カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Hare Ram】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2008/08/01 01:41   >>

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 カリヤーン・ラーム主演のテルグ映画。
 特に観る予定じゃなかった映画だが、プリヤーマニが出ているということで、急遽観ることにした。
 というのも、プリヤーマニもボリウッドからお声がかかっているらしいというニュースに接したからだ。まぁ、プリヤちゃんが「完全脱南」してしまうとはまず考えられず、慌てることもないのだが、ボリ出演後、有名になった暁には、嫌味なほど知ったかぶりしてやるためにも、今のうちにできるだけたくさん観ておこうと思う。

 しかし、ジェネリアといい、アシンといい、ナヤンターラといい、近ごろ南の女優にボリの触手が伸びることが多く、こちらも落ち着かないものを感じる。
 どうしてこんな事態になったのか、、、って、そんなこと、当ーーーーーーぅ然でしょう。ボリウッド女優界の昨今の層の薄さを見るにつけ、また、実力女優は軒並み高齢化し、「女優界」というよりは「婦人会」に近い近況を見るにつけ、ボリ界が若くてピチピチの、南インドの明るい陽光をたっぷり浴び、お米をたくさん食べて育ったお元気娘たちに目を付けたとして、なんの不思議がありましょうや? しかも、モノマニアックにミス・ナントカとか元モデルとか、6フィートになんなんとする背高のっぽをかき集め、彼女たちにギラギラ・メイクを施すものだから、その有様は「人類」というより「灯台」と言ったほうが適切で、そりゃあ、インド人も船でない限り、「灯台」より「女」のほうが良かろうて。

 そんな次第で、プリヤーマニが全インド国民にムチムチお色気を披露するのは結構なことだが、その前に、まず不肖私めがじっくり検分つかまつる所存じゃ。(あ、プリヤちゃんのお色気面だけを強調してしまったが、彼女は国家映画賞・主演女優賞を獲得したほどの実力者でもある。)

【Hare Ram】 (2008 : Telugu)
物語・脚本・監督 : Harshavardhan
出演 : Kalyan Ram, Priyamani, Sindhu Tolani, Kota Srinivasa Rao, Ashokkumar, Chandra Mohan, Chalapati Rao, Sita, Sudha, Rajiv Kanakala, Brahmanandam, Raghu Babu, Ali, Venu Madhav, Prabhakar, Nutan Prasad, Apoorva
音楽 : Mickey J. Meyer
撮影 : C. Ramprasad
アクション : Selva & Ram-Lakshman
編集 : Gowtham Raju
制作 : Kalyan Ram (NTR Arts)

《あらすじ》
 ハリ(Kalyan Ram)とラーム(Kalyan Ram)は頭部の一部がくっ付いた結合双生児として生まれたが、手術で分離される。ハリは正常に成長するが、ラームには手術の後遺症が残り、知恵遅れとなり、時おり暴力的な異常行動を示した。ある日、父(Chandra Mohan)がハリを褒め、ラームを叱る。それに怒ったラームは父とハリをナイフで切りつけようとする。将来を案じた母(Sita)はラームを連れて家を飛び出す。
 父が早くに亡くなったため、ハリは叔父・叔母(Chalapati Rao & Sudha)に育てられ、長じて警官となる。他方ラームは、母が炊事婦の仕事をしながら、なんとか育てあげる。
 ある時、テレビ局のジャーナリスト(Prabhakar)と著名な生物学者(Rajiv Kanakala)が変死するという事件が起きる。その生物学者は厚生大臣(Kota Srinivasa Rao)の弟だったため、事件は深刻な様相を帯びる。この事件の捜査にはハリも加わっていた。
 しかし、中央捜査局(CBI)の捜査員、アンジャリ(Priyamani)はこの事件に関してハリに容疑をかけ、銀行員を装って彼に接近する。そして彼を罠にはめ、自白を誘い、逮捕することに成功する。
 だが、すぐ後にハリにはラームという双子の弟がいることが分かる。アンジャリはラームの母に会い、ラームと殺された二人との関係を聞き出す、、、。
 ・・・
 ラームはひょんなきっかけでシャーヴァナ(Sindhu Tolani)という女性ジャーナリストと出会い、互いが互いの恩人となる。シャーヴァナはある時、厚生大臣とその弟の計略を知る。弟の生物学者は悪質なウィルスとその抗ウィルス剤を同時に開発していた。大臣と弟はウィルスを散布し、市民をパニックに陥れた後、すぐさま抗ウィルス剤を販売して、大儲けしていた。その計略を知ったシャーヴァナはそれをテレビで暴露しようとするが、大臣の圧力を受けた同僚のジャーナリストに殺されてしまう。ラームは、虫の息のシャーヴァナから事の一部始終を聞く
 ・・・
 アンジャリは今やハリの自白に信憑性がないと見て、彼を催眠分析試験(Narco Test)にかけることにする、、、。

   *    *    *    *

 カリヤーン・ラームが、自ら立ち上げたプロダクション「NTR Arts」で制作もし、主演もするという、気合いの入った作品だった。
 しかし、私はカリヤーン・ラームとは、はて?誰のことか知らずにこの映画を観、あとでNTRのお孫さんで、NTRジュニアの兄弟だということを知った。事前にそうと分かっていれば違った見方をしたかもしれないが、今回は先入観なしに観たのが良かったかもしれない。
 なかなかカッコ良かったですよ、この人。不器用っぽいですが。
 映画ではアクを強く見せようとしていたが、どちらかというと気さくなお兄さんといった感じで、ジュニアほどの強烈な個性はないですね。

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 見どころはそのカリヤーン・ラームが正反対の性格の双子を演じるということだろう。
 瓜二つの人物が登場する二役物は、コメディーでもスリラーでもひねりのあるストーリーを作ることができ、うまくいけば非常に面白い作品となる。そのせいか、インドではたくさん作られすぎ、またか、という感じだ。
 本作は、設定やストーリーにハチャメチャな点が多かったが、二役サスペンス物のメリットはきちんと押さえており、まずまず楽しめる出来になっていた。
 アクション・シーンもOK。ネタバレになるので書かないが、暴力ネタに結構面白いアイデアがいくつか見られた。

 プリヤーマニは予想の範囲内だったが、十分魅力的だった。前半はハリに纏わりつく迷惑娘、後半はCBI局員としてピシッとクールに決めていた。彼女にCBIの制服を着せたというのが、本作のミソですね。(本当にCBIの制服かどうか知らないが。)
 セカンド・ヒロインのシンドゥ・トラニも、出番は少なく、殺され役だったが、涼風が吹いてくるような後味の良い役柄だった。(高感度アップ!)
 ブラフマーナンダムとラグ・バーブとアリーは、いつもの通り、なんだか分からないけど笑えた。

 音楽とダンスは、残念ながらほとんど印象に残らなかった。

 ところで、先日の【Dasavathaaram】もそうだったが、この【Hare Ram】でも「生物テロ」の危機がモチーフに使われており、まぁ、本作は娯楽映画のネタとして使われているだけだが、それでもインドはIT大国であると同時にバイオテクノロジー大国でもあり、いつこんな不埒な輩が現れても不思議ではない。爆弾テロだけでも辟易しているのに、次は生物テロかと思うと心休まる暇もないので、これはぜひ映画の中だけにしてもらいたい、と、本作を観ながら思った。

・満足度 : 3.0 / 5
 

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【Maattrraan】 (Tamil)
 カーヴェーリ川の水騒動が解決したわけではないが、カルナータカ州で取られていたタミル映画に対するボイコット措置が解かれ、スーリヤ主演の【Maattrraan】も公開されたので、観て来た。本作のタミル・ナードゥ州での公開は10月12日で、カルナータカ州では26日だったので、たかだか2週間のブランクで済んだ。実はカルナータカ州でも本作のテルグ語ダビング版【Brothers】なら堂々と上映されていたので、そちらを観ておくという手もあったが、スーリヤのあの顔からタミル語以外の言語が出てくること... ...続きを見る
カーヴェリ川長治の南インド映画日記
2012/11/09 23:32

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