カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Yeto Vellipoyindhi Manasu】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2012/12/31 14:12   >>

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 先日紹介したガウタム・メーナン監督の【Neethaane En Ponvasantham】のテルグ語同時製作版。主役がジーワからナーニに代わっている。

【Yeto Vellipoyindhi Manasu】 (2012 : Telugu)
脚本・監督 : Gautham Vasudev Menon
台詞 : Kona Venkat
出演 : Nani, Samantha Ruth Prabhu, Krishnudu, Vidyulekha, Ravi Raghavendra, Anupama Kumar, Ravi Prakash, Jiiva(特別出演), その他
音楽 : Ilaiyaraaja
撮影 : M.S. Prabhu, Om Prakash
編集 : Anthony
制作 : Reshma Gatala, Venkat Somasundaram, C. Kalyan, C.V. Rao, Gautham Menon

題名の意味 : どこかへ行ってしまった心
カテゴリー : [U] [オリジナル] [ロマンス]
上映時間 : 約2時間30分

◆ あらすじ
 ワルン(Nani)とニティヤ(Samantha)は子供の頃からの幼馴染み。二人は互いに愛着を抱いていたが、様々な理由によりくっ付いたり離れたり。
大学時代に二人は熱烈に愛し合うが、ワルンはMBAになるための勉強を開始し、ニティヤとの交際を棚上げにしてしまう。ミドルクラス出身の彼は、家族の期待に応えるために高い学歴が必要だったからである。
 3年後、学業を終えたワルンは、タミル・ナードゥ州南部の漁村で学校教師をしているニティヤを訪ねる。ワルンはニティヤに謝罪し、関係の修復を求めるが、ニティヤは拒絶する。その5ヶ月後、今度はニティヤがハイダラーバードを訪れた際に、ワルンを呼び出す。実はニティヤは今もワルンを愛しており、よりを戻したいと思っていたのだが、ワルンから婚約者が決まったと告げられる、、、。

◆ アナリシス
・前回のタミル/テルグ同時製作ロマンス映画である【Vinnaithaandi Varuvaayaa】【Ye Maaya Chesave】では結末を変えたガウタム監督だが、今回の二言語版ではそんなことはなかった。主人公とその友人役(タミル版ではジーワとサンターナム)がナーニとクリシュヌドゥに代わり、物語の主舞台(タミル版ではチェンナイ)がハイダラーバードとなっている以外、違いはなかった。

・そんな訳で、このストーリーの映画を2回観ると、さすがに退屈だった。

・しかし、タミル版を観たときは、「この主役ペアは何度別れて、何度くっ付いたんだ?」と見失っていたが、今回それがはっきりした。つまり、8歳(第3学年)、15歳(第10学年)、20歳(大学時代)の時に出会い/再会をしており、その何年か後に何らかの理由で別れ、最後に24歳の場面を迎える、という流れだった。

・同じく、タミル版を観たときはニティヤの家族がリッチファミリーだというのに気付かなかったが、今回テルグ版を観て、ワルンの家族(ミドルクラス)との間にコントラストを作っているということが分かった。しかし、この家族ステータスの差は、二人の恋愛/結婚を阻む要因としてちらっと意識されているだけで、【VTV】/【YMC】の異教徒問題・年齢問題のような決定的なものではない。ガウタム監督はあくまでもより一般的な家庭が遭遇する問題を念頭に置いたものと思われる。

・【VTV】/【YMC】では家族の意思との葛藤で苦しむのはヒロイン(ジェシー)だったが、今回の【NEP】/【YVM】では主人公(ワルン)のほうで、ヒロイン(ニティヤ)は比較的自由気ままな存在だった。

・好きなくせに、ちょっとしたことで片意地を張ってしまう、「I hate you」と言ってしまう男女の心のあやが、ガウタム監督流にしつこく描かれている。退屈な映画だが、その点ではやっぱり面白いと思えた。

◆ パフォーマンス面
・同じストーリーの映画をわざわざ2度観ることにした理由は、サマンタとのケミストリーという点で、ジーワよりナーニのほうが良いだろうと予想したからであるが、実際に観てみると、そうでもなかった。例えば、下のスチールなどを見ると、高校生に扮したナーニが可愛らしく見え、サマンタと合いそうだったのであるが、実見すると、ナーニは意外に老けて見えた。

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 どちらも悪くはなかったが、強いて優劣を付けるとすれば、私的にはジーワのほうが上に見えた。重要な「I hate you」のセリフがジーワのほうが効いていた。ナーニは非常に精密に演じていたが、このワルンという役はそんなにデリカシーを要求されるものでもない。

・サマンタは、フェイス・エクスプレションに非常に苦労した跡が窺え、見ているほうも痛々しく感じるほどだった。しかし、努力は認めるが、まだナチュラルな演技レベルではなく、手放しで評価はできない。しかもダンスは「蹴ったろか」と思うほど下手。
 (写真下:でも、可愛いから、すべて良し。)

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 なお、サマンタはタミル版ではセルフ・ダビングしていたようだが、こちらではチンマイさんが吹き替えている。

・クリシュヌドゥは持ち味が出ていて、格好のリリーフタイムとなっていた。
 (写真下:ナーニ&デブチャンズ。)

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◆ テクニカル面・その他
・ワルンがニティヤを意識して歌う歌は、このテルグ版でもやはりイライヤラージャの過去のヒット曲らしく、この場面では映画館内が沸いていた。

・インターバル前の長回し撮影は9分間らしい。しかし、どうしてここに長回しが必要だったのか分からないし、あまり効果的だったとも思えない。

・24歳のワルンが久々にニティヤと再会した漁村は、タミル・ナードゥ州トゥートゥクディ県にあるマナパード(Manapad)と設定されていた。津波被害に遭った場所なのか、‘Tsunami Colony’という字幕が出ていた。

◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 2012年12月23日(日),公開第2週目
・映画館 : PVR Classic,15:45のショー
・満席率 : 50%
 

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