カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Gentleman】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2016/07/06 19:26   >>

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 テルグの「中途半端スター」、否、「ナチュラルスター」ナーニの主演作は【Bhale Bhale Magadivoy】(15)、【Krishna Gaadi Veera Prema Gaadha】(16)と、ヒット作を2作続けて観たので、この【Gentleman】はパスしようと思っていた。ところが、監督がモーハン・クリシュナ・インドラガンティだと知り、やっぱり観ておくことにした。忘れていたが、そういえばナーニのデビュー作は、同監督の【Ashta Chamma】(08)なのであった。
 さらに、ヒロインがフレッシュなニウェーダ・トーマスとスラビだと分かり、私的にぐっと注目度が上がった。

【Gentleman】 (2016 : Telugu)
物語 : R. David Nathan, Mohan Krishna Indraganti
脚本・台詞・監督 : Mohan Krishna Indraganti
出演 : Nani, Niveda Thomas, Surabhi, Srinivas Avasarala, Vinay Varma, Sreemukhi, Tanikella Bharani, Anand, Vennela Kishore, Satyam Rajesh, Rohini, Pragathi, Rama Prabha, 他
音楽 : Mani Sharma
撮影 : P.G. Vinda
編集 : Marthand K. Venkatesh
制作 : Sivalenka Krishna Prasad

題名の意味 : ジェントルマン
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ロマンティック・スリラー
公 開 日 : 6月17日(金)
上映時間 : 2時間25分

《 あらすじ 》
 ロンドン発ハイダラーバード行きの飛行機にキャサリン(Niveda)とアイシュワリヤ(Surabhi)が乗っていた。キャサリンはVFXデザイナーで、ロンドンでのワークショップを終えてハイダラーバードに戻るところだった。アイシュワリヤは著名な実業家の娘で、アメリカからロンドン経由でハイダラーバードに戻るところだった。二人は初対面だったが意気投合し、暇つぶしにそれぞれの彼氏の話を聞かせることにする。
 ・・・
 キャサリンの彼氏はガウタム(Nani)で、アウトドアスポーツクラブを営んでいた。ガウタムは教会でキャサリンに会い、一目惚れ、ストーカーまがいの接近をする。キャサリンには性質の悪いおじのデーヴィッド(Vinay Varma)がおり、彼女に嫌がらせを働いていた。ガウタムはそんなデーヴィッドをこてんぱんに痛めつける。そんな経緯もあって、キャサリンもガウタムを愛するようになる。彼女は空港でお守りの腕輪をガウタムに渡し、ロンドンに向けて出発する。
 ・・・
 アイシュワリヤの彼氏はジャイ(ジャヤラーム・ムッラプーディ:Nani二役)で、彼女の父(Anand)の会社ジャイガウリ・ファイナンスのトップ社員だった。二人は出会うなり惹かれ合い、休日にコダイッカーナルへ旅行したのをきっかけに、親密さを増し、婚約することにする。
 ・・・
 さて、キャサリンとアイシュワリヤはハイダラーバードに到着するが、空港にはアイシュワリヤの婚約者ジャイといとこのワムシ(Srinivas Avasarala)が迎えに来ていた。そのジャイを見るなり、キャサリンは驚く。ジャイは自分の恋人のガウタムと瓜二つだったからである。
 キャサリンは早速ガウタムに会いに行くが、母親(Rohini)にガウタムが10日前に交通事故で死亡したことを知らされる。他方、自宅に帰ったアイシュワリヤもおじのモーハン(Tanikella Bharani)が自殺したことを知らされる。
 嘆き悲しむキャサリンの所にニティヤ(Sreemukhi)というジャーナリストがやって来る。彼女はガウタムの交通事故死を実は殺人だと推理し、調査していたのであった。デーヴィッドがガウタムに恨みを抱いていたことから、ニティヤとキャサリンは彼を疑うが、デーヴィッドは麻薬中毒で入院していることが分かる。二人はその病院へ行くが、デーヴィッドは何者かに誘拐されるところだった。だが、車を運転する誘拐犯の顔を見てキャサリンは驚く。ジャイだったからである。
 調査の結果、ニティヤはキャサリンに、ガウタムの事故死とアイシュワリヤのおじモーハンの自殺は同じ日であること、またアイシュワリヤの父の会社が多額の金銭トラブルを抱えていた事実を告げる。
 アイシュワリヤの婚約式にキャサリンもやって来る。ガウタムの死を聞いたアイシュワリヤは同情し、ジャイを説いて、キャサリンに父の会社で働いてもらうことにする。しかしこれはキャサリンとニティヤの描いた筋書きどおりだった。キャサリンはニティヤと連絡を取りながら、社内でスパイ活動を始める、、。

・その他の登場人物 : スダルシャン(Vennela Kishore)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★★☆
・この後、ジャイとは何者なのか? ガウタムとモーハンの死の謎は? デーヴィッドはどうなったのか?、、とサスペンスな展開が終盤まで続き、面白かった。どちらかと言うとメッセージ色の強い作品を撮って来たモーハン・クリシュナ監督が、こんなコマーシャルなスリラーを撮るとは意外だった。

・ただ、サスペンスの背後にある事実は割と単純で、それをここまで映画的にいじくった手腕に感服。脚本の勝利か。主人公二人が「瓜二つ」というパターンもありふれているが、あり得ない話をもっともらしく見せていたという点で、評価できる。

・しかし、脚本がものすごくよくできているかと言うと、そうでもなく、サスペンスの真実を割っていくやり方が台詞中心で単純だったり、エンディングが安易だったりする。主要登場人物が「立ち聞き」で真実を知っていくという場面が何度かあったが、これもどうかなぁ。

・ちょっと変わった構成の脚本で、前半の85パーセントまではキャサリン(Niveda)とアイシュワリヤ(Surabhi)のそれぞれガウタム、ジャイを巡る恋バナで、ラブコメ的展開。本当にストーリーが動き出すのがインタバール前後というもの。この恋バナ部はそれなりに面白かったが、長すぎる。スイーツがどっさり出た後で、さてメインのお料理を、といった感じだった。

・ストーリー全体があるメッセージを表しているとは感じられなかったが、周辺部にモーハン・クリシュナ監督らしい現代的なテーマがあった。それは「監視」というか「盗み見」というか、例えば大手企業の社員監視システムとか、隠し撮り動画で脅迫するとか、情報機器が脅威となる実情が盛り込まれていた。

・それはコメディー的な形でも取り上げられていて、例えばウェンネラ・キショール演じる上司が、ある方法で部下の1人がコンピューターのキーボードの「x」キーを多用しているのを知り、これは「sex」とか「xxx」を何度もタイプしているからだと推理し、その「x」キーを取り上げてしまう。それで、その部下は「taxi」とか「zerox」とかをタイプする度に上司に「x」キーを借りに行かなければならなくなる。しかし、その上司もYouTubeにまずい動画がアップされ、それを元にゆすられる、という話になっていた。

◎ 配 役 : ★★★★☆
◎ 演 技
・ナーニ(ガウタム/ジャイ役) ★★★★☆
 今まで茶化してきたのが申し訳ないぐらい、本作のナーニは良かった。どちらも同年代の都会人ということで、一人二役としては微妙に難しかったと思うが、本作を成功に導いている。

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・ニウェーダ・トーマス(キャサリン役) ★★★★☆
 そしてこの娘にも賛辞を贈りたい。マラヤーラム映画【Veruthe Oru Bharya】(08)ではまだ子役で、タミル映画【Jilla】(14)でもまだ妹役だった彼女が、ここまで熟して来たか! 完熟一歩手前のフレッシュな色気が感じられ、オジサン、じゅるじゅるよ。基本、美人だと思うが、それ以上に芝居の上手さがニティヤ、ナスナス(ナスリヤ・ナシーム)級。しかし、あのスタイルの悪さと運動神経のなさからすると、ミーラ・ジャスミン2世と呼ぶべきか。

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 こんな背伸びシーンもあり。

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・スラビ(アイシュワリヤ役) ★★★☆☆
 ちょっと曲のある顔立ちなので、メイクさんとカメラマン泣かせの女優だと言えるが、こういう富豪のお嬢様をやらせると、ハマるなぁ。ニウェーダ・トーマスには落ちるが、彼女なりに健闘していた。

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・シュリームキ(ニティヤ役) ★★★☆☆
 意外に好印象だったのがジャーナリスト役のこのお方。ヒロイン(アイドル)には向かないタイプだが、押しの強い顔立ちで、私的には好み。
 (写真下: 本作のスチルではありません。)

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・デーヴィッド役のヴィナイ・ヴァルマという人が、全然知らなかったが、ネガティブロールをやるには良い顔をしている。ワムシ役のシュリーニワース・アワサラーラもOK。上で触れたとおり、ウェンネラ・キショールが面白い。

◎ 音 楽 : ★★★☆☆
◎ BGM : ★★★★☆
◎ ダンス : ★★☆☆☆
・音楽は久々のマニ・シャルマ。歌はそれほどでもなかったが、BGMは良い。アイシュワリヤ家の婚約式で、女どもがダンスをする音楽シーンは、テルグ映画っぽくて良かった。 

◎ アクション : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★★☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・アクションを見せる作品でもないが、アクションシーンはよくできている。

◎ その他(覚書)
・ロケ地的には、前半のコダイッカーナルの場面が見ものだが、すごくきれいだった。私、どうして今まで行ったことがないのだろう。

・そのコダイッカーナルの場面でラジニカーントの痛車が登場したが、あんな人たちは実際にいるんだろうね。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 7月2日(土),公開第3週目
・映画館 : PVR (Forum, Koramangala),12:40のショー
・満席率 : 9割
・場内沸き度 : ★★★☆☆

 

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