カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Bengal Tiger】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2015/12/16 21:29   >>

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 本作は話題のテルグ映画には違いなかったが、ラヴィ・テージャの前作【Kick 2】(15)がアレだったので、スキップするつもりだった。しかし、先週末は物理的に観られそうなのがこれぐらいだったので、何も観ないよりは何か観たほうがいいと思い、観て来た。
 監督は【Rachcha】(12)がヒットしたサンパト・ナンディ。ヒロインがタマンナーとラーシ・カンナーの2枚で、ボリウッド俳優のボーマン・イーラーニーが悪役に就いているようだった。

【Bengal Tiger】 (2015 : Telugu)
物語・脚本・台詞・監督 : Sampath Nandi
出演 : Ravi Teja, Tamannaah, Rashi Khanna, Boman Irani, Nagineedu, Rao Ramesh, Sayaji Shinde, Posani Krishna Murali, Prudhviraj, Brahmanandam, Tanikella Bharani, Brahmaji, Shakalaka Shankar, Satyam Rajesh, Surekha Vani, Pavitra Lokesh, Pragathi, Jasper, Shravan, Prabhakar, (以下、カメオ出演)Nasser, Harshvardhan Rane, Aksha Pardasany, Hamsa Nandini
音楽 : Bheems Cecireleo
撮影 : Soundararajan
編集 : Gautham Raju
制作 : K.K. Radha Mohan

題名の意味 : ベンガルトラ
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション
公 開 日 : 12月10日(木)
上映時間 : 2時間31分

《 あらすじ 》
 東ゴーダーワリ県のアートレーヤプラムに暮らすアーカーシュ・ナーラーヤン(Ravi Teja)は、コンピューター科学の修士号を持つほどの秀才だが、職に就かず、村で友人たちとぶらぶらしていた。ある日、アーカーシュはお見合いをするが、その相手(Aksha Pardasany)から「新聞やテレビに出るような有名人と結婚したい」と言われ、断られる。
 じゃ、有名になってやろうと、アーカーシュはたまたま遊説に来ていた農業大臣のサンバ(Sayaji Shinde)に石を投げつけ、喜んで新聞、テレビのネタになり、逮捕される。激怒するサンバだが、実際に会ってアーカーシュと話をしてみると、逆にその機知に感服し、彼を運転手として雇うことにする。
 内務大臣ナーガッパ(Rao Ramesh)の娘シュラッダー(Rashi Khanna)が海外からインドに戻る予定だった。ナーガッパは娘の警護を心配していたが、サンバからアーカーシュの話を聞き、彼に空港まで迎えに行かせる。アーカーシュがシュラッダーを車で運ぶ途上、シュラッダー目当ての悪漢たちに襲われる。しかし、アーカーシュが難なくそれを退ける。
 その後の経緯を経て、シュラッダーはすっかりアーカーシュに惚れてしまう。実はシュラッダーにはカラン(Harshvardhan Rane)という婚約者がいたが、彼女は父にアーカーシュと結婚したい意思を伝える。
 ナーガッパはシュラッダーの誕生パーティを盛大に開く。その席上で、ナーガッパはシュラッダーとアーカーシュを結婚させると公表する。出席者一同に衝撃が走るが、さらに驚いたことに、当のアーカーシュはその申し出を断り、自分は実は州首相アショーク・ガジャパティ(Boman Irani)の娘ミーラー(Tamannaah)を愛しており、彼女と結婚したいと発表する。
 この件はたちまちに特ダネとして報道される。当事者のミーラーは驚きと怒りのうちにアーカーシュと会い、抗議するが、逆に彼の人間性に惹かれるようになる。
 州首相のアショークはアーカーシュの身元調査をする。その結果、アーカーシュの父がかつての自分の政治仲間で、確執のあったジャヤ・ナーラーヤン(Nagineedu)の息子だと分かり、アーカーシュが自分に対して復讐を企んでいると見当付ける、、。

・その他の登場人物 : 「未来のスター」シッダッパ(Prudhviraj),「セレブリティー」シャーストリ(Posani Krishna Murali)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★☆☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・当たり前のことだが、インド映画に何を期待するかで、本作の評価もガラリと変わる。2時間半座って、頭を使うことなく楽しむだけなら、南インド仕様のマサラ映画を好む人なら、ラヴィ・テージャのファンなら、本作は難なく楽しめるが、そうじゃなければ、ほぼ見るところなし。私も、マサラ娯楽映画が嫌いなわけではないが、近ごろはスタンダードなものにプラスアルファを期待してしまうので、本作には満足できなかった。

・【Rachcha】もそうだったが、本作も直球型娯楽アクションだった。映画の冒頭にクライマックス辺りのシーンが置かれ、そこから回想モードで物語が始まり、お気楽なヒーローが導入される。彼が何らかの状況でヒロインと出会い、恋仲になるが、そのヒロインの父がたいてい大臣か大富豪だったりする。そして、ヒーローのお茶らけた言動の裏には実は秘めたる動機があり、回想モードとなって、最後は復讐モードで悪役が始末される。こういう展開自体が悪いとは言わないが、映画終了時に十分楽しめたと思えなければ意味がない。本作はいまいちだった。

・というわけで、本作に新しいと言える要素は何一つないので、面白いと思えた点だけを列挙すると、まず映画開始15分の入り方は典型的なテルグ・アクションの仕様で、ここは上手かった。石を投げつけられ、頭に怪我を負った農業大臣サンバ(Sayaji Shinde)が、激怒のあまり、包帯を巻いた患部から血が噴き出すという場面も笑えた。この後、コメディーがちな退屈な展開となるが、インターバル前のシーンで目が覚める。

・後半はアクション・シーンと、タマンナーとラーシ・カンナーのお色気シーン以外さして面白みのない展開となるが、結末(ヒーローと2人のヒロインの三角関係がどうなるか)にはずっこけた。

・題名の「Bengal Tiger」は、ベンガルトラは百獣の王であるライオンをも制する強い動物だと、アーカーシュの父がアーカーシュに語る場面があった。

・アーカーシュが州首相アショークに見えを切って、「CM(common man)対CM(chief minister)の戦い」と言っていたが、この2つのCMの言葉遊びはカンナダ映画【Super】(10)でウペンドラがやっていた。

・有名になりたいアーカーシュがご利益に預かろうと拝む3人の有名人というのが、スバーシュ・チャンドラ・ボース、ナレンドラ・モーディー、それに、なぜかチェ・ゲバラだった。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
 本作の良くない点は、出演者が徒に多くて、かなりデラックスな配役なのに、ほとんどが無駄遣いになっていたことだ。

◎ 演 技
・ラヴィ・テージャ(アーカーシュ役) ★★★☆☆
 【Kick 2】ではかなり老けて見え、そろそろ賞味期限切れかと心配させたラヴィ・テージャだが、本作ではずっと若々しく見えて安心した。だが、どこかのレビューに“There is too much of digital-correction of his face though, which is visible”と書いてあるのを見つけ、やっぱり心配になった。しかしこのお方は、南インドの中年スターには珍しく太っていないし、お尻なんかも小さく締まっているし、独特の味のあるダンスもするし、天晴れなもんだ。
 (写真下: 羨ましすぎる〜。)

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・タマンナー(ミーラー役) ★★☆☆☆
 ヒロインというよりカメオ出演に近かったし、それほどきれいにも撮ってもらっていなかったので、ファンとしてはがっかり。
 (写真下: こんな水も滴る美女系のタマちゃんのシーンがあったとは、全く覚えていない。)

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・ラーシ・カンナー(シュラッダー役) ★★☆☆☆
 【Oohalu Gusagusalade】(14)では可愛く見えたが、本作ではそれほど光っていない。やはりカメラマンが悪いのか。

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・ボーマン・イーラーニー(アショーク・ガジャパティ役) ★★★☆☆
 【Attarintiki Daaredi】(13)以来のテルグ映画出演だが、今回は悪役。ボリウッドで定評のある俳優がこうして楽しそうに地方映画の悪役を演じているのを見るのは、ある意味楽しい。

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・コメディー陣では、「未来のスター」シッダッパ役のプリトヴィラージの評判が良い(下)。なるほどのパフォーマンスで、今後、プラカーシュ・ラージまでは行かないにせよ、ラグ・バーブやジャヤプラカーシュ・レッディの代わりは務まりそうだ。

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・ポーサーニ・クリシュナ・ムラリは通常ブラフマーナンダムがやるような役柄をやっていた。で、ブラフマーナンダムのほうは「アマラ・ポール」という不可解な役名で、何事か起きそうな予感がしたが、何事も起きなかった。
 (写真下: ブラフミー「ポーサーニに抜かれてしもた…」)

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◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★☆☆☆
◎ ダンス : ★★★☆☆
・音楽シーンは平均的な出来だが、1曲、アーカーシュがシュラッダーにミーラーとの経緯をあれこれ「語る」場面で、ふられた顛末だけが丸々1曲の音楽シーンで描かれていたのが面白かった。

◎ アクション : ★★★★☆
◎ 美 術 : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・アクション・シーンはそれぞれ面白いアイデアが用いられている。冒頭のアクションはコメディー調、2番目はアーカーシュはグーで殴らず、パーで悪漢を張り倒し、ハゲ男の頭に手形を付けていた。終盤のはカーチェースだが、オートリクシャや無線タクシーが効果的に使われていた。クライマックスは武器が斧だった。

◎ その他(覚書)
・アーカーシュの在所はアートレーヤプラム(Atreyapuram)となっていたが、これは東ゴーダーワリ県に実在する村のことだと思う。登場する大臣たちがアーンドラ・プラデーシュ州のかテランガーナ州のか分からなかったが、大臣の一人がアートレーヤプラムまで遊説に行っていることからすると、AP州の大臣たちだろう。(しかし、ラーウ・ラメーシュ演じる内務大臣はテランガーナ方言を話しているらしい。)

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★☆☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 12月12日(土),公開第1週目
・映画館 : Chandrodaya,18:00のショー
・満席率 : 8割
・場内沸き度 : ★★★☆☆

 

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