カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Maragatha Naanayam】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2017/06/20 20:37   >>

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 この週末は特に観たい映画がなかったが、タミル映画の【Maragatha Naanayam】が気楽な冒険コメディーのようだったので、ストレス解消には良いかなぁと思い、観て来た。
 主演はアーディ。監督はARK・サラヴァナンという新人。

【Maragatha Naanayam】 (2017 : Tamil)
物語・脚本・監督 : A.R.K. Saravanan
出演 : Aadhi, Ramdoss, Daniel Pope, Nikki Galrani, Anandaraj, Mime Gopi, Kota Srinivasa Rao, M.S. Baskar, Arunraja Kamaraj, Sangili Murugan, Brahmanandam, 他
音楽 : Dhibu Ninan Thomas
撮影 : P.V. Shankar
編集 : Prasanna G.K.
製作 : G. Dillibabu

題名の意味 : エメラルドのコイン
映倫認証 : U
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : コメディー/ファンタジー
公 開 日 : 6月16日(金)
上映時間 : 2時間12分

《 あらすじ 》
 セングットゥワン(Aadhi)は相棒のイランゴ(Daniel Pope)と組み、密売屋ラームダース(Ramdoss)の下でブツの受け渡し人をしていた。セングットゥワンはチャーナキャ(Nikki Galrani)という女性に惹かれるものを感じていたが、彼女には婚約者がいた。しかし、チャーナキャは全然幸せそうには見えなかった。
 ある日、セングットゥワンはジョン(Mime Gopi)という密売屋から、「マラガダ・ナーナヤム(エメラルド・コイン)」という秘宝を探し出して来たら、1億ルピーで買い取るという話を持ちかけられる。それは某中国人からの依頼だった。セングットゥワンは何も知らずに引き受けるが、ボスのラームダースは怯える。実はその秘宝は約900年前のチョーラ朝のイルンポライ王がこよなく愛したもので、1992年に発掘されて以来、それを盗もうとして触れた者がことごとく事故死するという、呪われた宝石だったからである。
 セングットゥワンとイランゴはあるスワーミ(Kota Srinivasa Rao)を訪ね、解決法を乞う。スワーミはマラガダ・ナーナヤムに殺された被害者の霊の力を借りる方法を授ける。たまたまイランゴのおじのチダンバラムも被害者の一人だった。セングットゥワンとイランゴはチダンバラムの霊を呼び出すが、その直前にボスのラームダースが心臓発作で急死していたため、チダンバラムの霊はラームダースの体の中に入り込む。
 チダンバラム(Ramdoss二役)はセングットゥワンとイランゴに、さらに3人の死んだ友人の霊の力を借りることを提案する。そして3体の死体を集めるが、そのうちの1体は驚いたことにチャーナキャの首吊り死体だったため、セングットゥワンは複雑な気持ちになる。それぞれの死体にマヘンドラン(Nikki Galrani二役)、ネーサマニ(Arunraja Kamaraj)、タミル・アイヤ(Sangili Murugan)の霊が入り込む。
 チダンバラムをリーダーとするグループは、マラガダ・ナーナヤムの手掛かりを知る男(M.S. Baskar)を誘拐し、情報を得る。そしてマラガダ・ナーナヤムを見つけるが、それは偽物だった。
 ここに、トゥインクル・ラーマナーダン(Anandaraj)というギャングのボスもマラガダ・ナーナヤムを狙っていた。ラーマナーダンはラームダース(チダンバラム)のグループが鍵を握っていることを知り、彼らの居場所を探す。一方、チダンバラムのグループは、マイルサーミという老人からドクター・クリシュナという医者がマラガダ・ナーナヤムを所有しているとの情報を得、そのクリシュナ医師を探し始める、、。

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・微妙だった。面白くないわけではないが、満足できるレベルではない。どちらかと言うと、疲れるコメディーだった。新人監督らしい不手際があるようだ。

・悪名高き秘宝を探し求める冒険映画だと予想したが、冒険的な要素はなかった。不思議な力を持つエメラルド「マラガダ・ナーナヤム」を得るために、その犠牲者の幽霊に力を借りるというアイデアは面白いし、タミル映画でトレンドとなっているファンタジーやホラー・コメディーに変化を付けようとした点は評価できる。

・しかし、映画全体にメリハリがないというのが苦しかった。思い切りが悪い。コメディー的な部分は笑えるものだが、スリラー的部分、ホラー的部分が腰砕けで、緊張と緩和が成立していない。例えば、マラガダ・ナーナヤムを探す主人公らのグループとトゥインクル・ラーマナーダンのグループが何度か接触しているのに、特にハラハラする展開になっていない。イルンポライ王の霊(姿は見えない)が古トラックを運転して襲うシーンも、スピルバーグの【激突!】を意識したものだと思うが、中途半端なところで終わっている。

・結局、台詞のやり取りの面白さが本作の面白さになると思うが、それならテレビのコメディーショーか漫才と同じ。漫才を2時間超見るのはきつい。

・もう一つまずかったかなと思うのは、キャスティング。周りにコメディー系の人を配して、主人公のセングットゥワン(Aadhi)はマジなキャラクターになっていたが、ここが沈むポイントだった。アーディにこういうコメディー系映画に対するセンスがないことが問題だったと思う。

・こういう映画なので、ロジックなど何のそので構わないのだが、中世インドの王様の霊がトラックを運転するというのは最後まで引っ掛かった。せめて象に乗って来てくれよ。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・アーディ(セングットゥワン役) ★★☆☆☆
 寡黙な、所謂男らしいヒーローをやらせればなかなかカッコいいアーディだが、本作ではその長所が生かせず。かと言って、コメディーという新しい面もうまく見せられず、私の目には苦しく見えた。

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・ラームダース(ラームダース/チダンバラム役) ★★★★☆
 代わりに、こちらのお方が二役で光っており、むしろ主役的な働きをしていた。これまでほとんど注目もしなかったが、こいつは良いコメディアン/性格俳優だぞ。(写真下の中央。)

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・ダニエル・ポープ(イランゴ役) ★★★☆☆
 このお方も活きが良かった。(写真下の左。)

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・ニッキ・ガルラーニ(チャーナキャ/マヘンドラン役) ★★☆☆☆
 大人しく、婚約者の暴力に耐えかねて自殺する不幸な女(台詞なし)と、死後にヤクザ(男)が遺体に入り、男性化した女の二役を演じている。面白いアイデアだったが、どうも演技力のほうが付いてきていないようだった。男役のほうの声はカーリ・ウェンカットが吹き替えているらしい。

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・アーナンダラージ(トゥインクル・ラーマナーダン役) ★★☆☆☆
 役作りは面白かったが、アイデアに発展性がなく、途中で飽きた。

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・本作はテルグ語とのバイリンガル作品だが、そのためか、コータ・シュリーニワーサ・ラーウとブラフマーナンダムの2人が出演していた。ブラフマーナンダムのほうは吹き替えが付いていて違和感があったし、役回りもつまらなかった。
 (写真下: すっかり萎れてしまったフラフミー。)

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◎ 音 楽 : ★★☆☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★☆☆☆☆

◎ アクション : ★★☆☆☆
◎ 美 術 : ★★★☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 特殊効果 : ★★☆☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◆ 完成度 : ★★☆☆☆
◆ 満足度 : ★★☆☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 6月17日(土),公開第1週目
・映画館 : Cinepolis (ETA Mall),10:40のショー
・満席率 : 1割以下
・場内沸き度 : ★★☆☆☆

 

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