顔になりそうなので、要注意。

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 それにしても、ブサイクな上にもブサイクな親父に似なくてよかったなぁと思ったが、しかし母親のリシーに似ているとも思えず、これはどちらかと言うと親父似だぞ、、、というのに思い至ったとき、背筋に寒いものを感じた。
 (写真下: カリヤーニとご両親。)

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 ついでだから書いておくと、しばらく品薄だったケーララ産女優が、最近はキールティ・スレーシュ、マンジマー・モーハン、サーイ・パッラヴィ、アヌパマ・パラメーシュワラン、ニウェーダー・トーマス、アヌ・インマニュエル、そしてこのカリヤーニ・プリヤダルシャンと、急に層が厚くなり、個人的にうれしい。

・ラミャ・クリシュナ(サロージニ役) ★★★☆☆
 【Baahubali】のシヴァガーミで日本でもおなじみとなったこのお方が上手いところを見せていた。

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・主役ペアの子供時代を演じた子役の二人が可愛かった。

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・モバイル・マフィアのボスを演じたアジャイが、短い出番ながら面白かった。クリシュヌドゥもツー・ポイントの出演ながら、好印象。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★★☆☆
・本作はアヌープ・ルーベンスの50本目の作品らしい。歌もBGMも良かったと言える。

◎ アクション : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・上で書いたとおり、本作はアキルのプロモーション・ビデオのような映画で、アクションは現実世界では内村航平にしかできそうにないウルトラHを連発していて、面白かった。ボブ・ブラウンというハリウッドのスタントマスターがアクションを担当しているらしい。

◎ その他(覚書)
・「モバイル・マフィア」というものの存在を本作で初めて知った。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 12月24日(日),公開第1週目
・映画館 : Chandrodaya,11:00のショー
・満席率 : 1割
・場内沸き度 : ★★☆☆☆ (観客数の割に沸いていた。)

 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
カーヴェリ川さま、こんにちは。今年もたくさんの記事を楽しみにしています。よろしくおねがいします。
話は記事と関係ないのですが、「Sriramudinta Srikrishnudanta」というテルグ語の映画で初主演したという女優、Deepthi Shetty を先ほどネットで見て、キュンとしたので、名前だけお知らせしておきます。ベンガルールの出身らしいのですが、Wikipediaにも未だ名前が載ってなく、そんなに年を取ってない若手女優なんだろうと思いますが、落ち着いた雰囲気でいい感じ。
「Sriramudinta Srikrishnudanta Movie | YOYO Cine Talkies」というワードでYoutubeを検索すると、素のインタビュー映像が出てきますが、41分44秒のを見ると、まったりとした雰囲気の中にも気品があり、もしかしたら頭も賢いんでは?と思います。今後の作品でも注目して頂ければと思ってお知らせします。それでは。
よっぴい
2018/01/05 22:56
コメント、ありがとうございます。
しかし、「Sriramudinta Srikrishnudanta」が出てくるとは、びっくりです。私は観ていないのですが、実はこの映画に私の会社の同僚が出演していまして、そいつから「ぜひ、観て」と言われたにもかかわらず、観なかったという曰くつきの映画です。
ディープティ・シェッティ、清楚な感じで良いですね。シェッティという性からして、カルナータカ州西海岸出身のバント族(アイシュワリヤー・ラーイらと同じ)じゃないかと思います。
カーヴェリ
2018/01/06 22:54
返信ありがとうございます。
探し当てた経緯は、facebookに ADITYA MUSIC の広告があり、その中にプレイバックシンガーの Satya Yamini の写真が載ってて、おっ Shreya Ghoshal よりカワイイ、とか思って、この人が歌っている曲をiTunesで検索したら、Sriramudintas Srikrishnudantaのジャケット写真を発見して、この女優(Deepthi)さんに行きついた、というところです。だいたいいつもこのような感じです。
Deepthi Shetty さんはYoutube先生の示唆に拠れば、その前に「Gilli Bambaram Goli」という映画にも出演していたそうで、もしかしたらこれが初期の出演作かもしれません。
よっぴい
2018/01/07 14:27
ありがとうございます。これからも美女発掘を期待しています。
カーヴェリ
2018/01/10 02:18

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