カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Mersal】 (Tamil)

<<   作成日時 : 2017/11/01 23:23   >>

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【Mersal】 (2017 : Tamil)
物語 : Atlee, K.V. Vijayendra Prasad
脚本 : Atlee, K.V. Vijayendra Prasad, S. Ramana Girivasan
台詞 : Atlee, S. Ramana Girivasan
監督 : Atlee
出演 : Vijay, Nithya Menen, Kajal Aggarwal, Samantha Ruth Prabhu, S.J. Surya, Hareesh Peradi, Sathyaraj, Vadivelu, Kovai Sarala, Sangili Murugan, Kaali Venkat, Senthilkumari, Sathyan, Rajendran, Yogi Babu, Misha Ghoshal, M. Kamaraj, Devadarshini, Surekha Vani, Boxer Dheena, Raj Manickam, Master Akshath, 他
音楽 : A.R. Rahman
撮影 : G.K. Vishnu
編集 : Ruben
製作 : N. Ramasamy, Hema Rukmani, R. Mahendran, H. Murali

題名の意味 : シビレるぜ!(←たぶん誤訳。)
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション
公 開 日 : 10月18日(水)
上映時間 : 2時間50分

《 あらすじ 》
 チェンナイで未明に医師を含む4人の医療関係者が何者かに誘拐される。警察は犯人の居場所を示唆するメッセージを受け取り、そこから医師のマーラン(Vijay)を逮捕する。マーランは5ルピーで診察するという有徳の医者で、地元の住民から慕われていた。警官ラトナヴェール(Sathyaraj)が取り調べに当たるが、マーラン(実は弟の手品師ヴェットリ)の口から驚くべき事実が語られる、、。

・その他の登場人物 : 手品師ヴェットリ(Vijay),医師アルジュン・ザカライヤ(Hareesh Peradi),医師アヌ・パッラヴィ(Kajal Aggarwal),ダニエル・アーローギャラージ(S.J. Surya),マーラン/ヴェットリの助手ヴァディヴ(Vadivelu),マーランの養母(Kovai Sarala),ターラー(Samantha),オート運転手(Kaali Venkat),マーラン/ヴェットリの父ヴェットリマーラン(Vijay),その妻アイシュワリヤー(Nithya),手品師サリーム・ゴーシュ(Sangili Murugan),ダニエルの手下カーシ(M. Kamaraj),厚生大臣(Rajendran)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★★☆
◎ 物 語 : ★★★☆☆
◎ 脚 本 : ★★★☆☆
・めちゃめちゃ面白かった。最近は薄暗い映画が多く、それが評価されたりもするタミル映画界だが、久し振りに、と言うか、正真正銘の明るく、カラフルなアクション映画が登場してくれて、目が覚めた。

【Raja Rani】(13)では「た、た、タミル人がこんなラブストーリーを作っていいのか!?」と私を焦らせたアトリー監督だが、第2作の【Theri】(16)ではヴィジャイ主演のアクション映画。そして本作もヴィジャイ主演で、さらにパワーアップした娯楽映画になっている。次はどうなるのか? 個人的にはラブストーリーを観てみたいが、やはり大スターを起用したアクション映画で押すのかな。(それにしても、【Raja Rani】を観た時点では、この監督がまさか人が刑務所からでも消えてしまう映画と撮るとは思わなかった。)

・ヴィジャイの一人三役だが、物語の発端となる父親ヴェットリマーランのカリスマ的リーダー像はしっかりと描かれているし、「5ルピー医師」のマーランは地味な感じだが、医療業界の不正、腐敗を批判するというテーマに対して静的な理想形を示している。片や弟の手品師ヴェットリはそのテーマに対して暴力(殺害)も辞さないという動的な存在として現れ、手品師として映画的にも面白く描かれていた。この三役のキャラクターとストーリーの組み合わせがバランス良くできていると思った。

・なかなかよくできた映画だが、難点を2つ言えば、1つは、やはり後半でもたつく部分があったのが残念。

・2つ目は、やはりNTRジュニアが一人三役を演じたテルグ映画【Jai Lava Kusa】(17)の鑑賞記でも書いたことだが、こういう同じ顔の人物が複数出てくる映画はストーリーが分かりにくくなり(意図的にアイデンティティを隠そうとする演出もあるし)、鑑賞中にちょっとイライラした。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・ヴィジャイ(マーラン、ヴェットリ、ヴェットリマーラン役) ★★★★☆
 三役だが、演じ分けがそう難しい役柄でもなかったし、楽しそうに三役をこなしていた。個人的に最も感銘を受けたのは「ダラパティ」ヴェットリマーランの役。
 (写真下: この爽やかさ!)

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 ヴィジャイらしいと言えば、手品師ヴェットリの軽さと荒っぽさも良かった。

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・ニティヤ(アイシュワリヤー役) ★★★☆☆
 ヒロインは3人で、カージャル、サマンタという強敵を前にして、ニティヤはまた軽い扱いかと心配したが、最も重要な役で、ドラマチックな場面がいくつもあって、満足した。ただ、、、いや、私はこの程度の皮下脂肪にひるみはしないが、あの太りっぷりを危惧するファンも多いだろう。

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・カージャル・アガルワール(アヌ・パッラヴィ役) ★★☆☆☆
 カージャルは客寄せパンダみたいなもんだった。見せ場といえば音楽シーンぐらい。出番は短くてもいいのだが、アトリー監督にはもう少し消え方を工夫してやってくれと言いたい。

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・サマンタ(ターラー役) ★★☆☆☆
 サマンタに至ってはコメディー担当といった感じだったが、これは友情出演だと解釈したい。

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・S・J・スーリヤ(ダニエル・アーローギャラージ役) ★★★☆☆
 過去のシーンも現在のシーンも、画面から浮きまくった感じで、良いのか悪いのか分からなかったが、とにかく「何者か」ではあった。悪役としては、私はテルグ映画【Spyder】(17)のほうが良い出来だったと思う。

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・ヴァディヴェール(ヴァディヴ役) ★★★☆☆
 比較的古めのタミル映画ファンにとって、本作のヴァディヴェールは感慨を持って眺めたことだろう。私も恰幅のいい彼を見て、仕事がなくて瀕死状態だったわけではないことが分かり、安堵した。
 (写真下: この並びにはホッとするね。)

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・サティヤ・ラージ(ヅラ着用バージョン)は良い警官の役だったが、これも特別出演のレベルだろう。タミルに出稼ぎして成功した感のあるハリーシュ・ペーラディは良かった。

・しかし、私にとって本作最大の驚きは、ラージェンドランが「厚生大臣」の役をやっていたことだった。

◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★★★☆
・A・R・ラフマーンの音楽はむしろ地味な感じだったが、悪くない。後半の"Aalaporaan Thamizhan"は鳥肌が立つぐらい良い。

◎ アクション : ★★★★☆
◎ 美 術 : ★★★★☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 特殊効果 : ★★★☆☆
◎ 編 集 : ★★★☆☆
・アクションは各所に面白いアイデアがあったが、ヴェットリ絡みの手品アクションが素晴らしかった。

◎ その他(覚書)
・本作は政治的なメッセージ性も強く、何かと与党BJPの癇に障り、物議を醸した。しかし、私見ではこれまでタミル・ナードゥ州に対して癇に障ることをしてきたのはBJPのほうであり、映画でこれぐらいの批判するのは許容範囲だろう。地方が中央の批判を止めるなら、地方の存在意義はない。今回の「MODIvsMERSAL」騒動は明らかにBJPの失態。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★★★☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 10月29日(日),公開第2週目
・映画館 : The Cinema (GT World, Magadi Rd),12:50のショー
・満席率 : ほぼ満席
・場内沸き度 : ★★☆☆☆

 

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2018/06/19 02:26

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