カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Bharat Ane Nenu】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2018/04/25 21:31   >>

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【Bharat Ane Nenu】 (2018 : Telugu)
脚本・監督 : Koratala Siva
出演 : Mahesh Babu, Kiara Advani, Prakash Raj, R. Sarathkumar, P. Ravi Shankar, Devaraj, Rao Ramesh, Posani Krishna Murali, Jeeva, Ajay, Brahmaji, Yashpal Sharma, Mukthar Khan, Rahul Ramakrishna, Aamani, Sithara, Anish Kuruvilla, Surya, Prudhviraj, Shatru, Mahadevan, Banerjee, Kaumudi Nemani, 他
音楽 : Devi Sri Prasad
撮影 : Ravi K. Chandran, Tirru
編集 : A. Sreekar Prasad
製作 : DVV Danayya

題名の意味 : 私、バラトは
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ドラマ
公 開 日 : 4月20日(金)
上映時間 : 2時間53分

《 あらすじ 》
 ロンドン在住のバラト(Mahesh Babu)はオックスフォード大学で5つの学位を取るほどの秀才。学業を終えたちょうどその時に、彼は父でアーンドラ・プラデーシュ州首相のラーガワ(Sarathkumar)の訃報に接する。葬儀のために帰省するや、バラトは父と同じ与党政党のリーダー、ワラダラージュル(Prakash Raj)から、父の後継として州首相になってほしいと要請される。党の分裂を避けたいという理由だった。バラトは躊躇しつつも引き受け、州首相となる。
 マスコミは政治に素人のバラトに懐疑的だったが、彼は思い切った改革を断行する。まず、ハイダラーバードの交通マナーの悪さに着目した彼は、交通違反の罰金の額を大幅に上げる。これには賛否両論があったが、バラトは確実に州首相として注目されることになる。次に彼は教育制度に目を向け、私立学校に比べて蔑ろにされている公立学校にも英語教育を導入するようにし、私立のインターナショナルスクールの理事として私腹を肥やしている教育大臣(Jeeva)を糾弾する。
 その頃、バラトは路上で目撃したヴァスマティ(Kiara Advani)という女性に惚れ、親しい間柄となる。彼女はたまたま政府の教育問題研究チームのメンバーだった。
 バラトは次に、野党党首シュリーパティ・ラーウ(Devaraj)の息子マノーハル(Yashpal Sharma)の所得隠しを問題視し、犯罪捜査部のアラヴィンド・クリシュナ(Ajay)に捜査に当たらせる。しかし、アラヴィンドはシュリーパティ親子に丸め込まれてしまい、逆にバラトの評価が落ちる。与野党の主だった政治家たちはバラトに独走を止めるよう説得しようとするが、バラトはかえって彼らと対決姿勢を鮮明にする。
 ラーヤラシーマで補欠選挙が行われる際に、無所属の若者たちがバラトの許を訪れ、問題点を訴える。バラトは彼らを激励する。そこはバラトの党の重鎮ダーム(Ravi Shankar)の地盤だった。ダームはその無所属の若者たちを襲撃しようとするが、バラトが警備長のムクタル(Mukthar Khan)に指示し、彼らの警備に当たらせる。これでダームとバラトが強く衝突することになるが、バラトはダームとその一味を一蹴し、無所属の若者のリーダー(Rahul Ramakrishna)が当選する。
 バラトはますます大衆本位の改革を断行する。これで既得権益を失いつつある与野党の大物政治家たちとバラトの対立はさらに深まる。書記官長官(Anish Kuruvilla)はワラダラージュルにバラトとヴァスマティが交際していることを吹き込む。ワラダラージュルはこれをゴシップに仕立て、マスコミやSNSで拡散させる。やむなくバラトは州首相を辞任し、代わってワラダラージュルが州首相に就任する。
 だが、バラトは周囲の者に激励され、反撃に出る。彼は大規模な記者会見を開き、大衆に訴えかける。そんな時に、バラトは父ラーガワの死に関して思いがけない情報を得る、、。

・その他の登場人物 : バラトの秘書バースカル(Brahmaji),バラトの母(Aamani),バラトの継母(Sithara),ヴァスマティの父(Rao Ramesh)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★☆☆
◎ 演 出 : ★★★☆☆
・そういう意識もなかったが、私はどうもコラターラ・シヴァ監督の作品と相性が悪いらしく、鑑賞記を読み返してみたら、【Srimanthudu】(15)は「退屈な作品だった」、【Janatha Garage】(16)は「全然面白くなかった」と書いていた。本作はそこまで否定的な感想は抱かなかったが、興行成績とネット上での高評価から期待されるほどには面白いと思わなかった。

・退屈というのはやはり本作でも感じたが、それ以上に、やはり監督の意図が分からなかった。そういう点では、先日の【Rangasthalam】と似たような印象を受けた。

・何が分からないといって、やはり物語の舞台をアーンドラ・プラデーシュ州/テランガーナ州という形にしないで、なぜ分離していないアーンドラ・プラデーシュ州としたのか、ということだ。ここには当然監督の意図、政治的立場、メッセージがありありなはずだが、外部者には切実な問題でない分、心に響くものもない。ちょっと私の想像力も及ばない。

・しかし、その他の、取り上げられた政治/社会的問題は適切で、広範囲に目配りが効いていて、最終的にバラトがポーカーのカード総替えみたいに既存政治勢力を排して、庶民本位の社会を作るという展開は面白かった。こんなことが行えるのは若い政治素人、というのは、マニ・ラトナム監督の【Aaytha Ezhuthu】(04)を思わせた。

・ただ、それを描くのに、単調で、3時間近くも続く物語というのには困った。【Arjun Reddy】(17)も【Rangasthalam】もそうだが、近ごろはこうしただらだらと続く長い系の作品がテルグ映画界ではトレンドなのか。とにかく、大ヒットにはなっている。もう、アクション、ダンス、コメディーが津波のように押し寄せて来、目が点になるようなテルグ・アクション映画というのは古びたフォーマットになってしまったのか?

・しかし、コラターラ・シヴァ監督の描くヒーロー像は、【Mirchi】(13)のジャイは虚構度が高いとして、【Srimanthudu】のハルシャも【Janatha Garage】のアーナンドも、超人的な持ち上げを排しても十分にヒーロー足り得ているという点で、面白い。本作のバラトはそれがさらにスケールアップされていて、演じたマヘーシュも素晴らしく、涙が出た。

◎ 配 役 : ★★★★☆
◎ 演 技
・マヘーシュ・バーブ(バラト・ラーム役) ★★★★☆
 涼しい目、熱い目のマヘーシュが堪能できて、満足した。ヒロイズムの発露もほぼ完璧で、惚れ直した。冒頭の大学でのスピーチの場面で、英語の発音が下手くそだったので、一時はどうなるかと思ったが。
 (写真下: こういう州首相の名札の位置を細かく直す神経質さも素晴らしい。)

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・キヤーラー・アドヴァーニー(ヴァスマティ役) ★★★☆☆
 お米の名前みたいな役名で笑ったが、まずまずだった。テルグ人が好みそうな別嬪さんで、今後の活躍が期待される(いや、支持したいわけではないが、カージャル・アガルワールを追い出す女優になってくれないかなと)。

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・政界の重鎮を演じたベテラン強面陣が十分機能していて、配役は成功だと言える。

・個人的にうれしかったのは、【Arjun Reddy】で献身的な友人を演じたラーフル・ラーマクリシュナが割と良い役で出ていたこと。

・その他、バラトのボディーガードを演じたムクタル・カーンも記憶に残る。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★★☆☆

◎ アクション : ★★★☆☆
◎ 美 術 : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・バラトがまず着手する交通違反に対する罰金金額の引き上げは、何年か前にカルナータカ州で行われたことがモデルになっているらしい(桁違いに上げることはなかったが)。はっきりした記憶はないが、何であれこういう交通の取り締まりは現実世界でもがんがんやってほしい。

・バラトが野党党首の息子を訴追しようとした罪は「Disproportionate Assets Case」というものだが、何と訳していいのか分からなかったので、あらすじでは「所得隠し」としておいた(違うのだが)。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 4月21日(土),公開第1週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Arch Mall),10:00のショー
・満席率 : 5割
・場内沸き度 : ★★☆☆☆

 (オマケ画像: なにゆえ彼らはこうした武器を持ちたがるのか?)

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2018/05/16 22:07

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
不正蓄財ですね。
メタ坊
2018/04/29 10:24
ありがとうございます。後ほど訂正します。
 
カーヴェリ
2018/04/29 11:15

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