カーヴェーリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Tholi Prema】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2018/02/16 23:20   >>

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【Tholi Prema】 (2018 : Telugu)
脚本・監督 : Venky Atluri
出演 : Varun Tej, Raashi Khanna, Priyadarshi Pullikonda, Suhasini Maniratnam, Hyper Aadhi, Apoorva Srinivasan, Naresh, Shivakumar Ramachandravarapu, Vidyullekha Raman, Satyam Rajesh, Giridhar, Sapna Pabbi(特別出演), 他
音楽 : S.S. Thaman
撮影 : George C. Williams
編集 : Navin Nooli
製作 : B.V.S.N. Prasad

題名の意味 : 初恋
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ロマンス
公 開 日 : 2月10日(土)
上映時間 : 2時間16分

《 あらすじ 》
 アーディ(アーディティヤ:Varun Tej)は激しやすい直情径行型の青年。ヴィシャーカパトナムでの高校生活を終え、ハイダラーバードの実家に戻る列車の中で、彼はヴァルシャ(Raashi Khanna)に出会い、一目惚れする。だが翌朝、列車がハイダラーバードに着いた時にはヴァルシャの姿は見えなかった。
 アーディは工業大学の建築科に進む。そして驚いたことに、ヴァルシャも同じ大学の学生だということが分かる。二人はほどなく意気投合し、恋仲となる。しかし、ヴァルシャはアーディと違って、何事も慎重に考えてから行動する性格だった。
 大学の先輩のソーム(Shivakumar Ramachandravarapu)もヴァルシャに惚れていた。それである日、アーディとソームがヴァルシャのことで衝突し、暴力沙汰となる。アーディとソームとヴァルシャは学長に呼ばれ、事情を訊かれるが、あろうことか、ヴァルシャはアーディにとって不利な証言をしてしまう。これに激怒したアーディはヴァルシャと別れることにする。
 それから6年。ロンドンの大学院で学位を修めたアーディは、ある建築会社に勤めることになるが、なんと、そこにはヴァルシャがいた。アーディはすぐさま辞表を出そうとするが、友人たちに説得され、働くことにする。
 アーディは友人のラヴィ(Priyadarshi Pullikonda)とラージュ(Hyper Aadhi)、ラヴィの恋人カヴィター(Apoorva Srinivasan)、それにヴァルシャと一緒にロンドン郊外の住宅建設現場へと監督に行く。アーディとヴァルシャの関係は過去の経緯からぎくしゃくしたものとなる。
 ロンドンに戻るや、カヴィターの父(Naresh)は娘がラヴィと交際していることを知り、激怒する。だが、ここはヴァルシャが仲介し、カヴィターとラヴィの結婚が認められる。
 ラヴィとカヴィターの結婚式の日、インドからアーディの母(Suhasini Maniratnam)もやって来る。アーディとヴァルシャの関係は相変わらずぎくしゃくしたものだったが、失望したヴァルシャはアーディにある箱を渡して、去る。アーディは母からヴァルシャに関して意外な事実を知らされる、、。

・その他の登場人物 : スナイナー(Sapna Pabbi)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★★☆☆
◎ 演 出 : ★★★★☆
・題名がワルン・テージの叔父パワン・カリヤーンの出世作【Tholi Prema】(98)と全く同じなので、何か強い関連性のある内容かと思いきや、そういうことではなかった。ちなみに20年前の【Tholi Prema】は、観ていないテルグ人はいないと言えるほどの人気作で、他の映画作品中で言及されることも多いが、この新【Tholi Prema】ではそういうこともなかった(私が気づいていないだけかもしれないが)。

・なかなか感動できるラブストーリーで、満足したが、後で振り返ってみると、ストーリーはすごく単純だということが分かった。テーマ的にも、何か強いメッセージを伝えようというのでもなさそう。これまで南インド映画の恋愛物というと、あるテーマを設定し、それを中心に主役の男女を動かすという、思考実験的な(ある意味、わざとらしい)ものがほとんどだったが、本作は単純に「好き(別れても、好き)」という感情を中心にドラマを組み立てたような作品だと思った。【Hello!】(17)を観たときも同じような印象を受けたが、どうも最近のテルグの恋愛映画は感性主体のものにシフトしつつあるようだ。

・ワルン・テージが主役ということで、彼の前作【Fidaa】(17)と比較してしまうが、これがまた比較するなと言われてもしたくなるほどの2作だった。どちらも主役ペアが誤解とエゴの張り合いから別れ、よりを戻すというドラマで、どちらからも似たような印象を受ける。ただ、ヒロインの性格が両作で全く違っている。しかし、ワルン・テージ演じる主人公のほうは両作とも似たようなキャラクターなので、それと2タイプのヒロインとの化学反応など、見比べると面白い。

・ストーリーがつまらないにもかかわらず本作を評価したいのは、記憶に残る、刺激的な場面があちこちにあったからだ。その一つがキスの場面で、ひと昔前ならタブー視されたようなものがあっさりと描かれている。

【Arjun Reddy】(17)を観たときもそれを感じたが、どうも近ごろの南インド映画も「領域拡大映画」というか、一般的に「こういうことは考えない/しないものだ」というもやもやとしたインド人の固定観念の壁を、じんわりと、あるいは劇烈に押し広げ、「こんなことを考えても/してもいいんだ」と思わせるような映画が増えているように思うが、本作もその成功例になるだろう。

・というわけで、新人のヴェンキー・アトルーリ監督はなかなか良いデビューを果たしたと言える。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・ワルン・テージ(アーディ役) ★★★☆☆
 【Kanche】(15)を観たときは、その野性的な風貌と体躯の大きさから、アクション・スターの道を歩むと思われたワルン・テージだが、まさかロマンス物で成功するとは思わなかった。【Fidaa】よりはあらゆる面で良くなっていると思った。
 (写真下: まぁ、カッコいいと言えなくもないが、、。)

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・ラーシ・カンナー(ヴァルシャ役) ★★★☆☆
 本作の見どころ。高校を卒業する頃、大学時代、6年後の社会人と、3相を上手く演じ分けている。私が観た彼女の出演作のうちではベスト。
 写真下は高校を卒業した頃のヴァルシャ。ちょっと無理があるかな。

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 下は大学時代のヴァルシャ。これが一番光っていた。

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・脇役陣はそれぞれ申し分のない働きだったが、プリヤダルシがいつになく良い役だった(アーディの友人ラヴィ役)。もう一人の友人ラージュ役のハイパー・アーディという人も面白い存在になりそう。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★☆☆☆

◎ アクション : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・恋愛映画ではあるが、アクション・シーンは何度かあり、それぞれ面白いアイデアだった。

◎ その他(覚書)
・主人公の名前「アーディ」の意味は「太陽」、ヒロインの「ヴァルシャ」は「雨」。かなり意図的な命名。

・主人公アーディはすごい秀才と設定されており、EAMCETが6番ということだった。「EAMCET」というのは、アーンドラ・プラデーシュ州とテランガーナ州で実施されている理工系大学に入るための共通テスト。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 2月13日(火),公開第2週目
・映画館 : The Cinema (GT World, Magadi Rd),15:30のショー
・満席率 : 9割
・場内沸き度 : ★★★★☆

 

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