カーヴェーリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Mayaanadhi】 (Malayalam)

<<   作成日時 : 2018/01/04 23:36   >>

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【Mayaanadhi】 (2017 : Malayalam)
脚本 : Syam Pushkaran, Dileesh Nair
監督 : Aashiq Abu
出演 : Tovino Thomas, Aishwarya Lekshmi, Leona Lishoy, Ilavarasu, Harish Uthaman, Jayakumar, Lijo Jose Pellissery, Unnimaya Prasad, Nizhalgal Ravi, Aparna Balamurali(特別出演), Soubin Shahir(特別出演), 他
音楽 : Rex Vijayan
撮影 : Jayesh Mohan
編集 : Saiju Sreedharan
製作 : Aashiq Abu, Santhosh T. Kuruvila

題名の意味 : 幻影の川
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ロマンス/ドラマ
公 開 日 : 12月22日(金)
上映時間 : 2時間16分

《 あらすじ 》
 チェンナイに暮らすマータン(ジョン・マーテュ:Tovino Thomas)は、大卒ながら会社勤めに関心がなく、ヤクザの密輸品や米ドルの運び人をしていた。ある夜、マータンはムルガンらと共に取り引き場所のホテルの一室に入るが、そこへ警察が来、仲間が射殺または逮捕される。幸い入浴中だったマータンは逮捕を逃れる。彼は車で逃走しようとするが、その際の事故で警官の一人が死亡してしまう。しかし警察はそれを殺人だと見る。
 仲間のシャージの許に身を寄せていたマータンは、元カノのアップ(アパルナ・ラヴィ:Aishwarya Lekshmi)を頼ってコチまでやって来る。アップは女優志望で、あれこれオーディションを受けていた。二人は学生時代に知り合い、親密な仲となるが、結局は分かれていた。アップは当初マータンを冷たくあしらうが、いくつかの経緯の後、二人はよりを戻すことになる。
 だが、タミル・ナードゥ警察は警官殺害の容疑者としてマータンを割り出しており、捜査のために3人の警官――イラワラス(Ilavarasu)、ハリーシュ(Harish Uthaman)、センディル(Jayakumar)――をコチに送る、、。

・その他の登場人物 : サミーラ(Leona Lishoy),ダルシャナ,監督(Lijo Jose Pellissery)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★★☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★★☆
・難しい映画だった。難しいと感じた主な理由は言葉の壁に違いないが(字幕なし)、しかし、本作を観たケーララ人も「難しくて、1回観ただけでは分からない」と言っているので、要はそうした作品なのだろう。

・アーシク・アブ監督の作品はいつも私の予想とは違った展開になり、そこが面白くもあり、意地悪く感じるところでもあるが、本作もそうだった。ただ、これまでの作品は一応監督の意図するところは読めたつもりであるが、本作はそれが全く分からない。どうしてこういうストーリー展開なのか(特にクライマックス)、登場人物(特に、主人公のマータン)を通して何を描きたいのか、そもそも監督はこの映画で何をしたいのか、等、私の持っているインド映画の観念とは大きく違っていて、どうにも評価しにくい。

・しかし、面白いと思った。ケーララ人も気に入っているようで、ベンガルールの2週目でも私が観た映画館は満席だった。観客の反応も、台詞が面白いらしく、しょっちゅう笑いが起きていた(決してコメディーではないのだが)。

・私が面白いと思ったのは、まず、アンビアンスがとても良い。主人公のマータンとヒロインのアップの展開が美しいし、そのためのBGMと映像も効いている。俳優と撮影地を変えるだけで、韓国映画としてもフランス映画としても撮れるような映画だと思う。これからすると、アーシク・アブ監督がいかに伝統的なインド映画から離れものを作ろうとしたかが分かる。

・それと、マータンとアップの主筋はしっかり進行しながらも、この二人とそれに絡む脇役、端役とのエピソードも妙にアクセントがあって、印象的。よって、あらすじは説明しにくい映画になっている。全体より部分のほうに意味のある映画なのか?

・このことから受ける印象は、本作が非常にリアルだということ。最近のインド映画を評するのに「リアル」という言葉を使うのももう飽きたが、本作の場合、イラワラス、ハリーシュ、センディルの3警官のエピソードや、アップの友達のイスラーム教徒の女優サミーラを中心としたエピソードなど、確かに生々しいものを感じる。

・3人の警官は、インド娯楽映画によく登場する腐敗警官というわけではなく、逆に超正義漢でもなく、要は公務員のオジサマとして等身大で描かれ、エンカウンターの是非などをぶつぶつ議論している。これにはやられた。

・また、ヒロインのアップが女優志望とあって、友人の女優サミーラとのエピソードを通して映画界の様子が描かれ、本作はちょっとした映画の映画になっている。ここも興味深かった。

・この辺はリアルな側面だが、それでいて、マータンとアップの展開はリアルを超え出るファンタジーがあったりして、それが本作のユニークな魅力なのかなと。

◎ 配 役 : ★★★★☆
◎ 演 技
・トヴィノ・トーマス(マータン役) ★★★☆☆
 彼の出演作も多くは観ていないが、意志の強い人物をやることが多いようで(実際の人物としても意志が強そうに見える)、それが彼の場合は意固地なようにも見え、主演級俳優としては支持しかねるトヴィノ・トーマスだが、本作のマータン役はとても可愛い、愛着の持てる人物だった(ダメ人間なのだが)。それが本作鑑賞の収穫。なぜか入浴中も帽子を取らないという、帽子好きな人物だった。
 (写真下: ちょっとR・マーダヴァンに似てきたかも。)

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・アイシュワリヤー・ラクシュミ(アップ役) ★★★☆☆
 美人には違いないが、クセのある顔立ちで、作品を選びそう。しかし、キャリアの割に演技は上手いと思った。

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・3人のタミル・ナードゥの警官を演じたイラワラス、ハリーシュ・ウッタマン、ジャヤクマールが良かった。特にハリーシュ・ウッタマンは、こういう役柄の彼を見るのは初めてかも。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★★☆

◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・アップが結婚式の司会のアルバイトをやるが、そのギャラは5千ルピーだった。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 12月30日(土),公開第2週目
・映画館 : PVR (Forum, Koramangala),16:05のショー
・満席率 : 満席
・場内沸き度 : ★★★☆☆

 

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