【Avane Srimannarayana】 (Kannada)

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【Avane Srimannarayana】 (2019 : Kannada)
題名の意味 : それぞシュリーマンナーラーヤナ
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ファンタジー
公 開 日 : 2019年12月27日(金)
上映時間 : 2時間52分

監督 : Sachin Ravi
音楽 : Charan Raj, B. Ajaneesh Loknath
撮影 : Karm Chawla
出演 : Rakshith Shetty, Shanvi Srivastava, Balaji Manohar, Pramod Shetty, Achyuth Kumar, Madhusudhan Rao, Gopalakrishna Deshapande, Vijay Chendoor, Raghu Ramanakoppa, Prakash Thuminad, Yograj Bhat(特別出演), Rishab Shetty(特別出演), 他

《 プロット 》
 その昔、アマラーワティという地方にアビーラという部族の支配地があった。そこの王ラーマラーマ(Madhusudhan Rao)はある旅劇団が宝物を持ち去ろうとしているのを知り、略奪せんと6人の劇団員を殺すが、彼らのトラックには宝物がなかった。ほどなく、ラーマラーマは末期の時を迎える。彼には腹違いの2人の息子――ジャヤラーマ(Balaji Manohar)とトゥカーラーマ(Pramod Shetty)――がいたが、あえて後継者指名はせず、宝物を見つけた者が王になれると告げて、死ぬ。長兄のジャヤラーマは弟のトゥカーラーマを追放し、自ら王を名乗るが、宝物を見つけるまでは玉座に座らないと誓う。追放されたトゥカーラーマは政治家となり、やはり宝物を捜す。それから15年、この地方の警察署にナーラーヤナ(Rakshith Shetty)という、治安維持にはほぼ関心のなさそうな警官がいたが、彼も宝物を見つけ出そうと、ジャヤラーマやトゥカーラーマに接近しては、ヤバい目に遭っていた。そんなある日、ナーラーヤナは旅劇団の生き残りたちがジャヤラーマの目を逃れて密かに暮らしているのを知る。そしてナーラーヤナは、劇団でバンドマスターをしていた男(Gopalakrishna Deshapande)が宝物の在り処を知っているに違いないと推理する。そのバンドマスターはジャヤラーマの城塞に囚われていた上に、気がふれていた。ナーラーヤナは彼に会いに城塞へ行こうとするが、その前にラクシュミ(Shanvi Srivastava)という女性が立ちはだかる。彼女は表向きはジャーナリストだったが、実は15年前に殺された劇団員の娘で、ナーラーヤナに対し、この件に深入りすると身に危険が及ぶと脅す、、。

・他の登場人物 : アチュータンナ(Achyuth Kumar)

《 コメント 》
・面白かった。愉快な映画だった。何が面白いと言って、ラクシト・シェッティ演じる主人公ナーラーヤナのアホくさいキャラクターだ。いや、頭も切れるし、身体能力も高く、ユーモアのセンスもある優れ者なのだが、何と言うか、通常のインド映画のヒーローに必須の「正しさ」というものがないのだ。かと言って、「チョイ悪」という生易しい言葉でも形容できない。何のために登場し、何がしたいのか分からない、ただただ面白いキャラクターなのだ。しかし、正しさがないからと言って、ヒーローの名に値しないわけではなく、はっきり言って彼はヒーローであり(それは登場の仕方から分かる)、ヒーローとしてこの先長くカンナダ人に愛されそうである。ムードはずいぶん違うが、【Simpallag Ond Love Story】(13)のクシャールや【Ulidavaru Kandante】(14)のリッチーにも通ずる、内容のないポップアートなヒーローなのだ。こんなヒーロー像はラジニカーントにもヴィジャイにもスーリヤにもマヘーシュ・バーブにもスディープにもダルシャンにも演じられまい。さすが「楽人」シェッティ。しかし、そうなると、「ナーラーヤナ」とは何者なのか、ということが気にかかるが、これについては、もう本作のタイトルどおり、「それぞヴィシュヌ神(シュリーマンナーラーヤナ)」としか言いようがない。この題名の「Avane Srimannarayana」は、傑作神話映画【Bhakta Prahlada】(83)で、プラフラーダが父ヒラニヤカシプとの問答の際に言う台詞をそのまま取ったものだが、この場面に絡めた本作のナーラーヤナ登場シーンは鳥肌ものだ。

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・というわけで、この映画はヴィシュヌ系の神話に関連付けられたイメージが随所に見られるのであるが、しかし白状すると、私にはその意図も寓意もよく分からなかった。さらに言うと、なぜ物語の地名が「アマラーワティ」なのか(もちろん、アーンドラ・プラデーシュ州にある都市のことではない)、あの劇団員は何者なのか、宝物の意味するものは何か、なぜラーマラーマもジャヤラーマも劇団員たちも自らの伝統に固執するのか、なぜ「カウボーイ・クリシュナ」なのか、分からないことだらけだった。しかし、それでも私は本作が壮大な規模の現代インド社会への風刺、パロディーだと信じたい。なぜって? それはヒロインのラクシュミ(Shanvi Srivastava)らが発行していた新聞の名前が「ハーイ・アマラーワティ」だったからだが、これは明らかに「Hai Bangalore」のパロディー。つまり、アマラーワティというのはベンガルールのパロディーなんだろうと。そこから一つ一つひも解いていくと、少しは合点がいくのだが、多くはやはり分からない。それでも私は本作が宇宙的規模の寓話だと信じたい。なぜって? そりゃあもちろん、「あれぞシュリーマンナーラーヤナ」だからである。

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◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★★☆

《 鑑賞データ 》
・鑑賞日 : 2020年1月5日(日),公開第2週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Arcade Mall),09:30のショー
・満席率 : 9割
・場内沸き度 : ★★★☆☆
・英語字幕 : あり

《 参考ページ 》
https://en.wikipedia.org/wiki/Avane_Srimannarayana
https://www.imdb.com/title/tt7998242/

 

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