カーヴェリ川長治の南インド映画日記

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zoom RSS 【Rangasthalam】 (Telugu)

<<   作成日時 : 2018/04/03 23:24   >>

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【Rangasthalam】 (2018 : Telugu)
物語・脚本・監督 : Sukumar
出演 : Ram Charan, Samantha Akkineni, Jagapati Babu, Aadhi Pinisetty, Prakash Raj, Anasuya Bharadwaj, Naresh, Rohini, Bramhaji, Ajay Ghosh, Amit Sharma, Jabardasht Mahesh, Rajiv Kanakala, Poojitha Ponnada, Pooja Hegde, 他
音楽 : Devi Sri Prasad
撮影 : Rathnavelu
編集 : Navin Nooli
製作 : Naveen Yerneni, Y. Ravi Shankar, Mohan Cherukuri

題名の意味 : (村の名前。言葉の意味は「舞台」。)
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ドラマ
公 開 日 : 3月30日(金)
上映時間 : 2時間59分

《 あらすじ 》
 時は1980年代、ランガスタラムという村にチッティ・バーブ(Ram Charan)という男がいた。彼は倒れて来た椰子の木が耳に当たって以来、時おり耳が聞こえなくなるという障害を負っていたが、意に介さず、毎日愉快に暮らしていた。生計はポンプの貸し出しで立てていた。また、ラーマラクシュミ(Samantha Akkineni)という同じ村の娘と出会い、恋仲となる。
 ドバイにいたチッティ・バーブの兄クマール・バーブ(Aadhi Pinisetty)が帰って来る。教養のあるクマール・バーブは村の生活向上のために尽力したいと考えていた。実はこの村は、「プレジデント」と称する村長のファニーンドラ・ブーパティ(Jagapati Babu)に30年もの間牛耳られていた。プレジデントは金貸し業で村人たちの生活を疲弊させ、刃向かう者には力で抑えつけていた。それで、選挙で対立候補となるような人物は現れなかったのである。
 村人の窮状を見かねたクマール・バーブは次の村長選挙に立候補することにする。選挙運動の参謀にはチッティ・バーブがなり、地元の代議士ダクシナ・ムールティ(Prakash Raj)に支持してもらうことになる。当初はプレジデントを恐れていた村人たちも次第にクマール・バーブを支持するようになり、選挙戦は有利に進むかに見えた。だが、チッティ・バーブの親友ランガンマッタ(Anasuya Bharadwaj)は警告する。実は彼女の夫(Rajiv Kanakala)もかつてプレジデントの対立候補として選挙に立候補し、あえなく殺害された経緯があったからである。その話を聞いて、チッティ・バーブは兄が殺害されるのを恐れるようになる。
 その恐れは現実のものとなる。ある夜、クマール・バーブは何者かに暗殺されてしまう。チッティ・バーブと村人たちはプレジデントの仕業だと思い、復讐しに行くが、その屋敷はもぬけの殻だった。その後、後見人のダクシナ・ムールティもトラックの追突事故で重傷を負い、入院してしまう、、。

・その他の登場人物 : チッティ・バーブの両親(Naresh & Rohini),マヘーシュ(Jabardasht Mahesh),スリーマン・ナーラーヤナ(Amit Sharma)

   *    *    *    *

◎ テーマ : ★★★☆☆
◎ 着 想 : ★★★☆☆
◎ 物 語 : ★★☆☆☆
◎ 脚 本 : ★★★☆☆
◎ 演 出 : ★★★☆☆
・この週末はカンナダ映画に気になる新作が複数あったが、スクマール監督の作品だし、ラーム・チャランが髭ぼうぼうの村男をやり、サマンタも本格的村娘を演じるらしいとあって、このテルグ映画を優先することにした。(私がスクマール監督の映画なら条件反射的に観ようと思う理由はもはや忘れてしまったが、結局は【Arya】だろう。)

・公開後、本作は非常に評判が良く、大ヒット間違いなしな勢いなのだが、しかし私的には乗れないものを感じた。実は映画のテーマもスクマール監督の意図もほぼ分かっていない。

・まず、なぜ物語の時代を1980年代にする必要があったのか。過去の農村と現在を比較して、昔は良かったとか酷かったとかを見て、現在を考える、というのが私のような凡庸な頭の持ち主の発想だと思うが、本作はどうもそうでもなさそうだった。本作に描かれた村は、多少デフォルメされた感はあるが、今とあまり変わらないものだと思う。

・そう言えば、最近タミル映画の【Thaanaa Serndha Koottam】(18)やヒンディー映画の【Raid】(18)のように、80年代を舞台とした映画の公開が続いたが、この符合には訳があるのかな? 20〜30年前と言えば、ちょうど一世代分の隔たりで、当時青年だった者が今は同じ年頃の子を持つ親になっているぐらいの間隔なので、時代としては回顧/再考しやすいものなのかもしれない。

・次に分からないのが、本作の3時間というラニングタイム。物語はランガスタラム村から一歩も出ることなく、ソングシーンなども雰囲気ががらりと変わるというものではない。ひたすら同じような絵が続く。しかも、物語自体が単純なものなので、この話で3時間も引っ張ったスクマール監督の意図やいかに?

・その物語も、ジャガパティ・バーブ演じる阿漕な「プレジデント」が悪役としてどうにかなる話だと思いつつ観ていたら、そうでもない展開となった。ヒネリとしては面白いが、何だか肩透かしを食らったように感じた。

・そして最後に、村の「ランガスタラム」という名前。これは「舞台」という一般的な意味のある言葉だが、村の名前としては奇異ではないか? これを村の名前と映画の題名にしたスクマール監督の意図やいかに? ちなみに、これは架空の村だが、登場人物たちはゴーダーワリ地方の訛りで話しているらしい。

・ただ、不明点はありつつも、描き方には面白いものがいろいろあった。例えば、主人公チッティ・バーブ(ラーム・チャラン)の登場のさせ方とか、プレジデントの乗り物(乗用車ではない)とか。10年前のタミル映画を思わせるようなエンディングも面白いと思った。

◎ 配 役 : ★★★☆☆
◎ 演 技
・ラーム・チャラン(チッティ・バーブ役) ★★★☆☆
 キャラクターが面白い。スクマール監督は上手く特徴付けをしている。陽気な単細胞型人物だが、蛇よりも執念深く、復讐の相手は逃さない。仕事は田畑に水を引くポンプを村人に貸し出すことだが、それを「サウンドエンジニア」と称しているところが面白い。時おり耳が聞こえなくなる身体的特徴を上手く物語に絡めていた。

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・サマンタ・アッキネーニ(ラーマラクシュミ役) ★★★☆☆
 挑戦的な役柄で、面白いと思ったが、ド村娘の演技としては特に上手いものでもなかった。しかし、サマンタがこれをやったということに価値があると言える。
 (写真下: 「ヴィクラムとヴェーダ」のヴェーダみたいになっちゃってるが、いっそ繋がり眉にしてほしかった。)

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 水牛を洗うサマンタって、もうこれだけで十分でしょう。

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・ジャガパティ・バーブ(プレジデント役) ★★★☆☆

・アーディ・ピニシェッティ(クマール・バーブ役) ★★★☆☆
 【Agnyaathavaasi】(18)評で「タミル映画ではヒーローをやるが、テルグ映画では悪役俳優扱い」と書いたアーディも、本作では良い役だった。

・アナスーヤ・バラドワージ(ランガンマッタ役) ★★★☆☆
 このお方が意外な見どころになっていた。むちっとした村のオバサマの色気に、川縁おじさん、むらむらしちゃった。

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・その他の脇役陣では、プラカーシュ・ラージはメイクが良かった。プレジデントの片腕を演じたアジャイ・ゴーシュも相変わらずの怪異さが良かった。

◎ 音 楽 : ★★★★☆
◎ BGM : ★★★☆☆
◎ ダンス : ★★★☆☆
・歌は全般的に良かった。絵的にもよくできている。しかし、プージャー・ヘグデを使ったアイテム・ソングは、期待以下の出来だった。

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◎ アクション : ★★☆☆☆
◎ 衣 装 : ★★★☆☆
◎ 撮 影 : ★★★★☆
◎ 編 集 : ★★☆☆☆
・よく分からないが、デジタルよりはフィルムを使った感じの映像も良い。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★☆☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

◆ 鑑賞データ
・鑑賞日 : 3月31日(土),公開第1週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Arch Mall),09:45のショー
・満席率 : 4割
・場内沸き度 : ★★☆☆☆

 

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