カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Jai Lava Kusa】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2017/09/26 21:04   >>

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【Jai Lava Kusa】 (2017 : Telugu)
物語・台詞・監督 : K.S. Ravindra
脚本 : Kona Venkat, K. Chakravarthy
出演 : NTR Jr, Raashi Khanna, Nivetha Thomas, Sai Kumar, Ronit Roy, Pradeep Rawat, Abhimanyu Singh, Harish Uthaman, Nasser, Posani Krishna Murali, Brahmaji, Jayaprakash Reddy, Hamsa Nandini, Nanditha Raj, Priyadarshi, Prabhas Srinu, Praveen, Pavitra Lokesh, Raghu Karumanchi, Kedar Shankar, Sharath Lohitashwa, Tamannaah(特別出演), 他
音楽 : Devi Sri Prasad
撮影 : Chota K. Naidu
編集 : Kotagiri Venkateswara Rao
製作 : Nandamuri Kalyan Ram

題名の意味 : ジャイ、ラヴァ、クシャ(主人公の三つ子の名前)
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション/ドラマ
公 開 日 : 9月21日(木)
上映時間 : 2時間38分

《 あらすじ 》
 ジャイ、ラヴァ、クシャは三つ子の少年で、おじ(Posani Krishna Murali)が座長を務める神話劇団の役者。だが、長兄のジャイは吃音症だったため、おじはジャイにつまらない役割のみを与える。片やラヴァとクシャは『ラーマーヤナ』の英雄たちを演じ、喝采を浴びていた。これに嫉妬したジャイは弟二人に対して憎悪を燃やし、ある夜、ラヴァとクシャが演じているときに舞台で火事を起こし、逃亡する。以来、三つ子は生き別れとなるが、それぞれが他の二人は死んだと思っていた。
 20年後、クシャ(NTR Jr)はケチな泥棒になり、アメリカでひと稼ぎしようと計画していた。彼はそのための資金を得るが、しかしナレンドラ・モーディー首相が突然発表した高額紙幣廃止令により、一瞬にして大金を失くしてしまう。気落ちしたクシャは車と衝突事故を起こすが、乗っていた人物を見てびっくり、自分と瓜二つだったからである。実はこの男は他ならぬラヴァ(NTR Jr)で、今は誠実な銀行支店長になっていた。しかしラヴァには2つの問題があった。1つは悪辣な人物(Pradeep Rawat)に融資してしまったこと、もう1つは愛するプリヤー(Raashi Khanna)にそっぽを向かれていることであった。そこでクシャは自分がラヴァになり代わって問題を解決するとラヴァに提案し、実際に2つの問題を解決する。だがクシャには別の企みがあった。彼はラヴァの銀行の金庫から現金を持ち逃げする。
 その翌日、ラヴァはプリヤーを誘拐した廉で逮捕される。また、銀行の防犯カメラの映像から、現金を盗んだ容疑もかけられる。彼は警官(Sai Kumar)にクシャの仕業だろうと訴えるが、警官はそれも知っており、すでにクシャを拘束していた。しかし、クシャはプリヤー誘拐の件は知らないと言う。この瞬間、ラヴァは長兄のジャイが生きており、彼の仕業だと気付く。実際にその通りだった。二人を拘束した警官はジャイの片腕のカーカという人物で、彼はラヴァとクシャをジャイがいるオディシャー州ベランプールへと連れて行く。ジャイはこの地で悪名高きヤクザのボスになっており、ラーヴァン・マハーラージと名乗っていた。彼は政界進出を狙っており、政敵であるサルカール(Ronit Roy)と戦うために、二人の弟の力を必要としたわけである、、。

・その他の登場人物 : シムラン(Nivetha Thomas)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★☆☆☆
・監督のK・S・ラヴィンドラの作品はまだ観たことがなく、フィルモグラフィーを見る限り、興味が湧かなかったが、題名やポスター、トレイラーから本作が『ラーマーヤナ』をモチーフにしたものだと想像されたので、観ることにした。

・想像どおり、下のような場面や、

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 ラーヴァナをバックに暴れるラーヴァン・マハーラージ(NTR Jr)の場面などがあり、インド神話ファンとしてうれしかったが、本音を言うと、もっと神話くさいほうがよかったかな。

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・一番神話くさくて萌えたのは冒頭の子供神話劇の場面。たぶん、アーンドラ・プラデーシュ州のどこかの田舎に、実際にあんなふうにやっている劇団があるんだろうなぁ。観たい!

・次に萌えたのは下の車。ほしい!

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・しかし、映画作品としては期待したほど面白いとは思わなかった。NTRジュニアの一人三役というのが諸刃の刃になったかもしれない。当然、NTRジュニアのファンなら満足できると思うが、ジュニアが3人もいると、やっぱり重たい。窮屈に感じた。

・また、ストーリー上の要請なので仕方がないが、後半のジャイ、ラヴァ、クシャの三人は区別が付きにくく、混乱した。物語中の登場人物が三人を取り違えて混乱するのが本作の面白さだとは言え、観客も同じように混乱するようではダメだと思う。

・そして、やはり悪役がよく分からなかった。つまり、本作は悪役を倒してすっきりする話ではなく、生き別れになった三つ子が再会し、和解する家族センチメントのドラマだと観るべき。

・エンディングはテルグ映画にしては「おやおや?」な終わり方で、賛否両論があるだろう。私はベタなハッピーエンドにしたほうがよかったと思う。

・題名にある「Lava Kusa」は『ラーマーヤナ』にある「ラヴァとクシャ」の双子の物語から取られているはずだが、ストーリー的にはそれの翻案というわけではなかった。双子が父であるラーマに再会するという物語が、三つ子のうちの二人がラーヴァナになぞらえられた兄のジャイに再会するという物語に置き換えられている。なんで「ジャイ」なのかは分からないが、「Jai Lava Kusa」で「ラヴァ・クシャ万歳」といった意味も意識しているのだろうか。

・この「ラヴァとクシャ」の物語は『ラーマーヤナ』では付け足し的な位置付けになると思われるのだが、なぜかアーンドラ・プラデーシュ州(テルグ語圏)では人気が高いようだ。これはNTR(祖父)主演の【Lava Kusa】(63)の威力によるものなのか、または、そもそもテルグ語圏でそういう文化的下地があったので、【Lava Kusa】が作られたのか、私には分からない。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・NTRジュニア(ジャイ、ラヴァ、クシャ役) ★★★☆☆
 血も凍るドンのジャイ(写真下の左)、心優しき銀行家のラヴァ(同、中央)、ケチな泥棒のクシャ(同、右)の三役は、前半では髪型も衣装も違っているので容易に区別が付いたが、後半では同じ髪型、衣装になり、演じるジュニアとしては台詞の調子と立ち居振る舞いだけで差異を演じ分けなければならず、これはチャレンジだったろう。

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・ラーシ・カンナー(プリヤー役) ★★☆☆☆
 特筆すべき見せ場はなし。

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・ニウェーダー・トーマス(シムラン役) ★★☆☆☆
 ミスキャスト。彼女の繊細な演技力が活かせる作品ではなかった。

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・サーイ・クマール(カーカ役) ★★★☆☆
 なぜかWikipediaのキャスト欄に載っていないのだが、良い役だった。

・タマンナーのアイテム・ナンバーがあり、のけ反った。つい先日、デビューして間もない頃のタミル映画【Kalloori】(07)を再見しただけに、10年の時を経たその成長(?)ぶりに、父(=私)として複雑な気持ちになった。

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◎ 音 楽 : ★★☆☆☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★★☆☆
・ジュニアのダンスも弾けた、キレた、という感じではなかった。個人的には1曲目のクリシュナをモチーフにしたものと、タマンナーの出るアイテム・ナンバーが好き。

◎ アクション : ★★★☆☆
◎ 美 術 : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆

◎ その他(覚書)
・昨年11月の高額紙幣廃止騒動がはっきりとネタに使われている。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 9月23日(土),公開第1週目
・映画館 : The Cinema (GT World, Magadi Rd),10:00のショー
・満席率 : 8割
・場内沸き度 : ★★★★☆ (ジュニアの各役の出でかなり沸いた。)

 

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カーヴェリ川長治の南インド映画日記
2017/11/01 23:23

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
一時期、この作品はアジットのvaralaaruのリメイク説が浮上してましたね。ファンの間ではJaiが結構人気が高く、ラージャマウリ監督も「Jaiの演技については申し分ない」とTwitterで公表してたらしいです。
FTR
2017/09/27 16:30
そういえば、ずっと前にVaralaaruのリメイクかもというニュースを見たように思いますが、この映画のことでしたか。ジュニアがリメイクをやるというのは嫌な感じがしていましたが、Varalaaruなら、それはそれで観てみたいかも。
カーヴェリ
2017/09/28 10:04

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