カーヴェリ川長治の南インド映画日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 【Om Namo Venkatesaya】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2017/02/17 21:26   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

画像

 ちょっと楽しみにしていたK・ラーガヴェンドラ・ラーウ監督、ナーガールジュナ主演のデヴォーショナル映画。言わずと知れた、アーンドラ・プラデーシュ州チットゥール県にあるティルマラ・ティルパティ寺院と、それに深く関連付けられている帰依者ハーティーラーム・バーワージーの物語らしい。
 恥ずかしながら告白すると、私はティルパティからさほど遠くない所に長年住んでいながら、シュリー・ウェンカテーシュワラ寺院には一度もお参りしたことがない。正確に言うと、10年近く前にわざわざツアーに参加し、寺院管理所で参拝の登録までしたことがあるのだが、その時は急用ができてベンガルールに帰ってしまった。私のインドでの不幸な生活を顧みるに、やはりこのティルパティ・ツアー脱線事件が神様の癇に障ったかなと。今回この映画を観て、ナグさん演じるラームと共にウェンカテーシュワラ神に篤くお祈りを捧げ、罪滅ぼしの契機としたい。もう、ただひたすら「ナモー・ウェンカテーシュワラ!」ですわ。

【Om Namo Venkatesaya】 (2017 : Telugu)
物語・台詞 : J.K. Bharavi
脚本・監督 : K. Raghavendra Rao
出演 : Akkineni Nagarjuna, Saurabh Raj Jain, Anushka Shetty, Sai Kumar, Rao Ramesh, Sampath Raj, Vennela Kishore, Raghu Babu, Gundu Sudarshan, Pragya Jaiswal, Vimala Raman, Ashmitha, Ajay, Brahmanandam, Tanikella Bharani, Sudha, Pavitra Lokesh, Pruthviraj, Jagapathi Babu(特別出演), 他
音楽 : M.M. Keeravani
美術 : Kiran Kumar Manne
撮影 : S. Gopal Reddy
編集 : Gautham Raju
制作 : A. Mahesh Reddy

題名の意味 : ウェンカテーシュワラ神に帰依いたします
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : デヴォーショナル/伝記
公 開 日 : 2月10日(金)
上映時間 : 2時間24分

《 あらすじ 》
 16世紀ごろ実在したとされる、ウェンカテーシュワラ神の熱烈な帰依者ハーティーラーム・バーワージー(Nagarjuna)の生涯を描いたもの。
 (詳しくはWikipediaのPlot参照。)

・その他の登場人物 : ウェンカテーシュワラ神(Saurabh Raj Jain),アヌバワーナンダ・スワーミ(Sai Kumar),クリシュナンマ(Anushka),寺院管理人ゴーヴィンダラージュル(Rao Ramesh),パドマーワティ・デーヴィ(Vimala Raman),ブーデーヴィ(Ashmitha),王(Sampath Raj),王(Jagapathi Babu),バワニ(Pragya Jaiswal),ガルダ(Ajay)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・いやぁ、ティルパティ脱線事件で罪悪感を感じていた私だが、この映画を観て安心した。なにせウェンカテーシュワラ神というのは信者さんと双六遊びをするほど気さくなご神体だから、私のちょっとした不敬も意には介しているまい。

画像

・ちなみに、この双六ゲームはテルグ語(たぶん)でパチカル(pachikalu)というものらしいが、私はパガデー(pagade)という名で記憶していた(パチカルとパガデーが同じものかどうかは分からない)。神と帰依者がなぜ双六遊びに興じたのか、謎だ。ここに深い哲学的意味が隠されていそうだが、あえて謎のままにしておく。

・カラフルで、シンプルで、神々しさを失わずに、かつ馴染みやすいという、それらしくできたデヴォーショナル映画だった。久々に良質の神様映画を観たように思う。音楽も目に見えるようなきらびやかさで、映像と音でキラキラと眩暈がしそうになった。

・K・ラーガヴェンドラ・ラーウ監督の前作で、やはりナグさんが主演した【Shiridi Sai】(12)は、いまいち宗教的情熱が炸裂していないような印象を受けたが、本作はその点でも良かった。しかし、やはり【Annamayya】(97)、【Sri Ramadasu】(06)には及ばないかなと。

・ハーティーラーム・バーワージーという人は、きっと偉大な事績を遺した大聖人には違いないと思われるが、遺されているアネクドートが少ないのか、本作もあまりネタのない物語になっていた。音楽シーンでシュリーニワーサの神話を入れたり、架空のクリシュナンマ(Anushka)と王(Jagapathi Babu)のエロチック(?)なシーンを入れたりと、物語をふくらまそうと工夫していたが、まだ足りないような気がした。

・しかし、クライマックスのヴィシュヌ神のダルシャンは、いかにもそれらしく、しかもチープな作りなのだが、私は感動した。

・ちなみに、本作を観て初めて知ったが、ティルマラに鎮座するシュリー・ウェンカテーシュワラ神を「バーラージ」と呼ぶのはこのハーティーラームに由来しているらしい(ウェンカテーシュワラ神そのものがヴィシュヌ神の別名とされているが)。

・そのハーティーラームは「象のラーマ」という意味で、後日そう呼ばれるようになったらしい。ハーティーラームと象の関係は本作中でもドラマチックに描かれている。

◎ 配 役 : ★★★★☆
◎ 演 技
・ナーガールジュナ(ハーティーラーム役) ★★★★☆
 安心して見ていられた。よりナグさんが好きになった。
 (写真下: この場面を見る限り、ハーティーラーム・バーワージーは帰依者、宗教家の他に、社会活動家という一面もあったことを想像させるが、史実かラーガヴェンドラ監督の創作かは分からない。)

画像

・サウラブ・ラージ・ジェイン(ウェンカテーシュワラ神役) ★★★☆☆
 ハンサムすぎる、また若すぎる気もしたが、良かった。
 (写真下: ところで、2体の女神のうち、向かって左がパドマーワティ、右がブーデーヴィということだが、そうするとパドマーワティとラクシュミはあっさり同一視されているのかな?)

画像

・アヌシュカ・シェッティ(クリシュナンマ役) ★★★★☆
 非常に美しく、しかもエロチックで良かった。アヌシュカもすっかり(実はかなり前からだが)立派な体格になり、都市型ロマンスのヒロインはもう無理だが、こういう役柄をやらせれば逸品だ。

画像

 それにしても、終盤で彼女は緑塗りの怒れる女神の姿になるのだが、あれはどの神体なのだろう?

画像

・プラギヤー・ジャイスワールがハーティーラーム・バーワージーの許嫁(結局結婚できなかった)の役で、ほとんどカメオ的に出演していた。バクティ映画でありながら、こういう場面に宝塚歌劇的な演出を施すあたり、泣ける。

画像

・その他脇役陣では、導師役のサーイ・クマール、マハーラージャー役のサンパト・ラージが渋かった。クリシュナンマに振られる王役のジャガパティ・バーブは勿体ない使われ方。アジャイのガルダはご愛嬌。

◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★★☆☆
・上で書いたとおり、M・M・キーラーワニの音楽はもはやマスターピースと呼びたい出来。

◎ 美 術 : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★★☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 特殊効果 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・インド映画ではヒーロー/ヒロインの肌は白めに描かれるのが普通だが、少年期のハーティーラーム(北インド出身とされる)の肌の色が、アヌバワーナンダ・スワーミの学校(?)の生徒たちの中でもひと際白いのがやり過ぎだと思った。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 2月14日(火),公開第1週目
・映画館 : Kokila,18:15のショー
・満席率 : 2割
・場内沸き度 : ★★☆☆☆

 

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
【Si3】 (Tamil)
 ハリ監督、スーリヤ主演の「シンガム」シリーズ・第3弾、【Si3】だよ。  題名は素直に「Singam 3」とすればいいものを、なぜか「Si3」とか「SV」とかになっている。スーリヤのこの顔さえあれば、省略形で通じるという了見か! ...続きを見る
カーヴェリ川長治の南インド映画日記
2017/02/22 18:22
【Srinivasa Kalyana】 (Kannada)
 インディーズっぽいが、巷で評判の良いラブコメが現れたので、観て来た。  監督のM・G・シュリーニワースは、ウペンドラ主演の【Topiwaala】(13)を撮った人で、本作では主演も兼ねている。 ...続きを見る
カーヴェリ川長治の南インド映画日記
2017/03/07 20:58

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【Om Namo Venkatesaya】 (Telugu) カーヴェリ川長治の南インド映画日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる