カーヴェーリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Irumbuthirai】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2018/05/29 21:21   >>

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【Irumbuthirai】 (2018 : Tamil)
物語・監督 : P.S. Mithran
脚本 : P.S. Mithran, M.R. Pon Parthiban, Savari Muthu
台詞 : Antony Bhagyaraj
出演 : Vishal, Samantha Akkineni, Arjun Sarja, Delhi Ganesh, Robo Shankar, Sreeja Ravi, Kaali Venkat, Suman, Abdool, Madhusudhan Rao, Sathya N.J, Sharath, 他
音楽 : Yuvan Shankar Raja
撮影 : George C. Williams
編集 : Ruben
製作 : Vishal

題名の意味 : 鉄のカーテン
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : スリラー
公 開 日 : 5月11日(金)
上映時間 : 2時間41分

《 あらすじ 》
 軍人のカディル(カディラヴァン:Vishal)は怒りっぽい性質で、一般市民に暴行を加えてしまい、上官から精神科医の鑑定を受けるよう指示される。カディルは早速指定された精神科医ラディ・デーヴィ(Samantha Akkineni)に会うが、それは予想外に若くてきれいな女医だった。ラディ・デーヴィはカディルに、故郷に帰って、リラックスするよう指示する。
 カディルは田舎で父(Delhi Ganesh)や近所の老人たちとのんびり過ごす。ところで、カディルには妹のセルウィがいたが、村の有力家の息子と恋愛関係にあった。その家族は二人の結婚に反対しないが、結婚持参金として100万ルピーを要求する。カディルと父はチェンナイへ行き、銀行でローンを申し込むが、どの銀行からも断られる。途方に暮れる二人だが、路上でたまたまローン斡旋業者の男(Abdool)に出会う。その男は銀行を紹介する。カディルはこの話を臭いと思うが、父が賛成したため、ローンを申し込む。だが案の定それは詐欺で、ATMで現金を引き出そうとしたら、一旦は口座に入金されたはずの100万ルピーが失せてなくなっていた。銀行で確かめると、確かにオンラインで出金した記録が残っていた。しかし、それはカディルと父には全く身に覚えのないことだった。
 カディルは自身で捜査を開始する。そんな時に、自分をはめたのと同じローン斡旋業者の男を目撃したので、捕まえ、情報を得ようとする。しかし、その男の携帯電話にカディル宛ての電話がかかる。それはホワイト・デビル(Arjun Sarja)と称する人物からの電話だった。ホワイト・デビルの話から、事件はホワイト・デビル率いるサイバー犯罪グループが起こしていることが分かる、、。

・その他の登場人物 : カディルの叔父(Robo Shankar)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★★☆
◎ 着 想 : ★★★★☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★☆☆
◎ 演 出 : ★★★☆☆
・面白い映画ではあったが、新人監督の作品らしく、良いところと悪いところのムラのある作品だった。

・「情報は富なり」を信条とするサイバー犯罪者のホワイト・デビル(Arjun Sarja)が、ハッキングによって市民の銀行口座からお金をするすると奪い取るというもので、いや、それだけなら空き巣狙いとあまり変わらないのだが、彼の場合、彼とそのグループのハッキング・システムが強力で、おおよそネットで繋がっているところならどこでも侵入し、何からでもどこからでも個人情報を収集でき、個人の行動まで監視できるようになっているので、やろうと思えばもっと恐ろしいこともできる、というのが本作の描く怖さだ。

・ネット犯罪をテーマにしているという点で、先日紹介したカンナダ映画【Gultoo】と同じ前線に立つが、本作のほうが豪華な娯楽映画となっており、さすがタミル映画だと思った。

・このホワイト・デビルの犯罪組織に対し、軍人のカディル(Vishal)が立ち向かうというのが主筋で、二人の頭脳戦が面白かった。ただ、この攻防戦が凝りすぎ、複雑にしすぎで、ややしんどかった(【Velaikkaran】を観たときにもこれと同じような印象を受けた)。

・それに、カディルが立ち向かうと言っても、本作は悪人のホワイト・デビルが叩き潰されるという映画ではない。確かにラストでホワイト・デビルは逮捕されるが、それで問題が片付いたわけではなく、彼は遠隔操作でのオペレーションも可能だし、彼のシステムが破壊されたとしても、別のところにコピーしておいたものをインストールすればすむわけだし、仮にホワイト・デビルが動けないとしても、ダークネットを通じて彼の協力者が引き継ぐことも可能だろう。つまり、カディルの活躍も虚しく、こうしたサイバー犯罪は根絶できないという絶望的な結論で本作は終わる。

・それで、インターネットの使用による犯罪から自分を守るために我々はどうすべきかというと、特に特効薬はなく、一番良いのはインターネットに絡むサービスを一切利用しないことである。そうすると、銀行を利用したり、オンラインで決済したりするより、やっぱり「たんす預金」、「現金払い」がいいのかなぁということになのだが、そうするとナレンドラ・モーディーが泣くのである。

・主人公のカディルは軍人で怒りっぽく、精神科医の証明書をもらうよう指示されるという設定だが、これは先日観たテルグ映画【Naa Peru Surya, Naa Illu India】とほぼ同じ。しかし、本作の場合「怒りっぽい軍人」という設定がストーリー的に必然的ではなく、それで事件が起きるまでの導入がもたもたして、徒にラニングタイムを延ばしているようだった。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・ヴィシャール(カディル役) ★★★☆☆
 十分カッコよかったが、自身のプロデュースによる自分持ち上げ映画になるはずが、いや、あえて控えめにしたかったのか、アルジュンに食われていた感は否めない。アクション・シーンは良かった。

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・サマンタ(ラディ・デーヴィ役) ★★★☆☆
 精神科医の役だが、役柄とは関係なしにお色気を発していて、とりあえずは満足した。後半も消えそうで消えなかった。

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・アルジュン・サルジャー(ホワイト・デビル/サティヤムールティ役) ★★★★☆
 美味しい役柄だった。サイバー犯罪組織の親玉があんなに格闘が強くなくてもいいはずだが、ヴィシャールとのアクション・シーンは冴えていた。【Mudhalvan】(99)から20年近く経つが、かえって若返っているような感じも。

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・デリー・ガネーシュ(カディルの父役) ★★★☆☆
 デジタル音痴な、ありがちな田舎のお父さんを好演している。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★★☆
・久々にユワンくんの音楽を聴いたが、積極的に音楽シーンが入る映画ではなかった。BGMは良かった。

◎ アクション : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 特殊効果 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 5月26日(土),公開第3週目
・映画館 : The Cinema (GT World, Magadi Rd),12:40のショー
・満席率 : 3割
・場内沸き度 : ★★☆☆☆

 

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