カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Nayaki】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2016/07/19 22:38   >>

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 またまたホラー映画を観ちゃった。南インド映画界も私もお化けに憑かれてるよ。
 いい加減うんざりな気もするが、しかし、この【Nayaki】は観たい理由があった。それはトリシャーが幽霊役を演じていることだ。実はトリシャーは【Aranmanai 2】(16)で幽霊をやったっぽいのだが、同作品は何らかの理由で見送った。なので、彼女の美しき幽霊姿は拝んでおきたいと思った。
 監督はゴーヴィ(ゴーヴァルダン・レッディ)というパッとしない人で、過去に【Love You Bangaram】(14)という作品を撮っている。
 なお、本作はテルグ語/タミル語のバイリンガル作品だが、テルグ語版が一足お先に公開となった。

【Nayaki】 (2016 : Telugu)
物語・脚本・台詞・監督 : Govi
出演 : Trisha, Satyam Rajesh, Sushma Raj, Ganesh Venkatraman, Jayaprakash, GV, Sentrayan, Brahmanandam, Manobala, Kovai Sarala, Poonam Kaur(カメオ), Nara Rohit(カメオ)
音楽 : Raghu Kunche, Sai Karthik (BGM)
撮影 : Jagadeesh Cheekati
編集 : Gautham Raju
制作 : Giridhar Mamidipally, Padmaja Mamidipally

題名の意味 : ヒロイン
映倫認証 : A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ホラー・コメディー
公 開 日 : 7月15日(金)
上映時間 : 2時間5分

《 あらすじ 》
 ハイダラーバード郊外のドゥンディガルに35年前からうち捨てられた屋敷があった。そこはかつて裕福な家族が暮らしていたが、彼らが消息を絶って以来、その近辺で男性の行方不明事件が相次いだため、警察が立ち入りを禁止していた。しかし、同様の事件は現在も続いていた。
 サンジャイ(Satyam Rajesh)は短編ホラー映画の作家で、幽霊の存在を信じていた。彼はどスケベで、いつも女を二股に掛けていたが、今もサンディヤ(Sushma Raj)というおぼこ娘の貞操を狙っていた。サンジャイはサンディヤを郊外にある友人の別荘に連れて行こうとする。うぶなサンディヤはサンジャイに惚れていたため、この誘いを受ける。
 二人は別荘に行く途上で謎の中年男に会う。その男は実は幽霊で、二人を妖術で惑わし、自分の死んだドゥンディガルの屋敷へと誘導する。
 何も知らないサンジャイとサンディヤの前に、女の幽霊が現れる。それはかつてこの屋敷に暮らしていた一人娘のガヤトリ(Trisha)の霊で、謎の中年男はガヤトリの父(Jayaprakash)の霊だった。幽霊の出没は夜の決まった時刻に起きた。サンジャイはガヤトリがなぜか自分の命を狙っていることに気付き、屋敷から逃げようとするが、無駄な抵抗だった。そうこうするうちに、ガヤトリの霊がサンディヤに取り憑き、自分の身に起きた35年前の悲劇を語る。子供の頃より映画のヒロインに憧れていたガヤトリは、20歳の時に映画界入りすることになるが、父もろとも非業の死を遂げる運命にあったのである、、。

・その他の登場人物 : サンジャイ(Ganesh Venkatraman)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★☆☆☆☆
・観る前からさっさと駄作の声が聞こえていたので、「トリシャーの幽霊」だけを楽しむつもりで観に行ったら、それなりに楽しめた。やはり事前の期待度というのは鑑賞後の満足感を左右するものだな。

・何がいけないかと言って、ホラー・コメディーなのに、コメディーセンスが悪すぎる。特に途中から出て来たSentrayanというコメディアンのシーンが頭痛ものだった。終盤のブラフマーナンダムも何をしに来たのか分からない。サティヤム・ラージェーシュの幽霊にいじられる一連のシーンはOK。ガヤトリが幽霊なのにコルゲートで歯を磨くとか、中華包丁(クリーバー?)を持ってうろうろするとかは、クスッと笑える。

・ホラーなのに全く怖くないというのは、トリシャーの美しい幽霊を見せるという意図から、帳消しにしよう。

・しかし、出来の悪い映画だと思いつつ、私なりに好感が持てたのは、最後に女神をモチーフに持ってきていたからだ。南インド映画のホラー映画はクライマックスで神様映画のノリになることがしばしばあるが(例えば【Aranmanai】)、私はこれに弱く、これだけで評価の星が1つ増える。(ここからして、南インド映画ではホラー映画は神様映画の変種であることが伺える。)

・本作でモチーフとなった女神はカーリーだった(正確には、バドラカーリ)。本作のテーマは、男性の好色の餌食になる女性の貞操ということだと思うが、これはまず間違いなく最近インドでレイプ事件が多発している状況を受けてのことだろう。このように破壊される女性の性に対して、女神が復讐を援けるという物語だった。

・しかし興味深いのは、伝統的な神話の世界で、カーリー女神に「女性性の守護者」という役割があったかどうかだ。よく知らないが、もしなかったとしたら、ヒンドゥーの神々も時代/社会の変化に応じて、違った神話的役割/職能を付与されていく一例になるのかもしれない。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・トリシャー(ガヤトリ役) ★★★☆☆
 時代がかった衣装に身を包み、美しくも可愛らしく、冷ややかに恐ろしい幽霊が見られて、ある程度満足したが、中身がなかった。同じホラーでも、ライバルのナヤンターラーが【Maya】(15)で見せた女性像のほうがずっと深みがあって良い。クライマックスのカーリー女神を模したダンスが全然ダメだったので、評価は三つ星止まり。
 (写真下: この包丁でスケベ男を叩き切る!)

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 下は、回想シーン中のヒロインを夢見る無垢な娘のガヤトリ。

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・サティヤム・ラージェーシュ(サンジャイ役) ★★★☆☆
 なかなか良かった。
 (写真下: サンディヤ役のスシュマ・ラージさんと。)

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・ガネーシュ・ウェンカトラーマン(サンジャイ役) ★★★☆☆
 このお方がこんな姿で出て来るとは知らなかった。私的にはここが一番の笑いどころだった。

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・カメオでプーナム・カウルとナラ・ローヒトが出ていた。ブラフマーナンダムもカメオみたいなものだった。

◎ 音 楽 : ★★☆☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
・BGMはまずまずだったが、歌は特に評価できない。

・しかし、ガヤトリが物語中で口ずさむ歌は印象的。これは【Padaharella Vayasu】(78)でシュリーデーヴィが歌っていた"Sirimalle Puvva"という歌らしい(こちら)。

◎ 美 術 : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 特殊効果 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★☆☆☆
・ラニングタイムを1時間45分まで縮めるべき。

◎ その他(覚書)
・映画中に、いろいろな映画からの引用とパロディーが散りばめられていた。例えば、【Ghajini】(05)、【Prema Katha Chitram】(13)、【Rudhramadevi】(15)など。

◆ 完成度 : ★★☆☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★☆☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 7月16日(土),公開第1週目
・映画館 : Chandrodaya,11:00のショー
・満席率 : 1割以下
・場内沸き度 : ★★☆☆☆

 

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【Abhinetri】 (Telugu)
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2016/10/13 19:41

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