カーヴェリ川長治の南インド映画日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 【Eradanesala】 (Kannada)

<<   作成日時 : 2017/03/13 20:32   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

 グルプラサード監督の新作カンナダ映画。
 【Director's Special】(13)鑑賞記でも書いたが、グルプラサードはまだ3作しか発表していないにもかかわらず、批評家からも一般観客からもすこぶる評価が高い。ただし、【Mata】(06)と【Eddelu Manjunatha】(09)に比べると、前作の【Director's Special】は失敗だったようである。それで、4年ぶりの新作である本作に期待がかかるわけであるが、公開早々、上映映画館の問題やプロモーションのやり方を巡ってプロデューサーのヨーゲーシュ・ナーラーヤンがへそを曲げてしまい、一時は上映打ち切りまで報道された(こちらの記事)。それはヤバいと、慌てて平日の晩に観に行ったわけであるが、どうやら上映中止には至らなかったようである。
 ちなみに、主役は【Director's Special】と同じくダナンジャヤ。私的な注目点は、ヒロインのサンギータ・バットである。
 (写真下: グルプラサードはこんな人。)

画像

【Eradanesala】 (2017 : Kannada)
物語・脚本・台詞・監督 : Guruprasad
出演 : Dhananjay, Sangeetha Bhatt, Lakshmi, Padmaja Rao, Keerthi Shankaraghatta, Bhargavi Narayan, Avinash, 他
音楽 : Anoop Seelin
撮影 : Samrat Ashok Goutham
編集 : B.S. Kemparaju
制作 : Yogesh Narayan

題名の意味 : 二度目
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : コメディー/ドラマ
公 開 日 : 3月3日(金)
上映時間 : 2時間

《 あらすじ 》
 ダナンジャヤ(Dhananjay)は今まさに失恋したばかり。その憂さを誰かに聞いてもらいたくて、適当に集めた「聴衆」に失恋話を語る。
 ・・・
 ダナンジャヤ(Dhananjay)は父を亡くし、母(Lakshmi)と二人暮らしだった。母にはゴーカルナに暮らす友達(Padmaja Rao)がいたが、その娘アーナンディ(Sangeetha Bhatt)が学業のためにベンガルールに来ることになる。だが下宿に必要なお金がなかったため、アーナンディはダナンジャヤの家に寄宿することになる。母はそれを心配し、ダナンジャヤに「彼女と恋愛関係にならないように」と警告する。もちろん親孝行のダナンジャヤはそれを約束をする。
 しかし、ダナンジャヤとアーナンディは会うなり一瞬で一目惚れし合う。二人は母の目を盗んで交流を深める。
 だが、これは長く続かなかった。結局、二人の関係は母親たちに知れるところになる。また、アーナンディの勉強も終了し、ゴーカルナへ戻ることになる。それで、ダナンジャヤは傷心のうちにいたというわけであった。
 ・・・
 この話を聞いた「聴衆」たちは、ダナンジャヤの母を説得しようと、彼の家に押し掛ける。だが、ここで予期せぬ事が起きる、、。

・その他の登場人物 : ダナンジャヤの父(Avinash),ダナンジャヤの母の友達(Bhargavi Narayan)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★★☆
・先日の【Srinivasa Kalyana】に続き、またしてもあらすじを読む限りちっとも面白くなさそうな作品を紹介してしまったが、実は割と面白かった。主題とか、基本的なプロットとかは何度もインド映画で取り上げられたものだが、グルプラサード監督の語り口が変てこで面白い。

・といって、本作は純カンナダ人向けの仕様で、よっぽどカンナダ語に堪能でない限り、日本人には歯が立たない。グルプラサードの台詞はダブルミーニングに満ちたものだし、英語字幕なんかないし、あったとしても、英語で読んで100パーセント理解できるものではないだろう。私はカンナダ人の友人2人と観に行ったので、左右に座らせて、インターバルの時などに説明を聞きながらの鑑賞となった。

・とにかく、本作の面白さは語り口のアイデアと台詞に尽きるわけで、映画的な技術方面ではかなりあっさりとした作り。例えば、オープニングロールなど、背景の映像は「花」だけ。まるで1970年代のインド映画のよう(もちろん、グルプラサード監督は意図があってこうしているようだ)。製作費はかなり安いだろうなぁ。

・テーマは、自分の恋愛を親(この場合、母)に反対されたら?というもので、これはインド映画の定番である以前に、今なおインドの適齢期男女の切実な問題だろう。これに対して本作は、かなりユニークなヒネリで答えており、「母は偉大なり」というインド人(カンナダ人)が泣いて喜ぶような結論を導いている。

・こんなふうに書くと、これを読んだ日本人から笑いが起きそうなのであるが、これがとても良い。そうなんです、誰が何と言おうと、母は神様、偉大なんです。

◎ 配 役 : ★★★★☆
◎ 演 技
・ダナンジャヤ(ダナンジャヤ役) ★★★☆☆
 地味ながら安定した演技力で、本作も良かった。このダナンジャヤ役は、なぜかほぼずっとサングラスをかけていたが、「子供のころからサングラスが好きだった」と母が語る以外、理由の説明がなかった。しかし、グルプラサードは何か意味を込めているのかな?

画像

・サンギータ・バット(アーナンディ役) ★★★☆☆
 「薄い系美女」として、ずっと前からフォローしていたサンギータ嬢だが、やっと銀幕で見られて、ウレシイ。可愛かった。頑張ってほしいな。

画像

 華奢な感じの人だが、実はけっこう脂肪を積んでいるようで、ますます好きになった。
 (写真下: カンナダ男子と日本人男子1名を悩殺したシーン。)

画像

・ラクシュミ(ダナンジャヤの母役) ★★★☆☆
 言わずもがなの名女優で、さすがに良かった。ちなみに、映画中に引用されていたラージクマールとの共演映画は【Ravichandra】(80)。

画像

・ダナンジャヤの失恋話を聞く聴衆の一人のこのオネエサンが味があった。

画像

◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★☆☆
・技術的にはあっさりした作り、と書いたが、アヌープ・シーリンの音楽は情感たっぷりで良かった。

◎ アクション : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★★☆
・変てこな理屈で挿入されたアクションがあったが、なかなか良かった。

◎ その他(覚書)
・ダナンジャヤの父(Avinash)が死の直後に病室で神様(シヴァ神一族)を見るというネタがパンチが効いていた。

画像

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 3月9日(木),公開第1週目
・映画館 : Cinepolis (ETA Mall),18:50のショー
・満席率 : 7割
・場内沸き度 : ★★★☆☆

 

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【Eradanesala】 (Kannada) カーヴェリ川長治の南インド映画日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる