カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Bangaaru Kodi Petta】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2014/03/13 22:56   >>

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 テルグ女優のスワーティ・レッディは、アクセサリー的な使い方をすれば面白みが出るのかな、とずっと思っていたが、最近では「ヒロイン」として活躍するようになった(しかも、テルグだけでなく、タミルやマラヤーラムにもお邪魔している)。ブレイクを決定付けたのは【Swamy Ra Ra】(13)だと思うが、こういうニューテイストの作品が増えるにつれて、彼女のような風変わりキャラの利用価値も高まりつつあるのかもしれない。
 そのスワーティの新作がこの【Bangaaru Kodi Petta】。【Swamy Ra Ra】と似たような線の映画だと予想されただけに、期待が持てた。
 今回のスワーティのお相手は、イケメンながら(否、イケメンゆえ)なかなかブレイクできないナワディープ。フレッシュな(否、安上がりな)ペアだと言える。
 監督はラージ・ピッパッラという人で、よく知らないが、過去に【Boni】(09)という作品を撮っている。

【Bangaaru Kodi Petta】 (2014 : Telugu)
物語・脚本・監督 : Raj Pippalla
出演 : Swathi, Navadeep, Ram-Laxman, Santosh, Sanchalana, Harshavardhan, その他
音楽 : Mahesh Shankar
撮影 : Sahir Raza
編集 : Dharmendra Kakarala, G.V. Chandrashekar
制作 : Sunitha Tati

題名の意味 : 金のニワトリ
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : クライム・コメディー
公 開 日 : 3月7日(金)
上映時間 : 約1時間50分

◆ あらすじ
 バーヌ(Swathi)はハイダラーバードの高級ショッピングモールに勤めており、エナジードリンクのサンクランティ向けセールスプロモーションを担当することになっていた。それは、そのドリンクを飲んだお客様の100人中1人に「金貨」が当たる、という豪華なものだった。だが、バーヌはマネージャーのクマール(Harshavardhan)に呼び出され、解雇を言い渡される。彼女は学歴を詐称してこのモールに就職していたからである。家を買うためにお金の必要なバーヌは焦るが、運の良いことに、偶然、景品の金貨を輸送するトラックのナンバーと経路を知ることになる。そこで彼女はその金貨を強奪することを思い付き、早速同僚のヴァムシー(Navadeep)に話を持ちかける。ヴァムシーはコソ泥をしていた男で、バーヌに惚れていたが、素っ気ない態度を取られていた。彼は戦利品の半分をもらうという条件で手を結ぶことにする。
 ・・・
 ビーマワラムという村にイェラ・バーブ(Ram)とドラ・バーブ(Laxman)という兄弟がいたが、二人は財産の問題で仲が悪かった。イェラ・バーブは闘鶏がらみのトラブルでヤクザに脅されていた。それで、問題解決のためにイェラ・バーブはドラ・バーブの鶏を盗み、ヤクザに差し出すためにハイダラーバード行きの列車に乗る。だが、ドラ・バーブの娘シュルティ(Sanchalana)がその鶏を非常に可愛がっていたため、後を追って同じ列車に乗って来る。二人はヤクザの家に行くが、あっさりと人質となってしまう。
 ・・・
 ヴェーヌ(Santosh)はピザ屋の配達員をしていたが、夢はテルグ映画のスターになることだった。しかし、オーディションを受けても、プロデューサー連中からコケにされるだけだった。ヴェーヌの田舎の実家は金銭的な問題を抱えており、彼は焦る日々だった。
 ある日、ヴェーヌはピザの配達に行くが、そこはイェラ・バーブとシュルティが監禁されている家で、ヴェーヌもそのまま捕らわれの身となる。ヴェーヌは、ヤクザがドラ・バーブに、イェラ・バーブとシュルティの身代金を要求している電話を耳にし、人質と身代金の交換場所も知る。ヴェーヌは隙を突いてその家を脱出し、その身代金を横取りすることを思い付く。
 ・・・
 バーヌは、マネージャーのクマールに呼び出され、金貨強奪の計画が感付かれていることを知る。それで、彼女はクマールに協力することを余儀なくされる。そうとは知らず、ヴァムシーは予定の時刻に予定の国道上でトラックが通るのを待ち伏せする。その近くでは、ドラ・バーブが現金を持って、ヤクザが兄と娘を連れて来るのを待っていた、、、。

◆ アナリシス
・グランドホテル形式、というほどグランドではないが、ストーリーは「バーヌとヴァムシー」、「イェラ・バーブ&ドラ・バーブとシュルティ」、「ヴェーヌ」の3グループの物語が並行して進み、終盤で一つに結び付くというもの。のっけに謎めいたシーンから始まり、そこから全体的な回想となり、終盤の国道上のシーンで最初の「謎」がすべてはっきりするというもの。これはなかなか面白い脚本だった。

・実は私は本作を観ないつもりだったが、公開直後にテルグ映画サイト「idlebrain」のジーヴィのおっさんがやたら褒めていたので、観る気になった。ジーヴィのおっさんが評価しているのはこのグランドホテル形式であり、【Vedam】(10)に次ぐ出来だと言っている。他のレビューを見てみると、本作の評価はけっこう悪いようだが、私的には楽しめた。

・プロタゴニストの職業が高級モールのスタッフ、ピザ屋の配達員と、今風な設定。音楽も全くテルグ映画風でない軽やかなもので、ラニングタイムも2時間弱と、完璧にターゲットを都市部の若者に絞ったものだということが分かる。(ドラ・バーブとイェラ・バーブの闘鶏をやる田舎男という設定が辛うじて地方を意識した部分。)

・小道具(例えば、バーヌの耳飾り)に細かい配慮があり、作品全体のムードも繊細な感じなので、日本人の感性には合うかもしれない。ただ、がちんと来るパワーはないので、一般的なテルグ映画鑑賞者なら映画を観た気がしないだろうと思う。【Swamy Ra Ra】と比べても、スリルという点でもコメディーという点でも落ちるところが苦しい。

・しかし、結論としているモラルはほのぼのと良いものだった。

・題名の「Bangaaru Kodi Petta」は「金のニワトリ」という意味だが、チランジーヴィのヒット映画【Gharana Mogudu】(92)の挿入歌で有名な一句(これは【Magadheera】でも使われている)。ただ。チルさんのその映画と本作の内容がどう関係しているのかは分からない。

◆ パフォーマンス面
・スワーティ(バヌ役) ★★★☆☆
 毎度スワーティにはがらっぱち・天然ボケ娘を期待するが、本作ではなんだか小洒落た線を狙っており、ダメとは言わないまでも、いまいち面白みに欠けた。
 ちなみに、彼女のおちちが見るたびに大きくなっているのが気に掛かるが、これは成長か、肥満か、詰め物か? 何であれ、南インド女優たるもの、女優としてのアイデンチチ確立のためには、おちちの成長も欠かせないようだ。

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・ナワディープ(ヴァムシ役) ★★★☆☆
 タミル映画の【Arinthum Ariyamalum】(05)で見たときは、ハンサムボーイが登場したと思ったが、やはりインドでスターを張るにはイケメンだけではダメなようだ。【Arya-2】(09)でも【Oh My Friend】(11)でも、結局主人公の引き立て役に終わった。しかし、本作ではそれなりに芝居もできるところを見せており、なかなか好印象。日本公開間近の【Baadshah】(13)にも出演しているので、よろしく!

・ラーム&ラクシュマン(イェラ・バーブ&ドラ・バーブ役)
 有名な兄弟アクション監督だが、俳優もやるとは知らなかった。
 恥ずかしながら、上のあらすじではあのように書いたが、実はラームとラクシュマンの、どちらがドラ・バーブでどちらがイェラ・バーブなのか分からなかった(ほぼ同じ顔だし)。また、誘拐されたのが兄のほうだというのは確かだが、その役名がイェラ・バーブかドラ・バーブかも定かではない。間違っていたらごめんなさい。
 (写真下:本作のスチルではありません。)

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・サントーシュ(ヴェーヌ役)
 【Golconda High School】(11)に出ていた青年だが、全く記憶になかった。

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◆ テクニカル面・その他
・音楽 : マヘーシュ・シャンカル ★★★☆☆
 まるでイージーリスニングのような音楽だった。

・撮影 : Sahir Raza ★★★☆☆

・終盤でプロタゴニストたちが出会う国道は「Bangalore Hyderabad Highway」と呼ばれていた。これはたぶん「National Highway 7(NH7)」のことだろう(最近、NH44に名称が変ったらしい。)

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 3月10日(月),公開第1週目
・映画館 : Chandrodaya,21:30のショー
・満席率 : 1割以下
 

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