【Popcorn Monkey Tiger】 (Kannada)

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【Popcorn Monkey Tiger】 (2020 : Kannada)
題名の意味 : (省略)
映倫認証 : A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : クライム
公 開 日 : 2月21日(金)
上映時間 : 2時間13分

監督 : Duniya Soori
音楽 : Charan Raj
撮影 : Shekar S
出演 : Dhananjay, Nivedhitha, Sparsha Rekha, Goutham, Amrutha Iyengar, Sapthami Gowda, Monisha Nadgir, Prashanth Siddi, Poornachandra Mysuru, Cockroach Sudhi, 他

《 プロット 》
 自動車修理工のシーナ(Dhananjay)は、本人はタイガー・シーナと呼ばれたかったが、バナナが好物だったため、周囲からはモンキー・シーナと呼ばれていた。彼には恋人のスミ(スミトラ:Amrutha Iyengar)がいたが、スミはシーナの生活に愛想を尽かし、他の男と結婚する。ここからシーナの転落の人生が始まる。彼にはヤクザの友人ムーガ(Goutham)やガリージュがいたが、ある時、ムーガとシーナはヤクザの親分レイザー・ゴーピを殺してしまう。これでシーナも暗黒街で知られた顔となる。シーナはその後スジ(スジャータ:Monisha Nadgir)と恋仲になるが、結局はギリジャー(Sapthami Gowda)という女性と結婚する。
 しがないポップコーン売りのデーヴィカ(Nivedhitha)は、夫のマッラが死体隠滅事件で逮捕された際に、同時に逮捕、投獄される。そして獄中で娘ラトナを出産する。出所したデーヴィカは娘とお金の入ったバッグを持ってさまようが、バッグはひったくられ、さらに娘も誘拐されてしまう。警察に行っても埒が明かず、結局ラトナは見つからない。絶望するデーヴィカだが、支援者のおかげで、美容院での仕事を得る。
 シーナらは請負殺人のためにムンバイへ行く。その頃、デーヴィカもムンバイで映画のメイクアップアーティストの仕事をしていたが、実は彼女もシーナらと同じ男を殺害する計画に加わっていた。殺害計画は成功し、これを機に、シーナとデーヴィカは恋仲になる。だが、ここでシーナはデーヴィカと妻ギリジャーとの板挟みに苦しめられる。
 シーナには姉パドマ(Sparsha Rekha)がおり、その夫ダヤルは政治家兼ヤクザの親分であった。そして、一家がエッランマ寺院に参拝した際に、ダヤルは暗殺される。殺ったのはコッタミリ(Cockroach Sudhi)というヤクザだった。シーナはコッタミリを殺害し、ダヤルの後釜に座ろうとする。
 だが、シーナはダヤルの息子マイケルにあっさりと殺されてしまう。実はシーナらがムンバイで殺したのはマイケルの友人であり、また、マイケルにとって父の後釜に座ろうとするシーナは邪魔者だったからである。

・他の登場人物 : バブル(Poornachandra Mysuru),ハーウラーニ(Prashanth Siddi),カイラ,クシュカ,シュガー,ヴィクラント

《 コメント 》
・最近、インド映画を観て「分からん、分からん」とぼやいてる私だが、本作も極めて分かりにくかった。このぶっきらぼうな語り口はスーリ監督らしいと言えばそれまでだが、私にはどうも彼の悪い面ばかり出た作品のように見えた(こういうスタイルに飽きたというのもある)。【Tagaru】(18)を観たときにも、物語と言うより「表象の流れのようだ」と書いたが、あれはまだ分かりやすかった。しかし本作は、時系列の分解・攪拌がさらに細かくなっている上に、物語の柱がモンキー・シーナとポップコーン・デーヴィ(デーヴィカ)の2本になっていて、複雑さも増している。しかも登場人物がやたら多く、ヤクザのチョイ役と思われていた人物が後で重要な役回りをしていたりして、もうお手上げ。というわけで、上に書いたあらすじもたぶん大胆に間違っていると思う(一番分からなかったのは、シーナがギリジャーといつ、どういう経緯で結婚し、彼はなぜギリジャーを疎んじたのか、ということ)。3回ぐらい観たら分かるかもしれないが、3回観なきゃ分からない映画が良い映画と言えるかどうかは疑問だ。お願いですからスーリ監督、今度こういう映画を撮る際は、登場人物に名札を付けといてください。
 (写真下: しかし、ダナンジャヤのカッコよさは観ておく価値あり。)

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・ただ、分からないなりにもつらつら内容を反芻していたら、ふと気づくことがあった。本作のテーマは、一度暗黒街に転落したら、死ぬまで抜け出せないということと、失恋という経験がいかに男の人生を狂わせるか、ということだと思うが、これはそのままスーリ監督のデビュー作【Duniya】(07)と第2作【Inthi Ninna Preethiya】(08)で早くも扱われていたものだ。この辺がスーリ監督の精神世界なのかなと。

・アクション・シーンの作り方も面白い。そもそも【Duniya】がそうだったが、本作でもワイヤー・アクションやCGなどは一切使わず、ただひたすら殴る、殴る。これが意外にインパクトがあり、テルグ映画やタミル映画で隆盛を極めた派手なアクション・シーンなど、もはや過去のものにしてしまったかのようだ。

・【Duniya】や【Inthi Ninna Preethiya】はハッピーエンドではなく、死の香りの漂う惨めな物語だが、スーリ監督の映画に限らず、最近の南インド映画はアンハッピー・エンドが多い。ここまで来ると、これは従来のハッピー・エンディングへの否定という意図以上の、何か作家自身の個人的な動機を感じる。インド人も死が美しい、死は快感の一部をなすと感じるようになったのか。本作の認証はA指定であるが、子供は観るなというより、映画は家族揃って観るものだと思っている連中は来るなという、それ自身がスーリ監督からのメッセージのように思えた。
 (写真下: 映画の悲惨さとは裏腹に、出演者とスタッフは楽しげだが。)

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◆ 完成度 : ★★☆☆☆
◆ 満足度 : ★★☆☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

《 鑑賞データ 》
・鑑賞日 : 2月22日(土),公開第1週目
・映画館 : PVR (Orion Mall),10:20のショー
・満席率 : 2割
・場内沸き度 : ★★★☆☆
・英語字幕 : あり

《 参考ページ 》
https://en.wikipedia.org/wiki/Popcorn_Monkey_Tiger
https://www.imdb.com/title/tt11143196/

 

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この記事へのコメント

イセエビ
2020年07月05日 21:59
 この作品はまだ見るチャンスには恵まれておりませんが、"Striker"というカンナダ映画を見たので、カンナダと言えば、カーヴェリさん、という連想でこちらに伺いました。
 いかがお過ごしでしょうか。地球規模でえらいことになっており、特にインドは直接の戦闘や犠牲者まで出ているので、大変そうですね。ぜひ いろんな意味でご無事で!