カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Radha】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2017/05/16 21:08   >>

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 テルグ俳優のシャルワーナンドは、【Gamyam】(08)を観て以来、賑やかなトリウッドの主流スターとは一線を画した冷静なアーチストとして注目し、支持してきた。それが、【Run Rajaa Run】(14)のコマーシャルヒットで人気者の仲間入りをし、今年の【Sathamanam Bhavati】(17)の大成功もあって、今やナーニと並ぶ都会型スターとなってしまった。個人的には【Malli Malli Idi Rani Roju】(15)で轟沈して以来、彼の作品は敬遠しているが、それも失礼だし、この新作【Radha】はラーワンニャがヒロインだということもあって、観ることにした。

【Radha】 (2017 : Telugu)
物語・脚本・台詞・監督 : Chandra Mohan Chintada
出演 : Sharwanand, Lavanya Tripathi, Ravi Kishan, Ashish Vidyarthi, Brahmaji, Shakalaka Shankar, Jayaprakash Reddy, Kota Srinivasa Rao, Tanikella Bharani, Pragathi, Saptagiri, Aksha Pardasany, Ali, Amit Kumar Tiwari, Fish Venkat, Ravi Prakash, 他
音楽 : Radhan
撮影 : Karthik Ghattamneni
編集 : Madhu
制作 : Bhogavalli Bapineedu

題名の意味 : ラーダ (クリシュナの恋人,主人公とヒロインの名前)
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : コメディー
公 開 日 : 5月12日(金)
上映時間 : 2時間8分

《 あらすじ 》
 クリシュナ(ラーダー・クリシュナ:Sharwanand)は、物心ついた頃よりクリシュナ神と『バガヴァッド・ギーター』が大好きで、穴に落ちそうになったところを警官に助けてもらった出来事から、現代では警察官こそがクリシュナ神の化身だと信じるようになり、自身も警官になりたいと思っていた。それでボランティアで犯罪者の検挙を手伝い、その勇気と知能を買われて、晴れて警視総監より警察官に任命される。
 訓練を終えたクリシュナはワランガルの小村に着任する。張り切るクリシュナだが、そこは犯罪ゼロの平和な村で、退屈な日々を送ることとなる。そんな時に、この村の娘ラーダ(Lavanya)と出会い、一目惚れする。この時ラーダは帰省中だったが、実はハイダラーバードの大学の学生だった。クリシュナは、クリシュナ神よろしく、ラーダを誘惑する。
 そうこうしているうちに、クリシュナはハイダラーバードのドゥールペートに転勤となる。ここは治安の悪さで有名な街で、法律違反者の多さにクリシュナは大喜びする。また、彼にはラヒーム(Brahmaji)とパールドゥ(Shakalaka Shankar)という愛すべき同僚がいた。
 ときに、現職の州首相(Kota Srinivasa Rao)が高齢のため、次の選挙に備えて党内で後継者選びが行われていた。有力候補は内務大臣スーリ・レッディ(Ashish Vidyarthi)とスジャータ(Ravi Kishan)だが、首相はスジャータを指名する。敗れたスーリ・レッディはスジャータにさんざ悪態をつく。
 スジャータが支持者に対して集会を行っているとき、爆弾テロが起き、警備に当たっていた警官も多数死亡する。その中にはラヒームとパールドゥも含まれていた。この事件はスーリ・レッディの犯行だと思われたが、実はスジャータが仕組んだ狂言だった。スジャータと手下が爆弾事件の真相を話しているとき、成り行きでクリシュナもその場に居合わせていた。スジャータは驚くが、クリシュナは耳栓をしていたため、話は聞いていないようだった。
 しかし、不安が募るスジャータは、クリシュナを自分の護衛として身近に置く。そして、手下にクリシュナのことを観察、調査させる。ところが、実は事件の真相を聞いていたクリシュナはこの機会を逆手に取る。彼はラヒームとパールドゥの復讐のためと、悪辣なスジャータを首相候補から失脚させるために、他の警官と作戦を決行する、、。

・その他の登場人物 : クリシュナの両親(Tanikella Bharani & Pragathi),ルクミニ(Aksha Pardasany),警官ギリ(Saptagiri),ドクターDNA(Ali)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・さすがに批評家の評価は低いようだが、個人的には十分楽しめたし、好きなタイプの映画だ。大物スターを起用した映画のような豪快な面白さはないが、【Baahubali 2】の次に観る映画として、安っぽい力の抜き方が好まれるのでは。【Baahubali 2】が典型的なテルグ映画とは言えない質感があるので、本作を観て、田舎へ帰ったような気分になるテルグ人も多いのではないだろうか。

・私的に好きなのは、何と言ってもクリシュナの神話と『バガヴァッド・ギーター』への関連付けの多さだ。もちろん、それを崇高、深淵とは程遠いレベルで、ほとんどパロディーの次元でやっているのが良い。

・警察こそがクリシュナ神の現代的化身だ、という基本コンセプトも面白い。これも一種のデヴォーショナル映画かもしれず、こういうことがあっさりできてしまうところがテルグ大衆文化の面白いところだ。

・ただ、批評家が低評価を下すのも無理はなく、もっと脚本をしっかり練ってもよかったと思う。例えば、クリシュナとラヒームとの関係が十分に描かれていないので、ラヒームが死んで、クリシュナが命を懸けてまで復讐しようとする展開に説得力がなく、従って情感も湧いてこない。スジャータの狂言爆弾テロの動機もはっきりしない。

・主筋(警官クリシュナとスジャータの展開)と並行して流れる、クリシュナとラーダ(及びルクミニ)のロマンス展開が、主筋と全く絡んでこないというのも物足りなかった。

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・お気に入りの場面は、クリシュナ・ジャンマーシュタミーのお祭りで、クリシュナがラヒームの娘(もちろんイスラーム教徒)にベビー・クリシュナの役をさせているところ。ヒンドゥー教至上主義者がかしましい最近にあって、こういう場面にはホッとする。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・シャルワーナンド(クリシュナ役) ★★★☆☆
 初の警官役ということだが、なかなか制服も似合い、グッドでした。

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・ラーワンニャ・トリパーティ(ラーダ役) ★★★☆☆
 田舎ではテルグ語の神様賛歌でダンスをし、ハイダラーバードの大学ではレディー・ガガの曲でダンスをするという、まるで【Ashta Chamma】(08)のランバブを思わせるヒロインを可愛らしく演じていた。こういう、田舎の実家と都会で人格が変わるインドの若者というのは多数実在するので、要注意。

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・ラヴィ・キシャン(スジャータ役) ★★★☆☆
 南インド映画でも最近よく見るようになったこのお方、テルグでは、【Race Gurram】(14)で見たときはそれほど感銘を受けなかったが、芸風に慣れたせいか、本作では表情の作り方など、面白く拝見した。
 (写真下: 本作のスチルではありません。)

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・アクシャ・パルダサーニ(ルクミニ役)
 ほとんどカメオみたいな出方だった。クリシュナを巡ってラーダと三角関係になるルクミニ役だが、【Kandireega】(11)と同様、こういうヒロインいじめのセカンド・ヒロインをやらせると、効果的。
 (写真下: 本作のスチルではありません。)

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・ブラフマージーとシャカラカ・シャンカルが割と良い役だった。サプタギリのコメディーは明らかに何かのパロディーだったが、鑑賞中は思い出せなかった。後で【Nannaku Prematho】(16)だと分かった。

・久し振りにコータ・シュリーニワーサ・ラーウを見た。アリーもそう言えば最近影が薄いな。

◎ 音 楽 : ★★☆☆☆
◎ BGM : ★★☆☆☆
◎ ダンス : ★★☆☆☆
・音楽は良くなかったが、担当は【Andala Rakshasi】(12)のラーダンだった。

◎ アクション : ★★☆☆☆
◎ 美 術 : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・物語の舞台は、村のシーンはワランガルのBarsanapalleということだったが、架空の村だろう。ハイダラーバードのシーンはドゥールペートで、映画中では治安の悪い所と描かれていたが、実際にあんな所らしい。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 5月13日(土),公開第1週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Bannerghatta Road),17:00のショー
・満席率 : 8割
・場内沸き度 : ★★★☆☆
・備 考 : 英語字幕付き

 

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